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札幌・円山生活日記

「ゆりや食堂」

1946年創業の歴史ある「ゆりや食堂」。円山裏参道終点のビルの谷間に忽然と現れる”昭和”の大衆食堂です。昨年の移転後値段は若干上がったそうですがこの価格設定は特筆ものです! 

種々の”円山本”に”円山界隈きっての老舗”と紹介される「ゆりや食堂」。「西18丁目駅」界隈への散歩等の際に店の前を通ると確かに趣きのある佇まいです。ネットで検索すると辛口コメントもあり若干心配な面もありましたがすごく楽しそうなのでオフィス需要の少なそうな週末にやって参りました。場所は最寄駅「西18丁目駅」から1番か2番出口を出て「円山公園駅」に続く「裏参道」に入る角(「南1西19」交差点)付近。我が家からは円山公園駅方面から「裏参道」をぶらぶらと歩いてやってきました。

「円山公園駅」方面から「裏参道」を歩いて終点の交差点。信号を超えたビルの谷間の右側の赤いビルの1階に店があります。
「ゆりや食堂」の店頭。2019年6月に移転し看板、切妻のひさし、扉とも旧店舗のものを使っているとか。趣のある佇まいです。もともとは蕎麦屋がメインだったとかで「年越そば」予約受付中。 
11時開店後の10分過ぎに入店。店内も”昭和”の大衆食堂です。カウンター上の品書きの短冊も旧店舗のものとか。

「おつまみメニュー」。先客もいないので食前に何か酒とつまみが欲しいな・・と思っていると飲料メニューに「おつまみメニューもあります。お声かけください」とありご主人に言うと持ってきてくれました。いわゆる丼ものの「あたま」やそばの「ぬき」があります!また「他にも、材料があれば簡単なものならお作りします。」とは「深夜食堂」みたいですね。

「千歳鶴」と「酔鯨」の新酒があるとのことで「千歳鶴」の冷酒(1合)とつまみの「串なし焼き鶏」(鶏胸肉とねぎを塩コショウでさっと炒めたシンプルな料理。ちょっと「焼き鳥」のイメージとは違いますが素朴で良い感じです)。

食事は麺類とごはんものにサイドメニューが安く充実しています。
「ラーメン」と「小オムライス」。「ラーメン」はあっさり醤油味スープに中太麺とねぎ、なると、メンマに焼きのりといたってシンプル。素朴な”中華そば”の味わいです。「小オムライス」は普通のチキンライスを普通の薄焼き卵で包んだ普通のオムライス。でも何故か美味しい。
「冷やしたぬきそば」。これはそばに腰がありシコシコ・つるつるで美味しい。量もあります。もともとが蕎麦がメインだったというの伊達ではないと思いました。(当然時間にもよりますが)楽しそうな「おつまみ」で酒を飲み最後に冷たいそば類で〆るのも良いようです。

なお、12時前に店を出る前には2組の後客が来ました。1組は2人とも「ラーメン」、もう1組は2人とも「ラーメン」と「小チャーハン」が注文でした。ラーメンが人気なのでしょうか。確かに飽きのこない味わいです。

これは仲々良い店ですね!
そば前好みの客と普通の食事客が同時に楽しめます。
もともと大衆食堂というのはそういう店だったのかも知れません。
貴重な存在として是非長く残していただきたいと思いました。
ご馳走さまでした!!今後もよろしくお願いいたします。

「南1西19」交差点から「円山」方面を見たところ。奥が「大倉山ジャンプ競技場」です。食後は同じく徒歩です。帰る途中の「裏参道」やその界隈にはたくさんの楽しそうな店があります。

ゆりや食堂 
札幌市中央区南1条西19-1-254 ドレイジャータワービル 1F 011-621-4911 
営業時間 月~金 11:00〜19:00  土 11:00~16:00  定休日 日曜、祝日
(2020.12.5訪問)



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