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大善人へ身魂磨き

龍宮物語 3

創作童話続きです。

第一話

第二話



第三話

龍大宮の門が閉じられて3000年ほどたったころ、門のそばにある、赤い活火山が、急にエネルギーを少しずつ取り戻しはじめました。


いったい何が起こったのでしょうか。


ある日を境に、龍大宮から離れた小さな支社であるツノヒガシ竜宮城の門がフゥっと風のような合図で開かれました。


龍大宮から離れた場所にある小さなツノヒガシ竜宮城の背後にも、真っ赤な海底火山である神奈備山があり、その山が真っ赤に染まり、小さな竜宮城にエネルギーをあたえ、絡まった藻屑を溶かし、海が泡をたてながら浄化されていきました。





門の背後には夜明け前の時間で止まった時計台がそびえたっていましたが、その時計から、夜明けを告げる鐘が鳴り響きました。その鐘の合図から、また竜宮城は時を再び刻みはじめたのです。


それと同時に、海の中に、くっきりと日の出が浮かびあがり、金色に光るコンピラ船に乗ったエビスの神が顕れ、


「全ての竜宮に、時は来たり。全ての門は開かれたり。伝えるべし。」


とにっこり笑って言われたのでした。





そのこだまと日の出はツノヒガシ竜宮城を光で照らし、竜宮はかつての輝きをいち早く取り戻しはじめました。






背後にある時計台の鐘が鳴り響き、海底火山の熱で温められた海の泡は沢山の馬へ、姿を変えました。


そして、ツノヒガシ竜宮城の鳥居から何百頭もの馬が一目散に走り出て四方八方へと走り出ていきます。






先頭の一頭だけは、馬というより麒麟のような姿でした。地上の麒麟というより、どこか馬のようなエネルギーをもちながらも、格別な使命を感じさせる神の使いのようでした。


エネルギーが戻ったことを証明するかのように、ツノヒガシ竜宮界の入り口にある、汚れた天龍山幸彦の石碑も、その文字をくっきりと浮かび上がらせました。


朱色の鳥居から銀色の光がキラキラと眩いばかりに光っていました。


赤い海底火山のエネルギーをもった神の使いの麒麟や馬に乗った竜宮の使者は、世界に点在する竜宮へ扉が開いたことを伝えに行きました。


それは、まさに、冷たくなり機能不全をおこしている竜宮城に火のエネルギーを注ぐ勢いでした。


先頭の麒麟に騎乗していた輝く騎士は、懐に大切に真っ銀色の布に包まれた袋をさげ、天龍のいる深海の龍大宮へ麒麟を走らせて向かっていました。


その他の何百頭もの馬にまたがった騎士も、世界に点在する竜宮城の支社にそれぞれ向かっていました。龍大宮と各竜宮城の夜明けを告げに行く場所をはっきりと定め向かっているようでした。


各地の竜宮に使者が着くと、眠っていた玄黒龍や、白龍が竜宮から悠然と泳ぎ出しました。長く封印された金龍さえ、封印を解かれて海や川、山を悠々と走るように嬉しそうに泳ぎ出しました。








つづく





【画像は全てお借りしました】

コメント一覧

あき
鬼雷さま

霊界物語は妹にすすめられました。最初の方だけ読んで、ネットで読もうとしたから、、挫折してますが、最初を読んだだけでも、出口王仁三郎様が凄い御方だとわかりました。
琴平様は、大道別尊なのですね!様々な名前で呼ばれています大国主命のお名前のようですね。日の出の神はヒルコ様とは、鬼雷さんが教えてくださいました。
いつも、沢山のご教示感謝しています。
鬼雷
日の出の神と琴平別けの神は、大道別尊と霊界物語には記されておりますね。

そして、恵比寿とは蛭子、日出ル処の天子でございますね。
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