梅雨前線が日本をくっきり南北に分けてます。こっちはじめじめでもまあ割りと過ごしやすい方なのですが(でも気圧低くて眠くてかないません)、東海以南は暑さ満開のようで。
前線よ、もう少し降りてきておくれ。水不足が深刻なのだ。
さて、今日はこの話題。
トム・クルーズ、精神医学をえせ科学と批判
あらまあ。
これだけだと何のことかわからない。
トムとB.シールズの論争というのは、こういう感じのようで。
いわゆるマタニティブルーでしょうか。あれはかなり本人も周囲も辛いらしいので、あまりよくわからない人が口出ししてはいかんですね。
で、問題のテレビショーでは、スピルバーグの新作「宇宙戦争」のプロモーションでトムが出演(「いいとも」みたいな番組なんでしょうか)。
こちらがトランスクリプトの問題部分をリンクしてくださっているので、それを読むと、
http://www.msnbc.msn.com/id/8343367/page/2/
うーん、報道も面白おかしく取り上げすぎ、でもトム・クルーズも極端、司会者もいかがなものか、と、誰にも感心しないような感じで。
前半は映画のこととか聞かれて上機嫌で話していたのが、「B.シールズのことやサイエントロジーのこととか聞いてみました」の説明部分があって、(ここで何を言われたのかわからない。そのあと画面に映ったトムはすでに憮然とした表情)そのあと終始社交辞令なしの討論のような感じ。
彼はとにかく「リタリン」にこだわっていて、リタリンが何か知っているか、ストリートドラッグとして出回っているのを知っているのか(ここをロイターの記事では「非合法の麻薬」としていた。リタリンの場合、出回っているとか横流しされてるとかいうイメージなので、こういう訳はいかがなものか)、としつこく聞いていた。そして終始「君は精神医学の歴史を知らない、僕は知ってる」と、そればかり繰り返していました。
「リタリン」はたしかに「合法的覚せい剤」とも言われていて、うつ特有の意欲の低下という症状の改善におそろしく効果がある。でも切れた時の落ち込みもものすごいので、依存性が極度に高いといわれていて、医師の処方の下に注意深く服用しなければヤバイと言われている薬(日本では弊害が伝えられてからあまり処方しなくなっているらしい)。
ただ、ADHDとかアスペルガーとかの発達障害には効果がある、ということで、アメリカでは子供にも処方されているようで。お金持ちの子供はもっと安全なカウンセリングと併用らしいですが、あまり楽でない家庭の子は薬が切れないように気を使う毎日、という話。
たしかにリタリンは扱いが難しい薬なので、万能薬のように喧伝すべきではない。でもトランススクリプトを見る限り、言い出したのはトムの方なので、彼がそれにこだわりすぎているような(でもTV側がまずい発言をカットしたのかもしれないですね)。
あとやっぱりパキシルと混同すべきではないような。パキシルは普通に服用していれば問題はないけれど、「いきなり」医師の指導を無視して断薬すると副作用が怖い、という薬なので、これもきちんとした医師の指導がないことが問題なのであって、危険なものではないかと。
で、トム・クルーズ自身がディスレクシアという一種の学習障害、識字障害だったのですね。『レインマン』では自閉症の兄との愛情を描いていましたが、この役は是非やりたい、と、志願してゲットした役だとか。
この障害をサイエントロジーで治してもらったので、サイエントロジーに傾倒してしまったという話。
彼の語っている精神医学のイメージは、ほんとに戦前の、牢獄のようなイメージなので、どうも激しく誤解があるかなあ、と。今は電気ショックだってきちんとパルス波で、麻酔かけて出力調整してやるそうですしね。
多分、障害がとても辛かったので、それを治してくれた人に傾倒してしまったのだろうなあ、治してくれない精神医学への不信感もあったのだろうなあ、とおもうのですが、全否定はよくないかと。
彼は薬が回答ではない、ビタミンとエクササイズと、いろんなことをして(いろんなことって何だ)治るんだ、と言っていたのですが、あまりに極端かなという印象でした。
ただアメリカでのリタリンの違法ドラッグとしての濫用の問題は深刻かもしれない。日本でも横流しされて、かつてのヒロポンのような感じでアングラでは売られているらしいし(でも普通の人が飲んだら切れたあと精神ガタガタになるそうですやめましょう)。
