昭和三十年代随一のエンターテイナー 植木等さん

2007-04-02 00:25:45 | お知らせ
ご注意:以下はALWAYS三丁目の夕日 回覧板への書き込みと同じ内容です。


三丁目の夕日とは直接は関係ないので、興味のない方は無視してください。

3月27日に亡くなられた植木等さんの追悼特集の番組が続いています。三丁目の夕日のほんの数年後に大人気となった植木さんは、やはり高度経済成長期の昭和のエンターテイナーとしてはずすことのできない人だったでしょう。

実は私はクレイジーキャッツよりもドリフターズ世代なのですが、三丁目がヒットし昭和三十年代に注目が浴びた昨年ごろからクレイジーの映画などをよく見るようになり、植木等さんの明るさとパワフルさが気になるようになりました。まさに高度経済成長期にふさわしい、ある意味ノーテンキな元気さでした。

三丁目の夕日漫画原作中でも、一平君が「こつこつやるやつぁ、ご苦労さん!」と歌い、それを聞いた地道に働いている大人が「ろくでもない歌がはやったもんだ」と怒るシーンがありました。また「サラリーマンは、気楽な稼業と来たもんだ」など相当怒られた、との本人のインタビューもありました。

しかし皆様ご存知かもしれませんが、実際の植木さんは画面に登場するキャラクターとはまったく正反対のまじめ人間だそうで、それを知ってからギャグが怒られてもあれだけの人気を得たのは、どこかで本来の人間性がにじみ出ていたからだったのだろうと思いました。寺の住職であり、社会運動家でもあった父上の影響だそうです。

かなり前でしたが「正月のかくし芸大会で大勢が映っているシーンは面白い。普段すかした二枚目が実は異様に目立ちたがりだったり、いつもは馬鹿なギャグばかりやっているコメディアンが後ろのほうでひっそりしてるのがわかる。」という誰かのエッセイが妙に今でも頭に残っており、これは植木さんのことをいっていたのだな合点がいきました。

国民栄誉賞を与えようという検討が始まったらしいとの、報道があります。うがった見方もありますが、氏の業績は偉大なものであることは間違いありません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070331-00000003-gen-ent

また来週4月8日(日)のNHK教育テレビで午後3:00~午後4:57まで追悼番組があります。ファンの方、ご興味をもたれた方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
http://www3.nhk.or.jp/hensei/program/p/20070408/001/31-1500.html

今日の番組で植木さんの「やりたいことと、やらねばいけないことは違うんだなとわかりました」という言葉が大変心に残りましたので、三丁目とは関係ありませんがちょっと書かさせていただきました。

最後になりましたが、氏のご冥福を心からお祈り申し上げます。