「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」北向かいの「純喫茶 オリンピア」。1964年東京オリンピックの年に誕生した“老舗レトロ純喫茶’’です。“それから50年以上、当時から変わらぬ雰囲気のまま、さっぽろの皆様に美味しいコーヒーとお食事を提供させていただいております”。2020年6月からはインテリアと喫茶の複合店舗となっているそうです。
今日は「純喫茶 オリンピア」です。某本屋で立ち読みした『札幌の喫茶店』(ぴあMOOK)で紹介されていた店で東京オリンピックが開催された1964年に開業したそうです。現オーナーは7代目ということですが店内の雰囲気は開業当時のままで“老舗レトロ純喫茶店”という触れ込みです。機会があれば行こうとブックマークしていたところ、本日は丁度「JR札幌駅」界隈で所要があり初訪問となりました。場所は「JR札幌駅」から徒歩5分位で「北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)」北向かいのビルの地下1階にあります(地図)。
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「純喫茶 オリンピア」の店頭。
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盛りだくさんのメニュー看板。伝統メニューはそのままにしつつも常に新しい味を取り入れているそうです。
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こちらの階段を下りていきます。正面には1964年東京オリンピックの聖火ランナーの写真があります(電飾が映り込んでしまっています)。さらに階段上には「Liza Beaute」の看板があります。後ほど店の人に聞いたところ7代目となる現オーナーが円山で経営していたオーダーカーテン・雑貨の店「リザ・ボーテ」を2020年6月より喫茶店と融合させインテリアと喫茶の複合店舗となったそうです。
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階段下の「純喫茶 オリンピア」の入口。ここからも何となく昭和の感じが漂います。
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店内に入ると視線の左側に大きなシャンデリアが目に入ります。皮張りの壁や赤茶の皮張りソファがレトロな雰囲気を醸し出しています。12時30分頃の入店時にはほぼ満席だったのですが13時前後になるとお勤め人風の方々は次々と退店されていきました。
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入口から視線の右側にある厨房と大人数客用ソファ席。手前にはオーナーが目利きした食器などが展示・販売されています。
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店奥側の席。柱にはアスリートのレリーフが飾られています。こうした内装は1964年の開業当時の雰囲気を残しているとか。
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カーテンの見本生地などが飾られた席。会計時に店の人に聞くと2020年6月よりインテリアと喫茶の複合店舗となったそうでオーダーカーテンの注文は今も受けているそうです。
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入口脇の壁にはフラゴナールの《読書する娘》の複製画とともにアスリートのレリーフが飾られてシャンデリアと併せオリンピック熱気を感じる雰囲気です。
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メニューを拝見。メニュー表も色々と用意されているのですがこちらがランチメニュー。ドリンク付きで税込み850円と道庁職員を含め周囲でお勤めの様子の方々の人気を集めていました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/93/0206d903982b5052154cceb9469b4504.jpg)
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おすすめメニュー。
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そしてドリンクとデザートのメニュー。喫茶店ランチも魅力なのですが軽く食べた後なのでこちらから注文です。
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「シナモンロイヤルミルクティー」税込み680円と「自家製プリン」同650円。
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「自家製プリン」は昭和レトロなお皿に枝付さくらんぼシロップ漬けトッピングで出てきます。表のメニュー看板に「個数限定。NEW苦めカラメル固め」と出ていた通りで「Pudding maruyama(プディング マルヤマ)」の一番固めの「かっちりカスタードプディング」より更にしっかりしています。今までカフェ等の外で食べた最も固めプリンで苦めカラメルとともに自家製感・昭和レトロ感がする味わいでした。気に入りました。
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「シナモンロイヤルミルクティー」はウェッジウッドのティーカップです。シナモン香るまろやかティーでした。
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「コーヒー(マンデリンブレンド)」同480円と「チョコレートパフェ」同780円。ドリンクはレトロ・ソーダにしたかったのですが甘々になりそうで断念。
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「チョコレートパフェ」も枝付さくらんぼシロップ漬けトッピングでフルーツは桜桃、みかん、バナナと喫茶店パフェの王道です。バニラアイスクリームも牛乳の香りする昭和の味わいです。
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更にパフェグラスの中は正しくコーンフレーク。チョコレート・ソースでザクザク食べてレトロ・パフェを完食しました。
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「コーヒー(マンデリンブレンド)」には角砂糖付き。ハンドドリップのコーヒーは苦味の少ないちょっと酸味のあるタイプで心安らぐ気分でした。
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コーヒチケットも売っていました。お隣の年配男性2人組はこれで長く通い詰めている御馴染みさんのようでした。
当方昭和30年代生まれです。ただ日本の戦後復興と経済成長の象徴と言われた東京オリンピックの記憶はあまりありません。次のメキシコ・オリンピックの方がテレビ観戦等で記憶が鮮明です。周囲は当時通学していた小学校へ行く途中の広場に土管があるようなドラえもんの世界でした。長じて喫茶店にも出入りするようになりましたが赤い革張りのソファ席とメロンソーダのイメージがあります。
1964年(昭和39年)開業の「純喫茶 オリンピア」の店名にもあるように札幌でもオリンピック熱気があったのでしょう。その純喫茶店が当時のレトロな雰囲気を残して現在も営業しているのは貴重だと思いました。ただお勤めの方には店の雰囲気よりもお得価格のランチが人気なのかも知れません。そんな代々オーナーの営業努力などが店を長続きさせているのでしょう。結構なことです。ご馳走様でした。
「純喫茶オリンピア」
札幌市中央区北4条西6-1-3 北四条ビル B1F 011-231-0433
営業時間10:00~18:00
定休日土曜日、日曜日、祝日
(2022.6.1)