アメコミとラーメン

シェイプシフターに騙された、1990年のSpectacular SPIDER-MAN 167、168号



1990年のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)の購入は続く。Spec167、168号を読み終えたのでレビュー。

筋書をの Gerry Conway、画をSal Buscemaが担当。添付画像は、168号の表紙。表紙はよく嘘をつくけど今回は大体こんなシーンが出てくる。

粗筋を簡単に紹介。Spec167号。殺し屋二人を追ってイギリスに渡ったSPIDER-MAN。だが川に落とされ記憶を失った。Spec 168号。SHE-HULKに誘われ19世紀に封印された箱を開けたSPIDER-MAN。中から謎の黒い雲が外に逃れ出たばかりか、SPIDER-MANは穴に閉じ込められてしまった。

気に入ったシーンや台詞等を紹介。殺し屋二人に苦戦する展開は良いな。アクションシーン満載。そしてそれをBuscemaが見事に仕上げている。いつもMary Jane (“MJ”)を可愛く描いてくれるBuscema。今回は彼の描くSHE-HULKの表情も堪能させてもらった。今現在活躍中のアーティストにも上手い人は沢山いると思う。しかし、Buscema 現在のアーティストに比べて遜色ない魅力あるアーティストの一人だ。もっと早くに彼の良さに気付くべきだった。

既婚であることを知りながら、MJにキスした俳優仲間のJeromeの台詞。”That (既婚者であること) will make your inevitable surrender all more gratifying.”わざとだけどムカつく台詞。(この当時はSPIDER-MANことPeter ParkerとMJは結婚していた。)

そして、最終ページのMJの台詞。”I’m confused. Not because Jerome kissed me. But because I liked it.”ちょっと待て、そりゃないだろう的台詞。どうなるこの続き?

川に落ちたSPIDER-MAN を助けたのは悪人二人組の片割れMalcomの兄Leo。ちょっとこの展開は出来過ぎか。韓国ドラマのようでもある。この二人の兄弟の間に悪人のもう一人Foggの妹Evelynが入ってきて、恋の三角関係という展開も韓国ドラマ的。

Spec 168は三話完結の第一話。街中でSHE-HULKから声をかけられるのは読み進めていけば不自然。彼女から誘導されたところでSpider-senseが危険を告げているのに無視している。もう少し慎重に進めてほしいところ。

SPIDER-MANを欺いたのはSpace Phantom。シェイプシフターであると同時にImmortusという悪人の子分だったらしい。AVENGERSの宿敵の一人らしいがこの変には明るくない。

AVENGERSの基地に単独乗り込んでSHE-HULKをぶん殴っちゃうSPIDER-MAN はちょっと性急過ぎる。しかし、気持ちはよくわかる。殴られたSHE-HULK の台詞。”Ordinary I’ve got a temper sweeter than saccharin. But when somebody coldcocks me….it does something to my ladylike mood.” この台詞面白い。Saccharinは砂糖より甘い人工甘味料。身体に悪いと思っていたが、今ではその疑いも解け食品に使われているらしい。知らなかった。Coldcockという言葉も面白いな。文字通り意識のない状態にするという動詞。
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