歯科技工管理学研究

歯科技工管理学研究ブログ
歯科技工士・岩澤 毅

岩澤毅 隷属する精神

2007年06月02日 | ごまめ・Dental Today
ごまめhttp://www.biwa.ne.jp/~yusei-e/
37号千秋楽号(2007年5月発行)

隷属する精神


 曰く「法律により歯科技工士は、患者と対面することが禁じられている」、曰く「法律により歯科技工士は、歯科医師の立会いが無ければ、患者と対面してはならない」、曰く「法律により歯科技工士の患者と対面の範囲は制限されている」。
 これらは、資格を持つ歯科技工士自身から発せられた文字であり言葉である。
 賢明なる歯科技工士である読者は既にご承知の様に、歯科医師法に規定された「第4章業務 第17条 歯科医師でなければ、歯科医業をなしてはならない。」により、歯科医師以外の「歯科医業・歯科医行為」が禁じられ、歯科技工士法は「第4章業務 (業務上の注意)第20条 歯科技工士は、その業務を行うに当つては、印象採得、咬合採得、試適、装着その他歯科医師が行うのでなければ衛生上危害を生ずるおそれのある行為をしてはならない。」とし、歯科技工士に対し業務上の注意を与えられている。
 奴隷の精神活動により過剰適応を繰り返し鶏後の脳を得ると、かかる珍妙なる「対面行為禁止」論を信奉するに至り、容易に調査し習得し得る正当な法解釈を学ぶこともせず、自ら「対面行為禁止」論普及の走狗となるものか? 哀れである。浅はかである。醜悪である。
これらの輩の精神を、己が長年にわたり日々の糧を得た生業さえも語る資格無く、文字を使用する資格は同様、インディペンデントとしての価値の無い、隷属する精神と命名する。

2006.11.18記

最新の画像もっと見る