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Just a Little Song For You

音楽、旅、映画、本、日々の記録

夏の小さな旅③

2015-07-24 23:40:52 | 旅/街歩き
石上神宮からは、ぶらぶらと散歩がてら天理駅へ。













人がいるのかいないのか?
なんだかよくわからなかったけど、とにかく広い街じゅうが天理教の施設だらけ。
ようこそおかえり、詰所、こどもおぢばがえり・・・ 初めて聞く、全く知らなかった言葉が其処彼処に。
(どうやら間もなく始まるおぢばがえりに備えて、いろいろ準備しているようでした)
すごいな、天理教。




商店街もほとんどが信者向けのよう。

ある意味、ここが一番の異界だったかも。
次回は是非、天理教のイベントがあるときに来てみたい。
民俗学、宗教学関連のコレクションがすごいという天理大学付属参考館にも立ち寄ってみたいです。


さて、再びJRに乗って大神神社へ向かいます。




無人駅が多いので、切符は車両に備え付けの運賃箱に入れてから下りるのです。


三輪駅で下車、3年3ヶ月ぶりの大神神社。

本当のことを言うと、ここに来るのはちょっと怖かったのです。
というのも、前回ここにお参りして帰京すると待っていたかのようにとても悪い知らせがあり、それ以降ずっと悪いことが続きました。その頃、昔からお世話になっているある方と何気なく大神神社の話をしているとき、「本当に助けが欲しいときに大神神社に行く。強いパワーがあるところなので、気安くあちこち写真なんか撮ったら絶対ダメですよ。」と言われたことがあったのでした。
まさか、私が何かをしたから・・・とは思えないし思わないようにしているけど、それでもやはり気持ちのいいものではなく、今回は境内の写真は撮らなかったし、拝殿でも、巳の杉様にも心をこめてお祈りをしてきました。私の気持ちが少しでも神様に届きますように。

お昼は二の鳥居すぐそばにある森正で。




風情のあるたたずまい、にゅうめんも美味しかった。

まるで梅雨が戻ったかのように、しとしと降り続く雨。

三輪のお山は、雨に霞んでいました。




夏の小さな旅②

2015-07-24 13:12:00 | 旅/街歩き
その後、20年に一度の式年造替で盛り上がる春日大社へ。
一昨年におん祭に来て以来かな。





神様は現在仮殿に遷られているということで、斜め左手に向かって参拝。

春日大社を出てもまだまだ明るい時間でしたが、これから天理まで行くので少し早めの夕食。
ここのところ通っている、東向き通りのベトナム料理「コムゴン」へ。


これ、前回近くのテーブルの人が頼んでいて、可愛いな~と思っていた春巻きのお皿。
アラカルトで生春巻き頼んでも出てこなかったのですが、コース専用の器のようでした。
春巻き、青パパイヤサラダ、麺類、デザートで1500円(くらい?)のコース。

さて、天理までですが、JRで行くのが一番早いのだけど、電車が1時間に1~2本しかないローカル列車。
天理の駅からホテルまではマイクロバスで、これも1時間に1本(定時)。
食事が終わった時点でJRの発車時刻まであと15分程。
ちょっと迷いましたが、近鉄奈良駅でコインロッカーの荷物をピックアップした後来たバスに飛び乗り、そこから停留所3つ目のJR奈良駅で降り、ホームまで走ってなんとか間に合わせました!

天理は初めて下りる駅。
マイクロバスが出るまでほとんど猶予がありませんでしたが、駅前のコンコースがかなり広く、もう真っ暗で宿のマイクロバスがどこに停まっているのかもわからない。
かなりヒヤヒヤしましたが、これもなんとか発車までに見つけて乗ることができた!
さすが、タイミングの良さに自画自賛。
というか、交通の便が悪すぎるよね。
これじゃ、観光客あんまり来ないでくれって言ってるようなもんだよね。
とは言うもののそれだからこそ、たくさんの史跡も観光に俗されずに、今でも長閑ないにしえの雰囲気を保っていられるのでしょう。私は今のままでいいです。

今回のお宿。

闇に包まれた田園地帯に突如広がる歓楽街のようなネオン!
隣はパチンコ屋!
え~、ここですか!?(笑)