司会者は終始そつなくこなしていて、熱いというよりクールな討論でしたが、その中で「彼女(シールズ)が自分の意志で飲んだんだから」と繰り返していたのも、ちょっとな、という感じはしました。それを言うなら「医師の適切な処方の下で」「インフォームドコンセントの下で」じゃないのかなあ。このへん、「ドラッグは麻薬だ」と信じ込んじゃっているトムを挑発したという感じもします。
話題のサイエントロジーですが、こんな感じ(リンクしません)。
http://www.scientology.org/
http://www.scientology-tokyo.org/
http://japanese.whatisscientology.org/html/part08/chp29/pg0458.html
彼はそれなりにいい役者さんなので、本業で頑張ってほしいかと思います。
・・・にしても、スピルバーグのSFって、どうして誰が演ってもおんなじように見えちゃうんだろう、と、インタビューにでてきた『宇宙戦争』のハイライトシーンを見て思ったのでした。
(ちょっと編集。お昼に書き込める量や内容ではなかった・・・)
MEMORIZERS
気になる芸能人
前線よ、もう少し降りてきておくれ。水不足が深刻なのだ。
さて、今日はこの話題。
トム・クルーズ、精神医学をえせ科学と批判
[ロサンゼルス 28日 ロイター] 米国精神医学会(APA)は27日、テレビで精神医学を「えせ科学」と呼び、抗鬱剤の価値に異論を唱えた俳優のトム・クルーズ(42)を厳しく批判した
APA会長のスティーブン・シャーフスタイン博士は声明で「クルーズ氏が、映画のPRツアーを利用して、自身のイデオロギー的観点を主張し、精神疾患を持つ人々が必要としている治療を受けるのを妨害するのは無責任な行為」であると批判した。
最新主演映画「宇宙戦争」を宣伝するインタビューで、トムは精神医学に対する深い懐疑を表明し、SF作家L・ロン・ハバードによって創始されたサイエントロジー教会の教義に対する信仰を説明した。
トムは、先日、女優のブルック・シールズを、彼女が産後抑鬱症に対処するために抗鬱剤の「パキシル」を使用していたことを告白したことについて批判したが、NBCの「トゥデーズ」ショーのインタビューで、その理由を質問された。
「わたしはサイエントロジストである前に、精神医学に絶対に賛成できないんです。そして精神医学の歴史を研究し始めると、その不信感はますます深くなりました……精神医学はえせ科学だと思います」
抗鬱剤の一般的効用を批判して、トムは「抗鬱剤は問題を隠蔽するだけなんです。化学的不均衡などというものは存在しませんよ」とコメント。
トムは特定の医薬品、子供の注意欠陥多動性障害(ADHD)の治療に使用される「リタリン」などの名前を挙げ、「非合法の麻薬」だと主張した。
「トゥデー」の司会者、マット・ラウアが自分の考えを述べると、トムは「問題が1つある。あなたは、精神医学の歴史を知らない。わたしは知っている」と語った。
APAは精神疾患の診断と治療を専門とする医師3万6000人を代表する団体。APAは、精神医学は科学的利点を欠いているとの断言に、反論している。
APAは声明で「すでに出版されている厳密な研究によって、精神疾患の治療に効果があることは明白である。顕著な科学的・医療的進歩を目にしても、その妥当性に疑問を投げかける少数の個人・団体が存在するのは嘆かわしいことだ」と表明した。
あらまあ。
これだけだと何のことかわからない。
トムとB.シールズの論争というのは、こういう感じのようで。
いわゆるマタニティブルーでしょうか。あれはかなり本人も周囲も辛いらしいので、あまりよくわからない人が口出ししてはいかんですね。
で、問題のテレビショーでは、スピルバーグの新作「宇宙戦争」のプロモーションでトムが出演(「いいとも」みたいな番組なんでしょうか)。
こちらがトランスクリプトの問題部分をリンクしてくださっているので、それを読むと、
http://www.msnbc.msn.com/id/8343367/page/2/
うーん、報道も面白おかしく取り上げすぎ、でもトム・クルーズも極端、司会者もいかがなものか、と、誰にも感心しないような感じで。
