心が満ちる山歩き

美しい自然と、健康な身体に感謝。2019年に日本百名山を完登しました。登山と、時にはクラシック音楽や旅行のことも。

屋久島・愛子岳(2)

2017年01月11日 | 中国・四国・九州の山


屋久島・愛子岳(1,235m) (つづき)


 やっと目指す山頂が見えてきました。


 標高1,000mあたりで一度傾斜が緩み、その後は驚くほど急な坂を登りました。
 頂上は、ピークの一点という感じの、狭い場所でした。


 晴れていれば、昨日登った九州最高峰・宮之浦岳が眺められるはずですが、空が霞んでよく分かりませんでした。しかし昨日と違ったのは海が見えたことです。
 おとといの夕方に着陸した、屋久島空港の滑走路がはっきり分かります。
 空港の北西にある宮之浦港から船が出ていくのも分かりました。13:30発、1日1往復の鹿児島行き「フェリー屋久島2」のようです。さらに奥からは、鹿児島行きのジェットフォイルの軌跡も現れました。フェリーと同じ13:30発ながら、出港する場所が違います(安房港)。
 山頂は自分たち2人以外には誰もいなく、とても静かでした。海面より1,235mも高い場所から、海を航行する船の様子が手に取るように分かるのです。同じ海が見える山でも、例えば六甲山だと、きっとこんな風には見えないでしょう。
 離れ小島の、しかも高山でしか感じられない、不思議な時間の流れ方だと思いました。


 これはハイノキの花でしょうか?関東では見たことがありません。


 「しるべの木」の大きな切り株。


 朝と夕暮れの2回、屋久島の原生林を味わいました。

 ◆◆◆◆◆
【愛子岳登山口~愛子岳往復】
 登山口8:30→標高1,100m地点の岩場12:44→山頂13:22~13:43→登山口17:34
 ※名前のイメージとは真逆にハードな山です。一番大変なのは山頂近くに何か所も現れる岩場で、鎖の代わりに太いロープがぶら下がっています。一見するとどうやって登ればよいか分からないところ、ロープの力を借りてよじ登らなければ先に進めないところもあります。下りはさらに神経をつかい、「よじ登る」の逆を慎重に行います。そういう時に、ツルツルの木の根が足場だったりします。滑り落ちれば怪我は逃れないでしょう。
 『ヤマケイアルペンガイド13 九州の山』(山と渓谷社)では、愛子岳コースの「技術度」は「2」になっていましたが、絶対そんなに易しくないと思いました。
 (体力●●●●○ 技術●●●●○) (登頂:2016年5月上旬)



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