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大善人へ身魂磨き

龍宮物語 5

創作童話続きです。

第一話

第二話

第三話


第五話

少女は石を綺麗に洗い清め、その石のきれいに濯がれた穴に、ふぅっと息を吹きかけました。

少しだけ空気の揺れる振動を感じました。

そうして、綺麗になった石を両手で抱えて祠の中に返し、元通りに鎖を締めその場をあとにしました。


しかし、その夜から寝ても覚めても、少女の身体から鎖で縛られた感覚がどうしても取れないのです。


少女は、耳の神が苦しんでいる。行って上げないといけない感じるのでした。


それ以来、海女の仕事に向かう前には、祠に行って、耳の神様の石に、毎日心で語りかけ続けたのでした。


たまに、湧水に石を持って行くと、水の精霊が


「今日は寒い日ですから温めておきましたよ」

「今日は暑い日ですから、冷たくしておきましたよ」


と話しかけてくれるのがわかりました。







穴の開いた石である耳の神は、水の精霊と話ができ、その会話を少女は感じるようになりました。


耳の神様に話しかけました。


この源流の水の精霊と、貴女は私の大切な友達。いつも私が孤独な心を満たしてくれて、ありがとう。


私にある時海の中で、海の神様がこう教えてくれたの。


視えない所、聴こえない所にこそ、神様は居る』とね


聴こえない私には、その意味がわかる気がするわ。」


そう心で少女は話しかけました。




つづく




【画像は全てお借りしました】

コメント一覧

あき
磐笛は、私が辛い時にわたしの身代わりになってくれました。ホントに全身で受けてくれました。
あんな気持ちを届け痛かっただろうな、、と
本当に申し訳ないのと
感謝の気持ちを込めています。
鬼雷
全ての磐笛の精霊にかわり、お礼を申し上げます。ありがとう御座います。
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