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札幌・円山生活日記

東京・四谷の生前個人墓「縁の会」&「結の会」~曹洞宗 萬亀山 東長寺~

東京・四谷の開創約420年の歴史を有する「曹洞宗 萬亀山 東長寺」。1996年(平成8年)より永代供養付き生前個人墓「縁の会」を募集、時代を先取りするような取り組みが人気を集め2014年(平成26年)12月末日をもって定数の約13,500人に達したことから募集を終了しました。翌年の2015年(平成27年)には後継組織の「結の会」を発足させ「ペットと入れるお墓」の受付も開始しています。

一時帰京の初日のKKRホテル東京「カレーステーションリラ」でランチの後は今回の滞在中の主要行事の一つで両親の墓参りです。我が家には諸事情で所謂〇〇家代々の墓というものが無く30歳台の時に相次いで亡くした両親の墓として四谷四丁目にある「曹洞宗 萬亀山 東長寺」の個人墓「縁の会」と契約しました。その後には我々夫婦の永代供養付き生前個人墓もこの地に求めました。その意味で「曹洞宗 萬亀山 東長寺」は両親の墓参りであるとともに我々の生前墓参でもあります。札幌転居前は娘たちとともに春秋の年2回墓参りをしていたのですが転居後は機会がなく約2年ぶりの訪問となりました。場所は東京メトロ「四谷三丁目駅」が最寄りで「新宿通り」を新宿方向へ歩き「四谷四丁目」の交差点を「外苑西通り」へ右折して5分ほど歩いたところにあります(地図)。

マンションに囲まれた立地に建つ「曹洞宗 萬亀山 東長寺」。開基は江戸時代初期に遡ることができるという歴史ある寺です。

奥が「本堂」です。授戒式などが行われるのですが内部は禅宗らしく簡素な造りとなっています。御本尊は、釈迦牟尼仏、脇侍に文殊菩薩、普賢菩薩を配しています。

本堂正面の廻廊に囲まれた空間は一面に水を張った「水の苑」。永代供養付きの生前個人墓として1996年(平成8年)に募集を開始した「縁の会」は永代供養一式 一人 80万円。戒名・位牌・銘板・納骨式・納骨堂使用・永代供養を含み、当初の入会者はこの「水の苑」の水の中か回廊の壁面に俗名が刻銘されています。両親の銘板は初期入会なのでこちらの良い場所にあります。


位牌は「本堂」地下2階の「羅漢堂」の階段状の棚に置かれ、その下の空間に遺骨が保管されています。こちらで両親の位牌の位置を確認し墓参です。

一方、我々夫婦の刻板はこちらの「多宝塔」。「縁の会」会員の没後33回忌を過ぎた後の合葬墓でもあります。

「多宝塔」の内部。仏像の周囲に会員の俗名が刻銘された刻板が並んでいます。もちろん我々夫婦のものもあります。

我々の位牌はこちら「本堂」地下1階の「千手堂」に置かれています。2006年(平成18年)の「縁の会」の納骨堂の拡張にあたり坐禅堂を改修し「千手堂」として千手千眼観音像が祀られています。左右両側の階段状の棚に位牌が並びます。
「本堂」地下2階の「羅漢堂」に続くアプローチに設置されている「十大弟子レリーフ」。中国出身の現代美術家・蔡國強氏がデザインした寺の宝物だそうです。「水の苑」の壁画も蔡國強氏のデザインによるものだそうです。これら以外にも寺院内の諸所にアートが置かれています。

東長寺の隣接地の新しい納骨堂を併設した東長寺檀信徒会館「文由閣」。4階には2015年にスタートした「結の会」会員の納骨堂「龍樹堂」 があります。

「結の会」では飼い主とペットが同じ骨壷に入ることのできる「ペットと入れるお墓」というサービスを始めています。「東長寺」は「時代に呼応する」寺院であるために常に模索しているそうで結論の一つがこのサービスだそうです。寺や墓に求めるられるものは時代とともに変わっていくのでしょう。以上で墓参りは終了。次の目的地へ参ります。ありがとうございました。

「曹洞宗 萬亀山 東長寺」
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-34

檀信徒会館「文由閣」
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-24-3
電話番号(午前10時〜午後3時)
 代 表:03-3341-9746
 縁の会:03-3353-6874
 結の会:03-5315-4015
FAX番号 03-3341-2150 / 03-3353-7027 / 03-5315-4014
メールアドレス otoiawase@tochoji.jp
(2024.2.25)

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