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札幌・円山生活日記

赤れんがテラス3階の北海道の時節食材を使ったフレンチ。ワインショップ併設です!~ 「LA BRIQUE(ラ・ブリック)」~

“道産食材を中心とした料理で時節を最大限愉しむことができる”というフレンチレストラン「LA BRIQUE(ラ・ブリック)」。「赤れんが庁舎(北海道庁旧本庁舎)」が正面に見える「赤れんがテラス」3階に昨年12月に移転オープンしました。併設された約1000本の在庫を持つワインショップで購入したワインをレストランでいただくこともできます。

今日は「サッポロファクトリー」から「赤れんがテラス」3階に昨年12月に移転してきたフレンチレストラン「LA BRIQUE(ラ・ブリック)」です。1階上にはひらまつ系の「レストランMINAMI」があるところにわざわざ出店するとは大胆です。約1000本の在庫を持つワインショップを併設するとかランチタイムから三段トレーのアフターヌーンティーを提供するとか差別化を図っているようですが選択肢が増えることは良いことです。ランチメニューも手軽な価格からあるようですので予約して出かけてきました。


 「LA BRIQUE(ラ・ブリック)」の店頭。エスカレーターで「赤れんがテラス」3Fに上ったすぐ前です。
エントランスすぐには約1000本の在庫を持つという併設のワインショップがあります。
こちらで購入したワインは1,650円の開栓料・グラスチャージで店内で飲むことができます。食後にゆっくりと見たところワイン単体だとネット専門ショップで購入した方が安い感じですが5,000円~10,000円クラスのボルドーやブルゴーニュの名の知れたワインが充実していました。これらが+1,650円でレストランで飲めるとなるとかなりのCPの高さを感じます。

レストラン・フロアの様子。「赤れんが庁舎」に面して大きく開かれた窓の明るいフロアに4人用のテーブルが6卓。左には個室スペースがあるようです。当日は全6テーブルが開店早々に埋まり内2組は三段トレーのアフターヌン・ティー(税込み3,850円)を召し上がっておられました。
窓から見える「赤れんが庁舎」と緑の庭。工事用のクレーンが雰囲気を壊します(仕方がないですが・・)。

視線を「赤れんが庁舎」に集中させるか庭の緑の方へ下げるのが良いようです。

 テーブルセット。カトラリーはシルバーウェアの代名詞として世界に名高いフランスの「Christofle(クリストフル)」です。


本日の予約は税込み3,850円の「Brique Lunch」。《Amuse-Bouche(アミューズ・ブーシュ)》+《Terroir(本日の前菜)》+《Soupe(季節野菜のスープ)》+《Plate(~メイン一皿お選びください~)》+《Dessert(本日のデザート)》で構成。メインは上掲写真の魚2品と肉2品の中から選びます。《本日の魚》は鯛を使った料理だそうです。

まずは《Amuse-Bouche(アミューズ・ブーシュ)》。
かすべとドライトマトの冷製テリーヌ風にガスパッチョ風のソースが敷かれています。トッピングはカリっとしたエイヒレだとか。

ドリンクはグラスの白ワイン。税込み1,430円。「Pascal Jolivet Sancerre 2020(パスカル・ジョリヴェ サンセール)」。草原の香り爽やかなソービニヨン・ブランです。

続いて《Terroir(本日の前菜)》。
余市のタコを軽く炙ってマリネしたものとホワイトアスパラ。チーズを使ったというソースが添えられます。程よい歯ごたえのタコとシャキシャキしたホワイトアスパラで春らしい前菜になっています。美味しいです。

トリュフバターとバケット。


《Soupe(季節野菜のスープ)》はじゃがいもの冷製スープ(ビッシソワーズ)にトリフとオリーブオイルのトッピング。見た目よりも底の深い器で味の良いビッシソワーズを楽しみます。このあたりから「これは良い店だ!」と実感してきます。

赤ワインのグラスは「The Hilt Pinot Noir Estate Santa Rita Hills 2018(ザ・ヒルト ピノ・ノワール エステート サンタ・リタ・ヒルズ)」。同1,650円。かなり美味しいピノでその旨をフロア係の男性(ソムリエ・バッジを付けていました)に告げると「米カルフォルニア・ナパヴァレーの高級ワイン(二桁万円はします)の造り手スクリーミング・イーグル<Screaming Eagle> の別蔵ワイン。造り手が良いと信用して購入できるCPの高いお勧め品」だとか。ワインショップで販売しているということで帰りに探すことにします。

妻の選択の《Plate(~メイン一皿お選びください~)》は「クネル/季節の鮮魚や帆立のムース/甘海老のアメリケーヌソース」。
「北海道版クネル」と説明されたように通常アメリケーヌソースはオマールかエクルビスなどで作るのですが甘海老のソースです。刻んだカリフラワー、ブロッコリー、トマトなどが入った旨味たっぷりながらも爽やかなソースです。
クネルは道産白身魚と帆立を使ったムースで雲丹がトッピング。店がアピールする北海道産食材使用を体現するような立派な料理でした。

私の《Plate(~メイン一皿お選びください~)》で「十勝ハーブ牛頬肉の赤ワイン煮込み」+550円。
ごろんとした牛頬肉にはニンジンのフリットがトッピングされカリフラワー、ブロッコリー、山芋、小松菜が添えられます。
十勝ハーブ牛頬肉は柔らかく良ーく煮込まれながらも肉の旨味が十分に感じられる絶妙の煮込み具合です。牛頬肉の煮込み料理は割と食べますがこれ程味わい深いのは久しぶりです。

《Dessert(本日のデザート)》は「苺のシブーストとピスタッチオのアイス」。
土台はパッションフルーツのムースで、トッピングの苺、ラズベリーソースに生クリームと合わせて食べると美味しさが何重奏にも広がります。大変結構なデザートです。

食後ドリンクのエスプレッソと小菓子のフィナンシェ。
エスプレッソのカップは「Limoges(リモージュ)」でした。


会計後にワインショップを見学。グラスで頼んだ赤ワイン「The Hilt Pinot Noir Estate Santa Rita Hills 2018」は税込み6,490円で売っていました。ネット検索すると「エノテカ」でも同価格でした。通常1本のワインからグラス7~8杯とれますがこの価格帯のワインをグラス1,650円で飲めるのはかなりお得です。ワイン好きの何人かで来てボトルで購入したものを1,650円の開栓料・グラスチャージを払って飲むと更にお得感満載です。現役時代なら間違いなく食事会の選択はこの店を最前列にします。


「赤れんがテラス」1階には開業8周年を記念するフラワーカーペットが展示されていました(展示期間5月28日(土)~6月26日(日))。

2階から見たところ。大地に広がる植物をアイヌ文様で表現したということです。なお6月24日(金)から北3条広場(アカプラ)で開催予定の「sapporoフラワーカーペット2022」は荒天のため制作が1日ずれ込んだようでした。

“道産食材を中心とした料理で時節を最大限愉しむことができる”という店のうたい文句は伊達ではありませんでした。まさにそんな道産フレンチを堪能しました。またワインも大変結構で楽しみが膨らみます。窓際の席で女性2人組が召し上がっていたアフターヌン・ティーも魅力的なようでした。次回の楽しみとします。良い店でした。ご馳走さまです。

「LA BRIQUE(ラ・ブリック)」
札幌市中央区北二条西4-1 赤れんがテラス 3F  050-5571-5855
営業時間 11:30‐15:00 17:30‐22:00(L.O20:30)
定休日 12月31日
 https://www.facebook.com/sapporo.labrique/
 https://www.instagram.com/labrique_sapporo/
(2022.6.24訪問)

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