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札幌・円山生活日記

北黄金貝塚とえこりん村と地球岬と。~阪急交通社【どうみん割】適用日帰りバスツアー

“北の湘南”伊達市のユネスコ世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつ「北黄金貝塚」。約7000年から4500年前の縄文前期・中期の集落遺跡で貝塚や竪穴式住居が復元されています。また“花のまち”恵庭市の「えこりん村」はハンバーグレストラン「びっくりドンキー」 を展開する株式会社アレフ運営のエコロジーテーマガーデン。この2か所などをめぐる【どうみん割】適用バスツアーです。

本日は阪急交通社が催行する“【どうみん割】≪札幌駅発≫北黄金貝塚見学とえこりん村にてローストポークと旬彩ビュッフェのご昼食”日帰りバスツアーです。バラの季節となり夏のバラが人気という「えこりん村」でも6月25日(土)より 「ローズウィーク」が始まりました。そんな時に冒頭の阪急交通社の企画を知りどうみん割】適用なら安く行けるだろうと申し込みました。少し変わった組み合わせの「北黄金貝塚」も昨年この界隈を旅行した際に訪問候補にしたのですがアクセスの問題で断念したので丁度良い機会です。訪問ルートは札幌→えこりん村(庭園散策と昼食120分)→北黄金貝塚(ガイド付き60分)→道の駅みたら室蘭(30分)→地球岬(30分)となっていて出発地の一つ地下鉄東西線「大谷地駅」を10時15分頃出発しました。50人乗りのバスで41人参加の大人数ツアーでした。

【えこりん村】
最初の訪問地は【えこりん村】で早速ランチです。会場は「森のレストランTen-Man(天満)」。
ツアー名に掲げている“ローストポークと旬彩ビュッフェのご昼食”というのはこの「ローストポーク付ベジブッフェ」税込み1,980円のようです。
「森のレストランTen-Man(天満)」の入口。
店内は山小屋的で仲々の雰囲気だと思ったのですが・・。
団体様は店の奥のいかにも団体客用に部屋に連れていかれました。しかも有無を言わさず全員相席で狭いテーブルに押し込められました。かなり雑な扱いです。
食事自体は一般客と同様でローストポークは1人1枚に野菜類やカレーにデザート、ソフトドリンクはブッフェでお代わり自由です。
ローストポークは1人1人テーブルにサーブされます。あとはブッフェで調達した野菜類とオレンジジュースにホットコーヒー。
「えこりん村」の自然放牧場で飼育された「こな雪とんとん」という銘柄豚。柔らかく旨味のある豚肉です。
野菜類も新鮮で良い味わいです。特に竹の子のバジル和えが美味しかった。何度もブッフェ会場と行き来する人もいましたが知らない人との相席は気づまりで早々に退散し「銀河庭園」見物に向かいます。

「銀河庭園」です。入園料は「みどりの牧場」とセットで税込み1,200円ですがツアー料金の含まれています。「銀河庭園」は広さ10haにわたる広大なガーデンパークで英国のガーデンデザイナーが設計し2006年にオープンした施設とか。
庭園に入ると先ずはバラの「Rose Picture Frame」がお出迎えです。後ろのベンチに座って写真を撮ることができます。

ウェルカムボードと「チェルシーツリーハウス」。
「ロズビィのバラ園」の入口付近にある小さなベーカリー。
「ロズビィのバラ園」ではエディブルフラワー(食べるための花)のバラを農薬を使わずに育てており加工品を園内で販売しています。
午前中に収穫を行うということで開花したバラはあまり残っていません。
残り少ない開花中の立派なバラでした。

「トレリスガーデン」の「Blue Flower Bench」。6月中旬からの「ブルーフラワーウィーク」の名残です。というか園内はバラよりも青い花が見頃でした。
「ローズガーデン」でも 《キャットミント》が見事に咲いています。
「ローズガーデン」の花に囲まれたベンチ。

「ドラゴンガーデン」。
《アリウム・ギガンチウム》が見事に咲き誇っていました。

花の向こうを「ファームツアー」のキャタピラートラクターがゆっくりと走っていきます。
「ファームツアー」は10分~15分間隔の運行で人気でしたが時間の関係で今回は乗車を断念。

続いて「みどりの牧場」へ。「アルパカ」、「ラマ」、「ヒツジ」、「ミニュチュアホース」などの動物が間近に眺められるとともに「牧羊犬ショー」などが実施されています。
「牧羊犬ショー」会場。牧羊犬とハンドラーが一体となって羊の群れを誘導するアトラクションで開催時間は11:00、13:00、15:00の計3回。今回のツアーは11時到着(すぐランチ)で13時出発なので時間が合いません。