前半は映画のこととか聞かれて上機嫌で話していたのが、「B.シールズのことやサイエントロジーのこととか聞いてみました」の説明部分があって、(ここで何を言われたのかわからない。そのあと画面に映ったトムはすでに憮然とした表情)そのあと終始社交辞令なしの討論のような感じ。
彼はとにかく「リタリン」にこだわっていて、リタリンが何か知っているか、ストリートドラッグとして出回っているのを知っているのか(ここをロイターの記事では「非合法の麻薬」としていた。リタリンの場合、出回っているとか横流しされてるとかいうイメージなので、こういう訳はいかがなものか)、としつこく聞いていた。そして終始「君は精神医学の歴史を知らない、僕は知ってる」と、そればかり繰り返していました。
「リタリン」はたしかに「合法的覚せい剤」とも言われていて、うつ特有の意欲の低下という症状の改善におそろしく効果がある。でも切れた時の落ち込みもものすごいので、依存性が極度に高いといわれていて、医師の処方の下に注意深く服用しなければヤバイと言われている薬(日本では弊害が伝えられてからあまり処方しなくなっているらしい)。
ただ、ADHDとかアスペルガーとかの発達障害には効果がある、ということで、アメリカでは子供にも処方されているようで。お金持ちの子供はもっと安全なカウンセリングと併用らしいですが、あまり楽でない家庭の子は薬が切れないように気を使う毎日、という話。
たしかにリタリンは扱いが難しい薬なので、万能薬のように喧伝すべきではない。でもトランススクリプトを見る限り、言い出したのはトムの方なので、彼がそれにこだわりすぎているような(でもTV側がまずい発言をカットしたのかもしれないですね)。
あとやっぱりパキシルと混同すべきではないような。パキシルは普通に服用していれば問題はないけれど、「いきなり」医師の指導を無視して断薬すると副作用が怖い、という薬なので、これもきちんとした医師の指導がないことが問題なのであって、危険なものではないかと。
で、トム・クルーズ自身がディスレクシアという一種の学習障害、識字障害だったのですね。『レインマン』では自閉症の兄との愛情を描いていましたが、この役は是非やりたい、と、志願してゲットした役だとか。
この障害をサイエントロジーで治してもらったので、サイエントロジーに傾倒してしまったという話。
彼の語っている精神医学のイメージは、ほんとに戦前の、牢獄のようなイメージなので、どうも激しく誤解があるかなあ、と。今は電気ショックだってきちんとパルス波で、麻酔かけて出力調整してやるそうですしね。
多分、障害がとても辛かったので、それを治してくれた人に傾倒してしまったのだろうなあ、治してくれない精神医学への不信感もあったのだろうなあ、とおもうのですが、全否定はよくないかと。
彼は薬が回答ではない、ビタミンとエクササイズと、いろんなことをして(いろんなことって何だ)治るんだ、と言っていたのですが、あまりに極端かなという印象でした。
ただアメリカでのリタリンの違法ドラッグとしての濫用の問題は深刻かもしれない。日本でも横流しされて、かつてのヒロポンのような感じでアングラでは売られているらしいし(でも普通の人が飲んだら切れたあと精神ガタガタになるそうですやめましょう)。
司会者は終始そつなくこなしていて、熱いというよりクールな討論でしたが、その中で「彼女(シールズ)が自分の意志で飲んだんだから」と繰り返していたのも、ちょっとな、という感じはしました。それを言うなら「医師の適切な処方の下で」「インフォームドコンセントの下で」じゃないのかなあ。このへん、「ドラッグは麻薬だ」と信じ込んじゃっているトムを挑発したという感じもします。
話題のサイエントロジーですが、こんな感じ(リンクしません)。
http://www.scientology.org/
http://www.scientology-tokyo.org/
http://japanese.whatisscientology.org/html/part08/chp29/pg0458.html
彼はそれなりにいい役者さんなので、本業で頑張ってほしいかと思います。
・・・にしても、スピルバーグのSFって、どうして誰が演ってもおんなじように見えちゃうんだろう、と、インタビューにでてきた『宇宙戦争』のハイライトシーンを見て思ったのでした。
(ちょっと編集。お昼に書き込める量や内容ではなかった・・・)
MEMORIZERS
気になる芸能人