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札幌・円山生活日記

「函館旅行(その1の1の1)」~1日目観光編~

日本有数の観光地「函館」。幕末・明治期のレトロな建物や洋風建築物が多く残る街並みや箱館戦争の舞台となった五稜郭などの歴史を感じる施設、世界三大夜景に数えられる函館山からの景観など多くの観光名所があります。加えて海鮮ものからソウルフードまでの食事など、歴史、文化、自然、グルメなどを幅広く楽しめる街です。

今日から函館に1泊2日の旅行です。札幌への転居以来初めての函館訪問として昨年11月に予定していたのですが諸般の事情で延期となりました。今般その再度の企画として「早割り」でホテル・交通費ともに安くなる時期に合わせて早期予約し本日の出発となりました。前回はGo toキャンペーンが使えたため飛行機利用で予定していたのですが今回はJRです。自宅近くの地下鉄東西線「円山公園駅」から「新さっぽろ駅」でJR線に乗り換え「特急北斗」で「函館駅」へ向かいました。


「新札幌駅」から3時間40分程で「函館駅」に到着。期間限定で早期予約に適用される割引料金のため普通車指定席+乗車券が40%offでした。飛行機や自動車などとの競争もありJRも営業努力なのでしょう。割安でしたが長時間乗車はさすがに疲れました。なお乗客らの6割程がお勤めの方でした。

まずは駅構内の「麺厨房 あじさい JR函館駅店」で昼食です(詳細は後日)。その後駅前の宿泊ホテル「フォーポイントバイシェラトン函館」は15時チェックイン予定なので荷物だけ預けて早速観光に向かいます。ちなみにホテル料金は楽天トラベルの早割予約で「スタンダードツイン1部屋(2人利用)ブッフェ朝食付き」で1人税込4,500円程の格安プランでした(詳細は後日)。

「函館駅前」から市電に乗り「元町エリア」、「ベイエリア」へ移動。市電は6分~7分の短間隔で運行されている便利な移動手段です。乗車6分ほどの「十字街駅」で下車。

まずは「十字街駅」前の「北海道坂本龍馬記念館」へ。我が家近くの「円山墓地」には坂本家一族の墓碑があるのでご近所さん感覚でご挨拶です。「記念館」は幕末の志士坂本龍馬および北海道に渡った坂本家子孫の史料を展示する記念館で、2009年11月に坂本家9代当主・坂本登氏を名誉顧問に、同10代当主・坂本匡弘氏を顧問に迎え開館したとか。

坂本龍馬の書簡2通や愛用の湯飲茶碗をはじめとする幕末維新関係者の史料のほか、北海道に渡った坂本家子孫のゆかりの品々を展示しています。特に幕末偉人達の肉筆の書や日本刀の名刀等の現物が展示され仲々の迫力でした。なお写真撮影は展示室入口のここまでで中は資料保護のため撮影禁止でした。

記念館向かいの函館龍馬公園内には「蝦夷地の坂本龍馬像」がありました。

ちなみにこちら「円山墓地」の坂本家の墓碑。坂本家6代当主の坂本彌太郎氏が建立されたと読み取れます(彌太郎氏の墓も並びにあります)。4代当主の隣には「坂本龍馬」の名前も刻まれています。

「元町エリア」
次に坂を登って「元町エリア」へ。函館山の麓に広がる同エリアでは多くの歴史的建造物が立ち並び、異国情緒漂う景観が楽しめます。特に歴史のある4つの宗派の異なる教会が小さいエリアに集まっているケースは世界でも非常に珍しいケースだとか。それらの歴史的建造物を紹介すると・・。

「カトリック元町教会」。大鐘楼と屋根の風見鶏が特徴の教会で、1877年(明治10年)に建立された木造の初代聖堂は火災で消失、現在の建物は1924年(大正13年)に高さ百尺(33メートル)の尖塔を持つ鐘楼があるゴシック様式の聖堂として再建されたとか。