「牧羊犬ショー」会場内。羊がのんびりとしています。


昨年拝見した「牧羊犬ショー」の様子。羊さんには迷惑なアトラクションでしょう。

ショーの合間ですので日陰でのんびり過ごす羊たちでした。

「みどりの牧場」で飼育されている「アルパカ」。もふもふの毛は寒さに強く原産の南米では防寒用品に毛を利用しているということですが刈り取られた直後でした。
同じく「ミニチュアホース」。米国ではペットとしてだけではなく盲導馬として活躍しているとか。小さくても力持ちだそうです。

【北黄金貝塚】
続いて「北黄金貝塚」へ。
 
先ずは「北黄金貝塚情報センター」前でボランティア・ガイドさんの施設の概要説明を聞きます。
「北黄金貝塚情報センター」前から緑の丘に復元された竪穴住居と貝塚(上方の白いところ)が見えます。

周辺には縄文前期の5つの貝塚の遺跡があるそうですが先ずは大規模なA地点貝塚に案内されます。急な坂道を上ります。
復元されたA地点貝塚。奥は噴火湾。こちらは80m×20mの長い楕円形で北黄金貝塚では最大の貝塚だとか。約5,800年前のものと考えられ、カキ、ホタテ、ウニなどが発掘されたそうです。貝塚は発掘調査の後に埋め戻され漁協の協力で貝殻等が撒かれ復元されたのが今の姿だそうです。
A地点貝塚で重要なのは14体の縄文人骨が発掘されたこと。貝塚は単なるゴミ捨て場ではなく縄文の人たちにとっては「すべての生き物の墓場」で祈りの場でもあったそうです。 

すぐ近くにある約6,000年前、この周辺で最も古いとされるB地点貝塚。

復元された竪穴式住居。三棟が並んでいました。
住居内も復元されていて内部に入ることができます。
竪穴式住居の内部を再現した様子。

「北黄金貝塚情報センター」。
貝塚の様子が再現されています。現地を見る前に「北黄金貝塚情報センター」で説明があった方がイメージし易やすかった思いますが・・。
埋葬の様子も再現されていました。
展示の「すり石」と「石皿」のセット。たくさん発掘され縄文の人たちの日常生活で欠かせぬ道具だったようです。
小さな土偶の破片も展示されていました。

休憩の「道の駅みたら室蘭」から見た「白鳥大橋」。構想から約40年後の1998年に完成した東日本最大の吊り橋で全長1,380mあるそうです。

【地球岬】
「チキウ岬灯台」入り口脇から上る展望台。「チキウ」はアイヌ語で「断崖」を意味する「チケプ」に由来し、「チケプ」から「チキウ」、そして「地球岬」となったそうです。
「地球岬展望台」。
「地球岬」と「チキウ岬灯台」。地球岬は「北海道の自然100選」で第1位に選ばれるなど北海道を代表する人気の観光スポットで元日には初日の出を参拝するため多くの人で賑わうそうです。
「幸福の鐘」。
別の位置から見た「地球岬」と「チキウ岬灯台」。以上で本日のバスツアーは終了です。

「ほっかいどう応援クーポン」(1人2,000円分)は「道の駅みたら室蘭」で名物のカレーラーメンなどの土産品の購入に使用したほか、残るは自宅近くの「マルヤマクラス」のスーパーで無駄なく使わせていただきました。

ということで本日のツアー代金は5,000円ですが「えこりん村」のランチ「ローストポーク付ベジブッフェ」で1,980円分、「銀河庭園」の入園料で1,200円分回収し、「ほっかいどう応援クーポン」が2,000円分ですから残りの実質負担感はゼロ。「円山公園駅」から「えこりん村」最寄りの「恵庭駅」まで片道交通費870円、「北黄金貝塚」最寄りの「伊達紋別駅」までだと同じく3,520円(特急利用だと5,880円)ですからお得感満載の「どうみん割」適用ツアーです。ただし政府の補助金なしに10,000円払うツアー内容かと問われれば少し疑問です。前回参加した「産経海外旅行」による「ステキナオトナタビ♪芝ざくらと話題の‼ニセコ蒸留所を巡るたび」(前編後編)の少人数ツアーを楽しんだ経験から比較すると今回は少し残念でした。とは言え「どうみん割」適用ツアーのお得度は間違いないのでまた別の魅力的なツアーを探してみます。ありがとうございました。

エコロジーテーマガーデン「えこりん村」
恵庭市牧場277-4 0123-34-7800
営業時間及び定休日は施設により異なる
(銀河庭園&みどりの牧場)
営業時間 (4月~9月)9:30 - 17:00(10月は16:00まで) 期間中無休
入園料/大人1200円、中学生以下600円、65歳以上1,000円、障がい者・介助者600円、駐車場無料
http://www.ecorinvillage.com/

「北黄金貝塚」
伊達市北黄金町75  
開館期間
4月1日から11月30日
■ 開館時間
午前9時~午後5時
■ 休 館 日
期間中は無休
■ 入 館 料
無料
■ お問い合わせ先
史跡北黄金貝塚公園
TEL 0142-24-2122
FAX 0142-24-2122

「地球岬」
室蘭市母恋南町4-77
(2022.6.25訪問)

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