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Just a Little Song For You

音楽、旅、映画、本、日々の記録

正倉院展へ③

2017-11-30 12:21:10 | 旅/街歩き
二日目は西ノ京へ。

薬師寺。






東塔が解体修理中なので、新しめの建築物が多く、全体に眩しい感じです。
ここに来るといつも、中学の修学旅行での出来事を思い出す。
ヤンキーだったMくん(当時の言い方ではツッパリ)がお坊さんの講話でいじられて、可哀相だったなぁ・・・
子どもながらに、さすがに言い過ぎだと思ってた。







薬師寺から唐招提寺までの道のりは、風情があって楽しい。
さまざまな鬼瓦を見ていると飽きません。







唐招提寺。
4年ほど前に来たときはタブレットを渡されてそれがガイドしてくれたけど、今回は自分のスマホが案内してくれるサービスに替わってました。古いけど最新のお寺だね。



インド風なムードが独特の戒壇。










トニー・レオンみたいに、人に言えない秘密を叫ぶ穴? 




鑑真和上の御廟。




春夏秋冬いつでも美しいお寺だけど、秋の趣きも格別です。






お昼には近鉄奈良まで戻り、お好み焼きの「おかる」に連れていってもらいました。



30分くらい待って入店。
久しぶりに食べた明石焼き。美味しかった~!


午後は興福寺へ。



仮講堂で行われている「阿修羅―天平乾漆群像展」を観てきました。
通常は非公開の仮講堂。
耐震工事中の国宝館に展示されている阿修羅像など、天平時代の仏像がずらりと並び、東寺の立体曼荼羅を彷彿とさせる、威風堂々っぷりでした。





その後はぶらぶらとならまち散策。
ライヴが行われているところもあり、賑やかになった印象です。
お店もずいぶん増えた。




ここは・・・
えーっと、どこだっけ?
ならまちの町家のどこか(笑)
ならまち、歩いているうちに、どこにいるのかわからなくなってしまうのです。


奈良での最後のお茶は、三条通りとやすらぎの道の交差点にある、NARANICLEで。



ここ、閑散とした市の観光センターだったところ!
おしゃれなカフェになってる!!
いや、カフェ併設の観光センターにリニューアルされてる。
全然知らなかった~。びっくり。
外国人や若者が多くなって、雰囲気が一変しました。
今回の旅で一番衝撃大きかったかも(笑)


そうこうしているうちに時間はあっという間に過ぎて、陽も暮れ始めた17時頃、帰宅の途に。
今回はお馴染みの場所を巡ったけれど新しい発見もたくさんあり、いつも以上に思い出に残る、とても楽しい旅でした。
週末ごとに雨が降っていた時期なのに、この二日間は気持ちのいい快晴だったことも、奈良の神さまと仏さまに愛されている気がします!






正倉院展へ②

2017-11-29 17:30:36 | 旅/街歩き
晩秋の午後は早い。

陽が傾き始めたので、急いで東大寺へ向かいます。



奈良公園の木々も色づき始めている。
一年前に能楽堂で行われた、ROLLY&オルケスタ・リブレの夢のようなライヴを思い出します。





世界で一番テンションが上がる場所。



錦繍の秋です。


鹿に紅葉。








雲が掛かり始めていて、刻一刻と落ちていく様子を見ることは叶いませんでしたが、山の端に落ちる瞬間に輝きを見せてくれました。
古の人たちも、同じ思いで同じ場所からこの夕陽を見ていたのかなぁ。



日没後はさすがに寒くなってきたので、いったんホテルにチェックイン。
一息入れてから、正倉院展へと向かいました。

この日は土曜日。
通常17時までの開館時間が、正倉院展の期間は20時までに延長されているのです。
これはとっても有り難い!
入館料も夜間料金として割引になっていて、ラッキーでした。




初めての正倉院展。
夜だけあって週末なのに混雑もなく、ひとつひとつの展示物をじっくり見ることができました。

1300年近く前の物がこんなにも美しく残されていることにまず驚き。
大仏開眼会のときに使われた品々が多く、当時のその荘厳な雰囲気を想像するだけで胸がいっぱいになります。
今では退色している衣類も、さぞ贅沢なものだったのでしょう。
工芸品の完成度が素晴らしく、手作業でこれだけのものを作っていた技術力に唸らされました。
はるばる、遠いペルシャや唐からやってきた物たちも・・・
これらを実際に愛で、使用していた聖武天皇や光明皇后の生活ぶりに興味は尽きません。
会場に流れていた尺八の音階も印象的でした。




閉館のアナウンスが面白かった。
東京では考えられない、絶妙なユルさ。


せっかくなので、夕方にも行った二月堂に再び。






聞こえるは鹿の鳴き声ばかりなり。




21時を越えた頃、やっと今夜のごはん。
お疲れ様~!
結局いつものベトナム料理屋「コムゴン」で。
さすが安定の美味しさ。
奈良で一番来てるお店かもしれないなぁ。






正倉院展へ①

2017-11-28 17:24:00 | 旅/街歩き
11月中旬、一年ぶりに秋の奈良へ出かけてきました。

今回は一泊ということもあって、奈良駅周辺の寺社を巡る旅。
そして、なかなか会期と合わず長い間行けずにいた、念願の正倉院展へ!

