アメコミとラーメン

そもそもの設定が破綻を来している、All New X-MEN


INHUMANS vs X-MEN (IvX)と話が繋がっているAll New X-MEN (“ANX”)17号、18号についてレビュー。

筋書きをDennis Hopelessと画をMark Bagleyが担当。添付画像はANX 18号の表紙で、Bagleyによるもの。過去から来たCYCLOPSと現代のCYCLOPSの図。現代のCYCLOPSのマスクのデザインは最悪なのだが、過去から来たものとの差別化のため、必要だったのかなと漸く悟ることのできた一枚。

今回も粗筋から。17号は、INHUMAN族とX-MENとの戦いの開戦前夜から直後の話。ICEMANの今のデート相手はINHUMAN族のRomeo。他のメンバーからINHUMAN族との開戦を聞かされたICEMANは納得していない。他のメンバーと行動を共にするものの、INHUMAN族の基地ではRomeoと行動を共にすることを選ぶ。18号は、CYCLOPS篇。現代のCYCLOPSの行った行為が元で他の人間から冷たい視線を向けられていた。それを悩んでいた彼であったが、それが解決される。

今回も気に入ったシーンや台詞を順不同で書いていく。全然本筋と関係ないけど、かつ過去から来た若いX-MENでさえないけど、Bagleyの描くSUNFIREがカッチョ良いな。SUNFIREは日本人ミュータントってだけで贔屓。かつ、オリジナルのコスチュームデザインに近い好みのものを着ているのも魅力。

それから、ICEMANが鉄の扉を凍らせて壊すシーンも好き。Bobby (ICEMAN)の言葉を借りれば、INHUMAN族の戦いの目的は、現代のCYCLOPS(死んだことになっている)がとったTerrigen Mist(ミュータントには致命傷となる毒霧)の破壊。だから、BobbyはINHUMAN族との戦いに納得ができない。

これはそもそも、IvXに至るMarvelの作ってきた構想のダメダメさの裏返しでもある。皮肉でもあるのは、結局CYCLOPS (その遺志を継いだEmma)だけが正しかったってことを、他のミュータントもそれを遅まきながら認めたってことじゃん。前にもこのブログに書いたかもしれないけど、人殺しガスを放ったINHUMAN族の方がテロリストだよ。そして各国政府はミュータントを死に至らしめる霧の存在を看過し、ミュータントを保護しないというのはどうか。おかし過ぎる。

こんなバカな戦いにウンザリした若いBobbyとRomeoが戦線から逃げ出しちゃうANX 17号のラストシーン。このシーンは、彼等の考えだけがまとだという証明にも見えるな。

ANX 18号では、Inhuman族との戦いで不甲斐ないCYCLOPSを見てのMagnetoのCYCLOPSに対する台詞が良いね。”Child or no, you’re Scott Summers. Go do something constructive.” 現代のCYCLOPSに対する敬意の裏返しでもある。

18号最後のコマは、若いCYCLOPSの標的がEmmaになったということを示している。彼女が病死したCYCLOPSをどうして利用したのかということをもう少し考えて欲しいな。おいらは、彼女の行動は十分理解ができる。前述の通りCYCLOPS(を騙ったEmma)の取った行動は正当防衛。だから、今ミュータント達は、INHUMAN族と戦っているんだよね。とこの記事前半のオイラのモヤモヤに戻ってしまう。
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