ツアーで選んだ天理の奈良プラザホテルというのは、健康ランドに併設されている施設だったのでした。
私はちゃんと調べていったので勿論知っていましたが、娘はかなり衝撃的だったようで、「ここすごい!こんなところ東京にはないよね??」と興奮しきり。

  



ホテルのフロントも健康ランドと一緒。
そのいかにも健康ランドのノリがなかなか新鮮で、賑やかで楽しいし、お風呂入り放題、露店風呂もある。ホテルのお部屋も新しくて清潔。とても面白く良い宿でした。


翌朝は、8時半からの朝拝に間に合うよう7時40分にタクシーを呼んでもらって、一路石上神宮へ。
8時には着いてしまったので、始まるまで辺りを散策。






あたり一体に、けたたましく鶏の雄たけびが響き渡っています。




休憩所も我が物顔。
でもここの鶏はご神鶏なんだそうです。


ちょっとカメラを向けるのがためらわれたので写真は撮っていませんが、奥の方に立ち入り禁止の札がかかったご神域があり、何かがいる雰囲気に満ち満ちていてかなり気になりました。後で宮司さんに伺ったところ、「禊をする場所で、水のたまったプールのようなところです」とのことでした。


重文の楼門。
石上神宮は日本でもっとも古いといわれている神社のひとつです。


拝殿は国宝。
ここに昇殿しての朝拝。ちょっと緊張しました。

朝拝に参加していたのは、神社の宮司さん、巫女さん、いつも来ていらっしゃるように見受けられる初老の女性(氏子さんかな)、若いカップル(こちらもお知り合いのよう)。観光客は予想通り私たちだけ。
大祓詞(おおはらへのことば)、十種祓詞(とくさのはらへのことば)など諸々の神拝詞を神職の方々と唱えました。
(隣に座ってたおばさんがいろいろ教えてくださって助かった。ありがとうございました!)

その後宮司さんが神社を案内して、マンツーマンで由緒などを話してくださいました。
ここのご祭神は布都御魂大神、布留御魂大神、布都斯御魂大神という、人ではなく剣などいわゆる武器。
古代、このあたりは軍事を仕事としていた豪族・物部氏の本拠地であり、石上神宮は物部氏の武器庫だったのではと古代史で習いましたが、出土するものもそういった類のものが多いようです。
国宝の「七支刀」は銘文に書いてある内容から、三~四世紀頃に百済で作られたものではないか、とのこと。
古代から続く奈良の寺社は生きた日本史の宝庫。楽しいなぁ。








夏の小さな旅①

2015-07-24 00:10:01 | 旅/街歩き
10ヶ月ぶりに奈良に行って来ました。
今回も一泊二日の小さな旅。



娘が夏休みを取れるというので、たまたまもらっていたパックツアーのパンフレットから急遽決めた旅行。
ツアーを利用するのは初めてです。
新幹線+宿代で、28600円。個人で手配するより安い!
新幹線も比較的選べるし、宿も定番どころから選ぶことができてなかなか便利でした。

オプションで申し込んでいた「石上神宮の朝拝」以外は行き当たりばったりのゆるい旅。
まあなんとなく流れに沿って、とりあえずは東大寺方面へ。



何度来ても何度見ても、この風景はテンションが上がる。
今や外国人観光客が圧倒的に増えました。ここでは日本語はほとんど聞こえてこない。
7割中国系、2割欧米系、1割日本人って感じかな。
世界中の人たちがここを楽しんでくれると嬉しいなぁ。


また逢えたね。ハート。


大仏殿ができた当時も、こんな風に世界中から人が集まってきたんだろうなと思うと、なんだか夢を見ているような、不思議な気持ちになる一瞬があります。




久しぶりに戒壇堂へ。
何故かわからないけど、夏はここで四天王を観るのが一番似合う季節だと思う。
あのキッと強い表情のせいかしら。


ときどき怪しい雲が流れる。


かと思ったらまた青空。


あまりに暑かったので東大寺ミュージアムに避難。

以前東博で開催された「東大寺展」で観たものがここに展示されてありました。

喫茶コーナーは奈良博の地下にも入ってるカフェ「葉風泰夢」。
校倉クーヘンなるものを注文。

お皿はもしかして、瓦を模したデザインなのかな?