雨の予報にヤキモキしていた出発の日。
が、雨は朝までにはあがり、こんな見事な富士山を見ることができました。




お昼前には近鉄奈良駅到着。
お店の前を通る度にいつも気になっていた、東向き北通りの「さくらバーガー」でランチ。



すでに店内は満員。
ボリューミーだけどこってりし過ぎず美味しかったです。
並べたミニサイズのバーガーは、実は楊枝立て。可愛い~。


腹ごしらえの後は、バスで高畑方面へ。



新薬師寺。
この本堂の中に、薬師如来とそれを守る十二神将がいらっしゃいます。



お堂の脇にある石仏群。
手塚治虫の「火の鳥・鳳凰篇」のラストシーンのモデルになったと言われる場所。



全く同じではないけれど、かなり近いと思われる。

(先月、仏文学者で漫画や映画にも造詣が深い中条省平先生による「火の鳥・鳳凰篇」をテーマにした講義を受けてきました。その話もいずれまた)


坂道をてくてく上り、白毫寺へ。









朽ちかけた土塀、苔生した石仏、山あいの古寺というイメージそのままの、静寂に覆われたお寺。
聴こえるのは風の通る音だけです。




ただいま録画中・・・



奈良の街を見下ろす、この景色を見せてあげたかった。


陽が高いうちに次の目的地へ。
春日大社まで歩いて下りて行きます。
せっかくなので、近道してささやきの小径経由で。



春日大社から高畑に抜けるこの道、意外に知らない人多いんですよね。


今回、初めて春日大社の参拝所より中に入れる特別参拝をしました。









木洩れ日がキラキラと紅葉や灯篭に反射して黄金色に輝き、その美しいことと言ったら!
季節、時間、空気の色合いなどが完璧に合致して、奇跡のような光景を作り出していました。




直江兼続や宇喜多秀家など戦国武将が寄進した灯籠。
奈良の昔より中世、近世、現代と厚く信仰されて続けてきたことをあらためて感じるひととき。

御蓋山の浮雲峰遥拝所でお参りできたこと、万灯籠が再現された「浪江之屋」を見ることができたのも感動的でした。









富士山麓

2017-09-22 23:38:00 | 旅/街歩き
8月の備忘録③

夏の終わりの富士山麓へドライブしてきました。

夏休みも終盤だったせいか、かなり道が混んでていて、かなり早めに出たにも関わらず、河口湖についたのがお昼どき。



どんよりした天気。


レンタルエレキが気になる・・・


ほうとう。
優しいお味で本当に美味しかった。





樹海~



風穴~
洞窟の中は寒い!



氷も残ってて、冷凍庫でした。






小人が出てきそう。



白糸の滝。
滝壺で修行してみたい。




朝霧高原の馬飼野牧場。




風穴に居た頃は小雨も降っていたのに、富士山がベストなタイミングで姿を見せてくれました。




羊たちが草を食んでいます。
長閑で可愛いけど、近くで見ると噛み切る力が凄まじく、怖いくらい(笑)






富士宮市街に入り、富士山本宮浅間大社へ。
この写真を見て、龍雲が出てると言ってくださった方がいて嬉しかった。






夕方でしたが清々しい気でいっぱいの、とても良い神社でした。





御朱印も素晴らしい。



沼津サービスエリアより、駿河湾を臨む。
伊豆半島が綺麗に見えます。







たった半日だったけれど、河口湖からぐるっと富士山麓をめぐり、有意義な一日でした。
見る場所によって富士山の山頂の形が違っていて、それがとても面白かった。
普段は東の方向から見ているので、それが富士山の形となんとなく思っているけれど、物事は見る角度によって違うんだなぁということをあらためて感じたのでした。








榛名神社

2017-09-16 22:29:00 | 旅/街歩き
8月の備忘録②

お盆休み、以前から気になっていた群馬県の榛名神社へ、友人に連れて行ってもらいました。
巨岩・奇岩に覆われた独特の形状は、秘境感たっぷり。


お天気は生憎の小雨。
榛名山麓の道路には霧も出ていて、なんとなく怖いような気分。
けれど、そのお天気が、この神社の持つ幻想的な雰囲気をいっそう盛り上げてくれました。





山肌の参道にせり出す巨岩。
このような岩が境内のあちらこちらに見られ、なんだか現世じゃないみたい。スピリチュアルなムードが漂っています。


まるでマグリットの絵・・・ シュールな光景。



山からの清流が轟音を立てながら流れていく。




双龍門。



こちらが本社。
御神体はお社に接している岩の奥に祀られてるそうです。
写真だとスケール感が出ないけど、この岩も凄かった。


江戸期の建築らしく、軒下の彫刻も豪華。





お昼ごはんは、水沢うどん。
てんぷらのボリュームがすごかった。


帰りに寄った伊香保温泉。
300段以上ある石段、頑張って上りましたよ。



この景色、つげ義春っぽくないですか?



ひなびた雰囲気に心惹かれる、温泉街の一角。



榛名神社、この日のお天気や巨岩の存在感も相まって、厳しさも感じられましたが、非常に霊験あらたかな神社という印象を持ちました。関東屈指のパワースポットと呼ばれるのも頷けます。
訪れた日が霧雨というのも、龍神を祀る神社らしい。
願望を実現する強力な力を持っているということなので、おみくじの結果が現実になる日も近いかな~。