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札幌・円山生活日記

リサイクルアート展2022~札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)~

「リサイクルのことをもっと知って欲しい」という発想から2015年に始まった「リサイクルアート展」。“使用しなくなった素材を使って、制作者がアート作品として独創的な息吹を吹き込むことで、リサイクルの可能性や未来環境への大切な想いを伝えます”がコンセプト。10月7日(金)~9日(日)の3日間「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」で開催です。

本日は「リサイクルアート展2022」鑑賞です。昨年、一昨年とも鑑賞した「リサイクルアート展」は大変見応えがあり本年も開催を待っていました。今般10月7日(金)から9日(日)の予定で札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)「キタサンHIROBA」で開催との新聞広告なども見て初日の7日(金)に出かけました。グランプリ作品などの審査結果は8日(土)の昼過ぎ発表の予定で「どれがグランプリに選ばれるのだろう?」と予想しながら楽しみました。土曜日に改めて審査結果を確認した結果を併せて紹介します。


「リサイクルアート展2022」の会場。

入場の際に手渡される作品紹介等のパンフレット。本年も全国から多くの作品の応募があり一次審査を通過した優秀作品全23作品が「キタサンHIROBA」に展示されているそうです。 

【開催概要】
テーマ 「リサイクル」をテーマとした作品
開催日時 2022年10月7日(金)〜10月9日(日)
会場 札幌駅前通地下歩行空間 キタサンHIROBA
主催 リサイクルアート展実行委員会 
後援 北海道、札幌市、北海道教育委員会、札幌市教育委員会、北海道新聞社、読売新聞北海道支社、朝日新聞北海道支社、毎日新聞北海道支社、HBC北海道放送、STV札幌テレビ放送、HTB北海道テレビ、TVhテレビ北海道、UHB北海道文化放送、STVラジオ、AIR-G’、FMノースウェーブ (順不同)
特別後援 株式会社マテック・マテックグループ


展示会場です。皆さん熱心に作品を鑑賞していました。 
今年も大変な力作揃いで「これは凄い!」と感心しきりでした。

審査結果です。【一般の部】
グランプリ 《S.O.S/山口芽生》。
“軍服のデッドストックや着物を使用し、レインコートを作成した。
不要なものに強い生命力を感じ、力強く生きる「戦闘服」として、作成に至った。同じコンセプトで数体作成しているのは、それそれ素材によって印象を変えて不用品こそ他にはない1点ものになりうるということを、素材の持ち味を生かすということで表現したかったからである”
だそうです。会場で最も目を惹いた作品の一つですがグランプリは別の作品だと思っていたのですっかり予想を外してしまいました。

準グランプリ《Sea Killer(海の殺し屋)/渡邊俊博》。
“人間が使用するプラスチックが人間の存続に欠かせない海を殺している現状をホオジロサメ(海における生態系の頂点、海の殺し屋)をモチーフにし、海洋汚染でプラスチックで製作しました。” 迫力のある作品でグランプリ予想の一つでした。

優秀賞《 目覚め/三代光》。古い記録用メディアであるビデオテープとカセットテープを使用して新たな作品に目覚めさせたそうです。
優秀賞《清流に命を繋ぐ/熊谷邦行》。使用済みの納豆パックの蓋500枚ほどを使用して作成したシマフクロウ。大作です。
優秀賞《MOMINICATION揉みにケーション=MOMU揉む×COMMUNICATIONコミュニケーション/しょうじまさる》。古本を利用したブックオブジェ。
優秀賞《The earth pot ~過去も未来も変わらぬ地球(ほし)を願って~/石川晃子》。新聞紙で地球、太陽、月の模様を施した壺。
優秀賞《鉄の鱗/三田村祥》。中古ショップでジャンク品として売られていたカメラの部品を使用して作成したとか。グランプリでは無いとは思いましたがメカニック感が大好きな作品です。

【高校生の部】
グランプリ《Beautiful/小林美陽》。チョコの包み紙で作ったフェルメールの真珠の耳飾り。3年くらい考え抜いて完成させた大作だそうです。
優秀賞《さみしがり/山本大香》。家具屋さんから廃棄予定の和箪笥に使われていた金属の装飾パーツをもらって制作したもの。うさぎ耳と翼の生えた小さな女の子だとか。
優秀賞《不死鳥と花/吉田志保》。
優秀賞《カミコ・デラックス/京都先端科学大学附属高等学校クラブザンビア》。世界には教材や文房具が貴重で教育を十分に受けることが出来ない子供たちが多数存在するという教育格差を「ペンは剣よリも強し」で変えることがでいないかというテーマに、使えなくなった文房具を学校で集め作成したという大きなペン。テーマ的にも本郷新氏の石膏像のような大きな手の迫力も合せてグランプリだと思ったのですが・・。高校の部も外しました。

【中学生の部】
グランプリ《MILKY TOWN/札幌市立北辰中学校美術部》。廃棄する牛乳パックを再利用したもの。「日々の暮らしと地球の健康」がテーマ。本作品か下の優秀賞《Hunting Trophy/中野翔子》かどちらかがグランプリだと思いました。

優秀賞《Hunting Trophy/中野翔子》。使い終わったノートの表紙を細かく切って鹿の毛を表現したそうです。“シカを守ろう”では無かったのが興味深かったです。
優秀賞《仮想空間模型/久米りりあ》。新聞紙で作成した模型。インターネット空間での発言の責任の重要性をテーマにしたもの。

【小学生の部】
グランプリ《海を見つめるペンギン/伊東雷胴(5年生)》。新聞紙。ダンボール箱、ビー玉等の多くの素材を使い地球温暖化により減っていく氷の上で海を見つめる実物大のコウテイペンギンを制作。圧倒的な存在感と表現力です。見事なグランプリ作品。
優秀賞《自由を求めて/友森大地(6年生)》(右)と同《リサイクル キューブ 〜 遊び方は一つじゃない!〜/森吉亮介(6年生)》。 

審査員特別賞《サメくん/嘉奈優成(小学2年生)》。自分が着ていた服で作った大好きなサメだそうです。

審査員特別賞《海からの5gプラ・メッセージボトル/金井中学・桜美林大学海洋プラごみ デザインメッセージ チーム 》。海洋汚染がテーマです。
審査員特別賞《やせたかば/野島康佑(小学2年生)》。“かばは強くて陸でも水中でも過ごせるから大好きです。ても環境が変わって食べ物が少なくなって痩せてしまった姿を想像して作りました”というカワイイかばでした。

本年の「リサイクルアート展」も中身の濃い力作揃いでした。良いものを見せていただきました。久しぶりに「地下歩行空間(チ・カ・ホ)」に来ると色々なイベントが開催され、また情報も豊富で楽しく役立つ空間です。札幌生活に欠かせぬものと今年も改めて認識しました。定期的に散策するのも大切かもしれません。ありがとうございました。

「リサイクルアート展2022」
開催日時 2022年10月7日(金)〜10月9日(日)
会場 札幌駅前通地下歩行空間 キタサンHIROBA
主催 リサイクルアート展実行委員会 
(2022・10・7訪問)

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