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Just a Little Song For You

音楽、旅、映画、本、日々の記録

2019長野シソンヌの旅②~御朱印

2020-03-22 14:43:05 | 旅/街歩き
この日は松本に宿泊し、翌日は観光へ。
友人が戸隠神社へ連れて行ってくれました。


松本から戸隠までは結構な距離があります。
数日前の台風で大きな被害にあった千曲川。
河は茶色く濁り、よく見ると河川敷もかなり荒れていました。


姨捨(おばすて)サービスエリアにあった視力検査?風の看板。
地名は読めるけど、”字が小さくて読めない!!”


標高が高くなるにしたがって、木々が黄色くなっていく。

車を駐車場に停めて、最初の鳥居をくぐってからが長い。
ひたすら坂道を登っていきます。



随神門。


JRのCMで吉永小百合が歩いたという杉木立。


木枯し紋次郎かと思ったら、外国人女性だった。

戸隠神社奥社。
秘境のパワースポット的なイメージから崩れ落ちそうに古いのかと思っていたら、意外にもコンクリートの近代的なお社。

九頭龍社。



時折日が差し、かと思えば霧が垂れ込め、厳かで幻想的な姿を見せる。
かつてここで過酷な修行をした、修験道たちの姿が見えてくるようでした。

はるか長い時間、訪れる者を護ってきたであろう石仏群。


火之御子社。




お昼ご飯はやっぱり戸隠そば。



どちらかというと白くて綺麗なお蕎麦。
くせのないあっさりとした味で、いくらでもいけそうでした。

午後、松本に戻る途中で善光寺に寄り道。

さすが、参拝者でいっぱいです。

仁王門。
こんなカッコいい金剛力士像があるとは知らなかった。
高村光雲と米原雲海の合作だそう。



寺社仏閣巡りと自然の中でエネルギーをチャージして、心身ともに浄化された一日でした。
心置きなく話せる友達と会って、楽しく笑って感動して、見たことのない景色の中に自分を置く。
ささやかだけど、幸せを感じるひとときです。

今回の御朱印。

戸隠神社奥社。


火之御子社、九頭龍社。

善光寺、戸隠神社中社。

この御朱印帳は、前回長野に来た時に持ってくるのを忘れた為、諏訪大社で求めたもの。それがちょうど善光寺でいっぱいになったので、結果的に長野で始まって長野で終わることが出来ました。うまく収まってちょっと嬉しい気分。

2019長野シソンヌの旅①

2020-03-19 15:11:16 | 旅/街歩き
2018年の末にたまたま券を譲ってもらって初めて観たモノクロ千秋楽で、シソンヌのファンになりました。
それまで特別お笑いに興味があったわけではなく、TVでやっていたらごく普通に観て笑って終わる程度。シソンヌはあまりTVで見かけないこともあり、名前も知らない人たちでした。

けれど、生で実際に観てみると、彼らの演劇的なコントは面白いという以上に何か私の心の奥深くにある感情とシンクロするような気がして、2019年は4月に奈良、7月に下北沢本多劇場と足を運びました。
そして10月には松本でのライヴへ。

甚大な被害をもたらした台風19号の爪痕もまだ生々しく、次から次へと台風がやってきていた時季。
この日も朝から大雨。
JRは中央線がまだ復旧していなかったので、初めてバスタ新宿から高速バスを利用、松本まで三時間あまりの道のりでした。


雨にけぶる松本の町。



松本は学生時代の友人が住んでいることもあって、定期的に訪れています。今回はちょっと間があって5年ぶりかな。
ライヴ会場が友人の職場のすぐ近くだったという嬉しい偶然もあり、友人を誘ってのライヴ鑑賞。

松本市民芸術館。



シソンヌ・モノクロは一年間に47都道府県すべてを回るライヴツアーで、セットも衣装替えも無し、公演時間は1時間ほど。ピースが入っている県がすでに公演を終えた場所。奈良公演のときから比べるとずいぶん埋まっていました。
ネタは同じだけれど、回数を経るに従って少しずつ変化したり成熟したりしていくので、それを見るのも楽しいのです。

このときのネタで、都会からIターンで農業就労した意識高い系独身女性が、彼女に好意を持って助けてくれる地元の農家の男性と恋に落ちる過程をコミカルに描いた話があり、それを見た友人が「こういう女の人安曇野辺りによくいるからすごくわかる。面白い!」と言ってくれたのがとても嬉しかった。