ここはロケーションに感動!

なんと、窓の外を見上げると南大門なのです。
素敵すぎる。
椅子に座った瞬間、めっちゃ興奮してしまいました。

戒壇堂の近くで声を掛けてきた方が「正倉院開いてるから行ってくれば?」と教えてくださったので、一休み後行ったのですが、時すでに遅し、もう閉門してました。

正倉院は行けなかったけど、裏から見る大仏殿がとっても端正。



もちろん、表の顔もイケてます。

東大寺の境内を歩くたび、こんなに広く、美しく、楽しく、夜ひとりで歩いていても安全な素晴らしいところって他にあるかしらと感激します。私にとっては、最高のアミューズメントパーク。大切に、大切に守っていきたい場所です。




さきたま古墳群

2015-05-01 11:50:48 | 旅/街歩き
埼玉県行田市にあるさきたま古墳群に行ってきました。

奈良や大阪ばかりではなく、埼玉県にも誇るべき古代遺跡がある!
ということを知ったのは比較的最近。
さきたま古墳という名前は知っていたものの、そんなたいしたところじゃないんじゃない?と誤解していました。

いやいや。
なかなかたいしたものでした。

前方後円墳8基、円墳1基からなる大型古墳群。(かつてはもっとたくさんあったが壊されてしまったとのこと)
こんなふうに密集して古墳がある場所は他にあまりないそうです。




日本最大の円墳、丸墓山古墳。
この上に石田光成が陣を張って、忍城水攻めの拠点にしたそうです。(映画「のぼうの城」参照)






稲荷山古墳。
ここから、世紀の大発見「金錯銘鉄剣」が出土したそうです。

これ。

そうそう!これを見にきたのです。
錆びた剣に金色で書かれている銘文に「獲加多支鹵(ワカタケル)」の文字があり、そのことからこの時代(471年)すでにワカタケル(雄略天皇)がこの地域を支配していたことがわかる。
奈良のシキの宮(現在の桜井市あたり)を本拠地としていた雄略天皇のヤマト王権は、こんな埼玉くんだりまで手中に収めていたのですね。
この剣が発見されて、金文字が現れたときにはさぞ皆が興奮したんだろうな。


同じく出土品、画文帯環状乳神獣鏡。
はるか中国で作られたものが、ここに埋められている。



多彩な埴輪が出土した瓦塚古墳。

将軍山古墳では、古墳内部に入ることもできました。
入った瞬間、うっ、土くさい・・・と思った。
湿っぽくて暗い土の中に、死者が埋葬されている。
黄泉の国ってこんな感じなのかなぁと、ふと思いました。


行田名物ゼリーフライ!

初めて食す。普通にコロッケでした。美味しかった。

GW最初の休日。快晴で、人も多過ぎず少な過ぎずのちょうど良さ。
まりこふんさんの古墳の本を抱えた小学生の古墳ガールもいたりして、さきたま古墳は程々の歴史好きが集まった雰囲気のいい公園でした。





常陸國總社宮

2015-04-28 11:23:28 | 旅/街歩き
思い立って、茨城県石岡にある常陸國總社宮という神社にお参りに行ってきました。

上野から常磐線で1時間半あまり。
読書をしていたらあっという間でした。



ひっそりとレトロな町並み。





手水で手を洗い茅葺の門を入ると、眩しい陽光とさらさらとした風に何か(お花か木の葉か)が舞い降りてきて、まるで美しい映画のよう。歓迎されているのかな、と嬉しくなりました。




奥に堂々と趣きのある拝殿。


ヤマトタケルが腰を下ろしたという腰掛石。
その隣には火の鳥と岩に腰掛けるヤマトオグナの大きな絵馬。
(オグナは「火の鳥・ヤマト編」に出てくるヤマトタケルをモデルにした主人公です)

今年、この神社と「火の鳥」がコラボしているらしく、神社に来る前日に偶然それを知り、タイミング良くすぐお参りに来ることができました。これもきっと何かに呼ばれたのかな・・・。
おみくじは、大吉!「災い自ずから去り福徳集まり~追い手の風に舟の進むが如く目上の人の助けをうけて喜び事があります」とのこと。いったいどんなことがあるのかな。楽しみです。そのためにも最大限の努力をしなければね。