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大善人へ身魂磨き

ぼくはひまわり

創作童話です


わーまっくらだ

おそとのせかいをみてみたい

たねくんはまっくらな土のなかでそう

おもいました


くねくねする虫が、たねくんのまわりを

ふかふかにしてくれています。

虫もはたらきすぎてつかれたら、

ねむってやすんだりしています


ふかふかになった土にある時

水がしみこんできました。

たねくんは気持ちよく感じました。


すると、たねくんにどこからか

こえが聞こえました。


「ときがきましたよ」


なんだろう、

するとたねくんの固いたねの一点から

くびがにょきっと出てきました




さいわい、土がやわらかかったから

弱々しいくびでも、土のなかにでることができました。くびはふかふかな、まっくらな土の中どんどんと上に向かってのび、とうとう地上にでてきました。


しかし、たねくんはまだ何も見ることが

できません。たねくんの眼はまだ土の中にあるのです。


そうすると、弱々しいクビの先に

二つの芽ができました

芽がひらいたときに

たねくんはびっくりしました


あのひかりかがやく

まるいものはなんだろう

まぶしいけれどあたたかい



芽をあけていると

自分の弱々しいクビにも

すごい力をくれます

なんて美しいんだろう

なんて温かいんだろう

なんて最強なんだろう


たねくんは

あなたは誰ですかとたずねました


わたしはおひさま

そう答えてくれました。


たねくんの弱々しい首は、

いろがだんだんこくなり

固くなっていき

クキになりました。


地中にのこしてきた

たねくんの視えない眼は

知らないうちにすがたをかえて

くねくね働く土の友達にならって

くねくねと根になりました


芽がでて見えるようになったたねくんは

知らないうちにおひさまからも

根っこからも力をもらっていました


クキが固くなってどんどんと

力をじゅんかんさせて、

にっこり葉をみせて笑っていると


たねくんは二つの芽だけでなく

もっと笑って歯をみせようと

沢山の葉をつけ

笑うとクキもしっかり

太く固くなりました


ある時、前にきいたのと同じ

声がきこえてきました。

「ときがきましたよ」

さきっぽが

ちいさなツボミになりました


なんだろ、、、すると


いつもお空でみていたおひさまに似た姿

どんどん自分がかわっていきました


あなたのなまえは

ひまわり

太陽にむかってさくお花

そうおひさまは教えてくれました



つづく

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