今回も写メ会参加。
じろうさんポーズをリクエスト。




公演後は雨上がりの陰影の美しい町を散策しがてら友人と食事。
(じろうさんは松本を「初めて来たけど、すごく品のいい町」と表現していました。)
ライヴの感想やら日々の出来事やら共通の友達の話やら、久しぶりに会って話は尽きない。


食べて飲んで、楽しい夜は更けていったのでした。


2019秋の奈良・京都旅③~御朱印

2020-03-18 11:47:25 | 旅/街歩き
京都に到着したときにはすでに午後。
帰りの新幹線までには数時間しかありません。
急がなくちゃ。


とりあえず近辺をネットで調べて、駅から近いラーメンこがね家さんへ。
海苔に店名がプリントしてあったのが面白い。
京都はすごい人人人。
お昼過ぎという時間帯、荷物を預ける空きロッカーを探すのも大変でした。

時間が限られているので、目的地は東山周辺に絞り、まずは安井金比羅宮へ。



街中にありそれほど広くはない敷地でしたが、若い女の子たちが続々入っていく。


この岩をくぐると御利益があるということで、このための行列がすごい。
岩にびっしり貼り付けてあるのは願いごとを書いたお札。
三十分くらいは並んだかな。日によっては二時間待ちということもあるらしい!
神社の方が護摩を焚いていて、その煙が辺りにもうもうと立ち込め、目の前が真っ白になるほど。
並んでいた列の傍らには絵馬が大量に掛けられてあったのですが、そこに書かれている切実な願いごと(恨み言)のひとつひとつがまた恐ろしく、確かにこの邪気(?)はお護摩を大量に炊かねば払えないだろうなぁと思わず納得。
午前中に居た三輪の清らかな空気と、ここの空気のあまりの違いたるや・・・聖なる世界からドロドロの欲望渦巻く人間世界へ降りてきたようでした。

すっかり当てられて次に向かったのは、安井金比羅宮から少し歩いたところにある、六道珍皇寺。


六道の辻と彫られた碑からわかるように、ここはあの世とこの世の境目であり、お盆の発祥の地と言われている場所。





百人一首でも有名な平安時代の貴族、小野篁は実は冥途で閻魔様に仕えていたという伝説があり、あの世とこの世の行き来に使ったといわれる井戸がこのお寺の敷地内にあるのです。



わかりにくいけど、奥にあるのが小野篁冥途通いの井戸。
公開日にはすぐ近くまで行けるようなのですが、残念ながらこの日は格子越しに見学。



このお寺を知ったのは、スケラッコさんの「盆の国」という漫画の舞台になっていたことから。
作品にはお寺の名前は出てこないけれど、六堂町という(架空の)町に住む霊感の強い女の子がお盆の時期に井戸をくぐってやってきた冥界のものたちと出会うファンタジックかつセンチメンタルなホラーで、鐘や井戸など漫画に描かれている通りで感激でした。

御朱印をいただく為お寺の脇の玄関のブザーを鳴らしたら、中から「おとうさ~ん!御朱印~」と大声で呼ぶ奥さん?の声がしたのが一気に現世に引き戻される感じで面白かった。
先ほどの安井金比羅宮と打って変わってこちらは参拝客はほとんどおらず、心静かにお参りすることが出来ました。

せっかくここまで来たので、すぐそばの六波羅蜜寺へ足を伸ばす。



六原は、かつては平家の屋敷が立ち並んでいた場所。
今回は時間がなくて宝物殿に入れなかったのが残念でした。
空也上人像や清盛像、また見たかったなぁ。


ハッピーという言葉と六原のイメージのギャップが・・・
なんとも言えない物悲しさで、心惹かれる風景。





最後は八坂神社へ。
この頃には日も落ちてすっかり寒くなってきており、人は多いし疲れてきてるしでいささかグッタリ気味。
八坂神社、もしかしたら中まで入ったの初めてかもしれない。
まるでお祭りをやっているのか?と見まごう大盛況。国籍問わない人々でごったがえしていました。
静かな奈良から都会の京都へ行くと、いつもその人のパワーに圧倒されてしまう。

