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札幌・円山生活日記

「森彦」

札幌・旭川で14店舗のカフェ・レストランを運営するコーヒーカンパニー「森彦」(MORIHICO.の本店。築80年近くの古民家を改装したという小さな店はリピーターが絶えないカフェ好きコーヒー好きの「聖地」とか。地下鉄東西線「円山公園駅」徒歩数分の住宅街の中にあります。

今日は今更ながらの「森彦」です。我が家から「円山公園駅」への往来や買い物の際などに頻繁に店先を通り、何度か迷い客に「すみません・。この辺で【森彦】という店の場所ご存じですか?」と聞かれたこともあります。週末はもちろん平日でも入店待ち客が少なくなく、何となく訪問時期として「(1)冬季限定の「白いおしるこ」があり(2)薪ストーブが使用中で、(3)なおかつ人出の少ない日」を狙っていました。折しも昨日からの雪で条件が揃いそうな気がして本日の開店直後に足を運んでみました。狙いは当たりで先客1組のみで「お好きな席へどうぞ」状態でした。

「森彦」の外観。この木造の古民家は80年近く経っていとか。周囲のコンクリート・マンション群の中にあって際立つ風情のある建物です。出入口付近には昨日からの雪が積みあがっています。ガラガラと2重の引き戸を開けて入店です。もちろん待ち客はいません。
「2階へどうぞ」ということで急な階段を「ぎしぎし」と上がり窓際の2人掛けテーブルに着席。この時期は南側からの日差しが心地良いです。
2階フロアには他に中央の吹き抜けに面して2人掛け丸テーブルがあり・・。
4人掛けテーブルと昔は「押し入れ」だったというスペースに2人掛けテーブルがあります。この店はどこを撮っても絵になります。
「聖地巡礼者(?)」が記帳するのでしょうか。過去分も含め何冊ものノートと色鉛筆が置かれていました。
メニューを拝見。コーヒー等の飲み物のほかケーキ類があります。森彦で提供されているスイーツは全て系列店「Marie Pierre(マリ・ピエール)」製とか。「西線9条」の「マリ・ピエール」には「シマエナガ」をイメージして作られた土日限定の「しまちゃんのココアティラミス」を目当てに何度か出かけたことがありますが残念ながらまだ一度も出会えていません。
こちらは冬季限定のメニュー。一時期、店頭に「暖かいおしるこで温まっていきませんか?」という看板が出ていました。「チリン」と鳴らし「ケーキセット」と「おしるこ」を注文。

2階席から吹き抜けを通じて見た1階のキッチン。注文を聞いてコーヒー豆を挽いて製作開始。メニュー冊子には“森彦の珈琲は、丁寧にネルドリップでお作りいたします。お客様には少々お時間をいただくこととなってしまい申し訳ありませんが、待ち時間も含めてゆっくりと森彦の時間を楽しんでいただけましたら幸いでございます”。と書かれておりのんびり待ちます。
こちらが「ケーキセット」。飲み物は「森の雫」(680円+税、以下同じ)。“森彦本店だけのオリジナルブレンド。モカ、マンデリン、コロンビアを使用。アロマと甘みあるコク。コーヒーの原点を感じさせる特別なコーヒー”とか。コーヒー飲みではないので詳細コメントは出来ませんがコクのある美味しいコーヒーでした。ケーキは「シブースト」(480円)。“りんごの甘煮とクレーム・シブーストをふんだんに使用。キャラメリゼの苦味と香りがクセになる一品です”。当たり前ですが良く出来た洗練されたケーキです。ちなみに「ケーキセット」は680円+480円-100円と少しお安くなります。

「玄米餅の白いおしるこ」(750円)。“白あんと豆乳のやさしい甘さのおしるこです。豆とあられをアクセントに新潟の玄米餅をこんがり焼き上げました”と書かれてありますがかなり甘く寒い日にはぴったりです。

「利用は1時間以内で」と書かれていますがそれ以前に会計です。テイクアウト以外の後客もいないので会計時に店の人と話していると店舗開設やリフォームの経緯なども解説いただけました。こちらは1階左奥の元居間でウイスキー・カウンターもありかつて夜はバーとしても使っていたとか。今は何気なくミシンがテーブル上に置かれたお洒落な空間となっています。
こちらは同じく1階左奥のスペースで元仏間だったとか。昔我が家にもあったような足踏み式のミシン機の台座部分でカウンター席としています。
さらに入口すぐ右の薪ストーブ付近。昔はこのあたりは台所だったとか。ストーブは残念ながら未点火でしたが薪割り用の斧が置かれていました。
この黒電話も映える小物です。「聖地」に相応しい全体像でした。

「森彦」のある小道を出て「マルヤマクラス」を見たところです。積雪で歩道と車道の区別が判りません。周囲のマンション管理人さんや一軒家は雪かきが大変そうです。

「森彦」本店は大変立派な「聖地」でした。飲食業は門外漢でコーヒーカンパニー「森彦」の成功の経緯は良く承知しませんがその一因は本店から感じられる「拘り」なのかも知れません。それに魅せられてこれからも多くの巡礼者を受け入れていくのでしょう。納得の良い店です。ご馳走様でした。

「森彦」
札幌市中央区南2条西26丁目2–18 011–622–8880
営業時間 平祝日:10:00〜21:00(L.O. 20:30)
土日:8:00〜21:00(L.O. 20:30)
定休日 : なし *年末年始休あり
(2021.3.3訪問)

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