17日の金曜日、ねこ問題で困っている入間市内のある自治会とねこの会でTNRについての打ち合わせが行われました。
多くの住宅で構成されているこの団地は、ねこの会が発足した当初の10年前から家なしねこ(野良ねこ)問題で会話し合いを行い、また、増えすぎるねこを減らすために数度のTNRなど、会として協力をしてきた地域です。
TNRについては、このブログでも何度がお話してきましたが、新しい訪問者のために改めて説明すると
Trap-Neuter-Return Program(トラップ・ニューター・リターン プログラム)と云い、野良猫問題で世界中で推奨されている解決方法です。
Trap:トラップ(捕獲器)で野良猫を捕獲すること。
人道的な捕獲器ので、猫を殺傷するようなトラップは含まれません。
Neuter:ニューター(不妊・去勢手術のこと)オスもメスも含みます。英語ではspay,alterとも言われます。
Return:リターン(元の生活場所に戻してやること)
金曜の打ち合わせには、自治会から会長さん、衛生部長さん、をはじめ10名以上が参加。ねこの会からは4名が出席して話し合いを行いました。
この団地では、不妊・去勢手術や糞尿の始末をすることなく餌だけを置いてゆく”餌やりさん”がいるため数箇所でねこが増ています。庭を荒らされる、ありがたくない落し物をしていく、屋根の上で深夜の運動会が開催されるなどのねこ被害が拡がっているとの事。
そこで、ねこの会のサポートを受けながら自治会としてTNRに本腰を入れる事となりました。
会議では、
①間違って飼い猫を捕獲しないよう、飼い猫には首輪などの目印を付ける事と捕獲日には猫を外に出さないようにお願いするTNR実施に関するお知らせを全戸に配布する事
②ねこの会と連携しながら、野良猫の捕獲と動物病院への搬送担当者の決定
③餌やりさんに対する働きかけ
④第1回目の実施日の決定
などの詳細を詰めました。
自治会との協働による家なしねこ(野良ねこ)対策の成功例となるよう、ねこの会も誠心誠意、協力していきます。