京都って独特です。
特にこの東山のなんともいえない重い空気。
すぐ山が迫っていて湿気が強いという地理的な要因なのかもしれないけれど、心なしかだんだん息苦しくなってくる。妖気が漂っているのか、それとも異界に連れ去られようとしているのか・・・
娘もすっかり体調悪くなってきて、少しカフェで休んでから駅へ戻ることに。
祇園はバス乗り場がいくつかあって迷い、新幹線の時間も迫ってきていてかなり焦りました。
次回はもう少し時間に余裕をもって訪れたい。行きたかったところ、まだいろいろあるのです。

今回いただいた御朱印。
前の御朱印帳がいっぱいになったちょうどいいタイミングで、大神神社で買い求めました。表紙に拝殿が刺繍されていて、とても綺麗。




大神神社


談山神社、狭井神社


安井金比羅宮、安倍文殊院

六波羅蜜寺、六道珍皇寺



2019秋の奈良・京都旅②

2020-03-15 23:51:44 | 旅/街歩き
お宿は大神神社御用達の大正楼さん。



大正元年創業という歴史のある旅館。
お世話になるのは二回目です。
この日は宿泊客が少なかったのか、二間ある広いお部屋に案内してもらえました。
衣桁が懐かしいレトロな雰囲気。落ち着くなぁ。



中庭をぐるりと囲む作り。
この季節、外廊下は結構寒いです。

お、さっき行った談山神社の十三重塔だ。




奈良の地のものを多く使った夕食。
料理旅館を銘打っているだけのことはあって、とても美味しい。
前回のときに覚えた大和まな、今回も出てきた。ちょっとホロ苦みのあるしっかりした味わいの青菜で、ゴマ胡桃豆腐に練り込んでありました。(上の写真の奥の小鉢)


和食だからやっぱり日本酒でしょ、という娘の言葉に従って、奈良の地元のお酒。
大人になったんだなぁと思うと感慨深い。

前夜によく眠れなかったとこもあり、この日は早めに就寝。
翌朝、まだ爆睡している娘を残して大神神社へお参りに行きました。



朝の参拝はやっぱり心が引き締まる。
ちょうどこの日、新しく出来た能楽堂がオープンする日だったようで、正装した方たちが早くから集まってきていました。中には全身真っ白な服を着た人たちも。
それを横目に見ながら、参拝ついでに近くの恵比須神社へ。





ここは日本最初の市場、海石榴市(つばいち)を守護する神様だったそう。


散歩を済ませて戻ると朝食の時間。
宿のご主人に、登拝禁止でお山に上れなかったことを話すと、それならということで山ノ神遺跡のことを教えてくださいました。
狭井神社の脇を少し上がっていくと磐座(いわくら)があるので、そこをお参りするといいですよ、と。大神神社の地図にも載ってないし、人もあまり来ない場所だとのこと。
この日は午前中から京都へ行く予定にしていたのですが、せっかくなのでちょっと行ってみることに。



大神神社から狭井神社を通り過ぎ、山の辺の道方面には行かず山道を登っていくと、ちょっとしたけもの道のようになります。



不動明王かな。ちょっと珍しい石仏。
歩くこと数分、それらしき磐座に到着しました。



木立の中に光の差す空間があり、そこに岩が座している。
漂う気は美しく、清浄そのもの。
ものすごく研ぎ澄まされていて、正に神聖という言葉がぴったり。
何か特別なものが張りつめているような、素晴らしいところでした。

私たちが到着したときには、先着のグループが居て、白装束というか全身白い服で見たこともないような所作で熱心にお参りしていました。
リーダーらしき方が私たちに「ずいぶんマニアックなところまでお参りに来られましたね」と笑顔で声を掛けてくれながら、また山道を上っていってしまったのだけど、小さな子どももいたあの人たち、どこまでお参りに行ったのかなぁ。
私が早朝に大神神社に参拝に行ったときに神社の駐車場で見かけた家族連れもこのグループにいました。そっか、能楽堂の参加者ではなかったのね。

磐座への参拝を終えると、いそいでまた大神神社へと引き返す。
折しも七五三シーズン、可愛い晴れ着を着た子たちが続々やってくる。
可愛いな~。大神神社で七五三なんて素敵ですね。