「聖ヨハネ教会」。英国国教会を母体とした聖公会の教会で130年以上の歴史を持ち、現在の建物は1979年(昭和54年)に改装されたものだとか。

「ハリストス正教会」。日本初のロシア正教会聖堂で現存する聖堂は1916年(大正5年)築とか。前回来た際には内部を見学したのですが現在は修復中で内部公開は休止中。

「日本キリスト教団函館教会」。1877年(明治10年)に建立されたプロテスタントの教会で、現在の鉄筋コンクリート2階建ての会堂は1931年(昭和6年)に建てられたものだとか。

「旧函館区公会堂」。大火によって焼失した住民の集会所を豪商相馬哲平氏や住民からの寄付などを元手に1910年(明治43)年に竣工。国の重要文化財。残念ながら保存修理工事にともなう休館中で2021年4月26日にリニューアルオープン予定だそうです。当日はオープン準備のためか関係者がバルコニー等に出てました。

「旧函館区公会堂」前の「元町公園」からの眺望。

「元町公園」には明治時代に箱館奉行所や開拓使が置かれ現在は「旧北海道庁函館支庁庁舎」などがあります。

「八幡坂」。この「元町エリア」から函館港に向かって何本もの坂が伸びていますが最も有名なのがこの「八幡坂」でCMやPVで使われることが多いとか。

「旧イギリス領事館(開港記念館)」。函館の有形文化財。函館港が開港された当時の模様を紹介するパネル展示などがあります。

館内展示の明治期の函館港周辺の地図。山に囲まれた天然の良港だったのですね。

「函館市北方民族資料館」。旧日本銀行函館支店(1926年築)を改装した資料館でアイヌやウイルタなどをはじめとした貴重な民族資料を展示。

「旧金森洋物店(市立函館博物館郷土資料館)」。1880年(明治13年)に開拓使の茂辺地煉瓦石製造所の煉瓦を使用して建てられた「金森洋物店」を活用した資料館。開拓使による家屋改築施策の記念物として北海道指定有形文化財。

館内には明治時代の同店使用の調度品やジオラマなどを展示。

「ベイエリア」

次に坂を下って「ベイエリア」へ。ひときわ目を引く赤レンガの建物が「金森赤レンガ倉庫群」。倉庫群は「函館ヒストリープラザ」、「金森洋物館」、「BAYはこだて」と3つのエリアに分かれています。

「BAYはこだて」奥の広場には金森の「金⇒曲尺(かねじゃく)」をイメージしたモニュメントが設置されています。以前は鐘が吊るされ「幸せの鐘」とされていましたがコロナ対策でしょうか鐘は取り外されていました。
「BAYはこだては」、「金森洋物館」は個性的なショップで買い物に人気とかで当日は多くの修学旅行生がいました。前回こちらの箸店で箸を購入し現在使用中ですが今回も土産を物色。
今回は野菜の形のカトラリー置きを購入。この後「ペイストリー スナッフルス 金森洋物館店」(詳細後日)でお茶しました。

「ベイエリア」での倉庫群の観光を終え本日の最後の観光目的地「函館山」ヘ向かいます。

「函館山」
標高334メートルの函館山は三方面を海に囲まれ「日本三大夜景や世界三大夜景のひとつに選ばれている夜景を楽しむことができます。また明治期に日露戦争を想定して建造された砲台の跡が残されています。
「函館山」へのロープウェイ乗場。急な斜面に建ちます。
ロープウェイは当日は15分毎に運行。18時発で山頂に向かいました。

18時過ぎに展望台に到着。夕方の景色を撮影。標高334メートルの函館山は同531メートルの藻岩山より低く同307メートルの大倉山より少し高い程度。街への近さと地形が美しい景観を生んでいるのですね。さて日没の18時30分頃まで少し時間があるので展望台の建物を出て、NHK番組「ぶらタモリ」でタモリさんと桑子さんが訪問した砲台跡に向かいます。
建物の出入口から旧登山道方面へ階段を下りていくと「つつじ山駐車場」に出ます。その最奥部に「進入禁止」の表示とその横に「徒歩では通行できます」との表示が。この向こうに「御殿山第二砲台跡」があるようです。

