アメコミとラーメン

パートⅡの割りには品質が落ちてない、AVENGERS Age of Ultron


アメリカ独立記念日には、当然のAVENGERS Age of Ultronの初日鑑賞。いつもそうだけど、今回はネタバレ多数なので、映画を観た後に読んでくれるとお互い幸せです。

まずは粗筋から。悪の秘密結社Hydraが開発中だったロボットとTony Stark、Bruce Bannerの作り出した人工知能が合体し暴走する。その片棒を担ぐのが若き改造人間PietroとWanda Maximoff姉妹。Ultronの作り出した人造人間VISIONや寝返った件の姉妹と協力し、アンドロイド軍団をAVENGERSが迎え撃つ。

標題の通りなのだが、パートⅡの割りには品質が落ちていない。今回も気に入ったシーン台詞等を順不同で書き綴ろう。

何と言ってもBLACK WIDOWことNatashaとBruceの叶わぬ恋。積極的なNatashaと消極的なBruceの関係は現代的。子供が産めぬ体となり殺戮機械となったNatashaがBruceの化身怪物HULKの中に自分自身を見出している描写は面白い。

今回もNatasha役のScarlett Johansenが綺麗だったな。特に彼女の最初の方のシーンでの自然な演技が良かったな。アクションシーンもカッチョ良かったしね。

HAWKEYEの家族愛を目の当たりにした後に、Bruceが最終的に自分の道を選択したのは上手な物語の進行。

愛の形で言えばVISIONが最後にWandaを救い出すシーンも思わせ振り。

Wandaが誘発させた一連の悪夢がAVENGERSの面々に異なる影響を与えたのも面白い。一方、Tonyは、ずーと催眠が解けていないのか、正直理解するのに戸惑った。(これは監督・脚本の失敗だと思う。)

THORへの悪夢の影響は悪の半神Thanosとの対決Infinity Gauntlet へと繋がる伏線は面白い。それを阻止するためにVISIONが誕生する理屈も良し。VISIONの額の宝石がInfinity Gemsの一つというのも面白い設定。

また、VISIONがTHORの石鎚持ち上げるシーンは声を上げてしまった。その前にAVENGERSの面々が石鎚を持ち上げられないというシーンを伏線として使ったのが良かった。

Ultronの父親Tonyに対する憎悪を露わにするシーンは笑える。その一方で父親の言葉を度々引用しているのも良し。正に本当の親子のようだ。

前からこのブログでも話しているし、他の人にも話しているのだが、この映画はリーダーシップの教科書的な作品。映画の中ではAVENGERSに正式な隊長はいない。しかしその場その場で各人がリーダーシップを発揮し苦難を乗り越えていく。(日本人の中にはTonyがリーダーだと思っている人が結構いるはず。)

例えばNatashaがCAPTAIN AMERICA (“CAP”)の盾を拾いCAPに投げアンドロイドを唐ウせるシーンが一例。明らかにNatashaがリーダーシップを発揮している。

とは言うものの、劇中の半分でCAPがリーダーとしてAVENGERSの面々を引率している。アメコミファンとしては、当然なのだが、映画が進化している。

最後の最後の方のシーンでPietroが自分の身を盾にして子供とHAWKEYEを救うシーンがある。戦争孤児の彼が子供の命に拘ったのではと穿ってしまう。

PietroとHAWKEYEの間の当人同士にしかわからないジョークは最後の最後まで引っ張る。書き忘れたが、最初に改造人間と書いてしまったが、劇中ではEnhancedという言葉が使われていた。20世紀フォックスが映画化権を持っているX-MENで使われているMutantという言葉は使えないのかな。

CAPのAVENGERS Assembleという発声で映画を締めるのは上手いな。Assembleってとこは削っちゃったけどね。わざと。

最後に残念な点を幾つか紹介。HydraとAVENGERSとの戦闘シーンは不要かな。この程度の相手にHULKとかTHORは不要でしょう。

それから、妙にBanner博士の知性がHULKに残っているのは好きじゃない。最後のHULKの選択はあくまで、Bannerの選択だが、その選択を行ったのはHULKだ。都合がよすぎる。

ending creditの間のThanos登場はお約束。しかし、最後にまた何かしでかすかと期待したのに肩すかしを喰らった。その程度か。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「アメコミ」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事