宿に戻って荷物を拾い、いざ京都へ。

と思ったが、電車がしばらく来ない・・・
この辺が奈良だなぁ。
駅前のカフェでコーヒーを飲みながら、本日のスケジュールを確認。



そういえば、この日の大正楼は能楽堂のオープニングセレモニーに参加するお客さんが殆どだったようでした。

2019秋の奈良・京都旅①

2020-03-13 13:04:25 | 旅/街歩き
2019年11月の旅の記録。
すでに4ヶ月が経過しているので抜けてしまっているところもありますが、次回の旅行の布石としての備忘録です。

今回の旅は、娘の「三輪山に上りたい」というリクエストに応えてのもの。
大神神社は三輪山そのものがご神体で、是非お山に上るといいよ~と何人かから勧められていたこともあり、上れる自信はあまりなかったものの、それならばと気合いを入れて出掛けました。

三輪山は入山時間が決まっており、出来るだけ早い時間に上りたかったので、前ノリで行くことに。
娘の仕事終わりの時間に合わせ、夜の列車で奈良へ向かいました。夕飯は新幹線の中でお弁当、深夜着になるので翌日の行動を考慮してJRを利用し、宿もJR奈良駅近くのコンフォートホテルに宿泊。
途中で挫折しないで頂上まで上れるかな、足がもつかな・・・などと考えていると案の定眠れなくなり、明け方ようやく眠りに付く始末。(眠れないのはいつものことだけど)

翌日はチェックアウト後すぐにJRで三輪へ行き、宿に荷物を預けたら大神神社へ。


なんて清々しい!
ここへ来るといつもそれと同時に、ちょっと怖いようなピリッとした厳かさを感じます。


珍しく記念写真を撮ってみたりして。
張り切って、そして少し緊張しながら登拝入り口のある狭井神社へ向かいました。

が、なんと・・・


まさかの登拝禁止!!!
この日から数日間、大嘗祭のため登拝禁止だったのです。
がーーーん。
ちょうど大嘗祭の日に重なってたのは勿論知っていたのですが、それで登拝禁止とは思ってもみなかった。
冷静に考えてみれば、確かにそりゃそうだ。

御朱印をいただきながら神主さんに、「上るために来たんですけど残念です~」と話し掛けたら、「一応HPには記載しておいたんですけどね~」と申し訳なさそうに答えてくださいました。
HP見てたんだけどね、年間の禁止日っていうところだけ見てて、トップページは見てなかったのよね。
さ、気を取り直して、煮麺食べて元気を出す。


いつもの鳥居前の森正さん。
かなりがっくり来てる娘を励ましながら、これからの予定を立て直す。
案をいくつか出しながら、バスの時間も考慮に入れて一番効率よく回れそうなところへ行くことにしました。

まずは談山神社へ。







ここは二度来ていますが、知らずに来たら桜が満開だったり蹴鞠をやっていたりして、とてもツイてる場所。
今回も、紅葉真っ盛りには少~し早かったけれど、ほとんど誰もいなくて秋の風情独り占め状態。沈み気味だった気持ちも吹っ飛んでしまいました。優しくゆったりした気に溢れていて、いつ来ても良いところです。

それから山を下ってお初の安倍文殊院へ。
阿倍仲麻呂や安倍晴明など安倍氏ゆかりのお寺です。



有名な金閣浮御堂の前には、比較的新しめの阿倍仲麻呂の碑。






絶景。大和三山や二上山が一望できる~。

そうか、安倍晴明は天文学者でもあったのか。
晴明といえば五芒星のマークが知られているし、陰陽道と天文学は繋がるものがあるのでしょうね。


お茶室でいただいた落雁にも、五芒星が。
本堂をお参りすると、お茶とお菓子が振舞われるのです。
ずっと拝観したいと思っていたご本尊の渡海文殊菩薩さま、予想以上に大きくて美しく、カッコよかった!


境内には古墳もありました。
安倍倉梯麻呂のお墓と言われているらしい
倉梯麻呂、名前は記憶にあるけど・・・どんな人だったっけ?


文殊様だけに合格祈願。



秋の短い陽が傾いてきたところでお寺を後にし、桜井駅まで歩きます。
近いようで結構ある。
ひと気のない見知らぬ町の夕暮れがなんだか幻のよう。



桜井から三輪まで一駅。
やっと帰ってきた。
朝荷物を預けてここを出たときには思いもしなかった行程になったけれど、それはそれで楽しい一日だったのでした。