「通行禁止」を超えてすぐの所に「⇖旧砲台跡」の案内表示が出ていました。

しばらく歩くと視界が開けて砲台跡が登場。ありました!ありました!! この円い部分に遠方から侵入する敵艦船を攻撃する砲が設置されていたそうです。
この第二砲台には2門の砲座が3カ所に分かれて並行して配置されています。

砲台下には砲弾庫があり階段も作られていますが「立入禁止」。

こちら3カ所の砲座間で指示伝達する伝声管。番組でタモリさんと桑子さんが会話していましたが、この管は隣の砲座まで開通しており今も通話可能でした(奥に円い穴が見え相手の姿も確認できます)。

仲々堪能して展望台ヘ戻ります。途中に展望台を横から眺めると「ブラタモリ」番組内で紹介があった通り建物が平らな土地に建っているのがわかります。要塞建設のために山頂を削った跡なのだとか。

展望台ヘ戻って夜景観賞。日没約10分後。

更に日没約20分後。周囲もかなり暗くなってきました。
夜景観察後に夕食のため再び「ベイエリア」へ。「カトリック元町教会」の夜景。
「八幡坂」を下って「金森赤レンガ倉庫」手前の「カリフォルニア・ベイビー」へ。本日はこちらで夕食です(詳細後日)。食後はホテルに市電で戻りチェックイン。本日は飲みにも出かけず大人しく就寝で第1日目終了です。(その1の1の2に続きます。


「北海道坂本龍馬記念館」
所在地函館市末広町8-6  
電話番号0138-24-1115
開館時間8:00~18:00
休館日無休
料金協力金:一般(大学生含む)800円、学生(小学生~高校生)300円、未就学児無料

「旧函館区公会堂【休館中】」
所在地函館市元町11-13  
電話番号0138-22-1001
休館日大幅改修工事のため、2018年10月から2021年4月25日まで休館
料金一般300円、学生・生徒・児童150円。共通券あり

「函館市旧イギリス領事館(開港記念館)」
所在地函館市元町33-14  
電話番号0138-27-8159
開館時間9:00~19:00(4月~10月)、9:00~17:00(11月~3月)
休館日無休
料金大人300円、学生・生徒・児童150円。共通券あり

 「函館市北方民族資料館」
所在地 函館市末広町21番7号
(電話 0138-22-4128、FAX 0138-22-8874)
開館時間 4月~10月:午前9時~午後7時
11月~3月:午前9時~午後5時
休館日 月1回程度の館内整理日、展示替えおよび資料燻蒸のための臨時休館、年末年始(12月31日~1月3日)

「旧金森洋物店(市立函館博物館郷土資料館)」
所在地函館市末広町19-15  電話番号0138-23-3095
開館時間9:00~16:30(4~10月)、9:00~16:00(11~3月)
休館日月曜日、最終金曜日、祝日、年末年始、展示替え時
料金一般100円、大学生・高校生・中学生・小学生50円

「金森赤レンガ倉庫」
所在地函館市末広町14-12(金森商船株式会社) 
電話番号0138-27-5530
営業時間9:30~19:00 ※2021年3月いっぱいは17:00まで
定休日2021年1月4日~3月31日は月4日程度の休館日あり

「函館山ロープウェイ」
所在地函館市元町19-7  
0138-23-3105(総合案内)
営業時間新型コロナウイルスの影響で、当面のあいだ17:00~21:00。変更の場合あり
定休日荒天時は運転見合わせ。法定1年定期整備検査のため、2021年は9月20日~11月7日に運休
料金大人往復1500円、小人往復700円(団体など各種割引あり)

「フォーポイントバイシェラトン函館」
函館市若松町14番10号 0138-22-0111
チェックイン14:00 (最終25:00)チェックアウト11:00
朝食 メインダイニング 7時~10時(宿泊者2,000円)

(2021.4.21訪問)

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