grow 徒然日記

花と緑・・・ときどき犬

巣ダッチ★

2014-07-28 09:00:39 | 日記
燕の雛が、昨日の夕方、全員無事に(?)巣立ちました

燕バナシは、徐々にアップしていこうと思っていた矢先の突然の巣立ち。。。
少し寂しく思うのも、燕一家にファミリー感を抱いていたがゆえに

その燕バナシの一部始終をこの一回に集結いたしますので、今回、少し話は長くなりそうですがご承知のほどを


ことの始まりは2014年、今年の6月中頃のこと、用事を済ませて家に帰るとドアに泥が
「近所の子供がいたずらでもしたのかな?」と、思い、あとで掃除しよーなどと少し放置していた所に真犯人が現れました。

燕ご夫妻
飛んできては、べちゃ!べちゃ!とせっせと泥を運んできて着けるの繰り返し
玄関のドアの真上という、あまりにも大胆な場所なので、はじめは撤去しようと思ったのですが、
燕が巣をつくる場所が激減している…などというニュースが放映されていたことを思い出し、調べてみると巣立つまでの数週間のことのようなので見守る事に

燕が家に巣を作ることは縁起の良いことなのだそうで、無事に産み育ち、巣立つことを節に願いました

1週間ほどで巣は完成し、完成の合図は私にも分かるほど!
と、いうのも燕はツガイで行動しますが、完成したその日、5、6羽の燕が唄いながら家の敷地内を飛び回り、さながら“喜びの舞”という雰囲気
巣が出来たので、嬉しくて友達を呼んで完成パーティーしているんだな~と思いました

その数日後、巣に代わり替わり一羽の燕がじっとしていて卵を温めている様子。
けなげな姿に胸が打たれます
そのうち、「おはよー」とか「行ってきまーす」やら「ただいまー」などと言ってしまうので不思議なものです

7月、巨大台風が近づいてきた頃、産まれましたー


もっとピーチクパーチクいうのを想像しておりましたが、意外とヒヨヒヨか弱い鳴き声
産まれたてってこうか、、と、またもや愛着が

それからは親鳥がせっせとエサを運んできて順番に口移しに与えるのですが、玄関を開けると虫が落ちていたりして時々ギョッとします
フン対策もなんとなく立てていたので(お隣さんのお知恵を拝借)、そろそろだナ。。と思い実行にうつしたところ、親鳥は攻撃を受けたと思ったらしく
随分おこられました
以来、私を見るや頭上すれすれをハイスピードでよぎるという威嚇をされ、鳥とは心は通じないものなのか…と親鳥に対して無罪を主張したい気持ちに


ともあれ、糞害も対処でき、雛も順調に育ち、ご近所さんとも和やかに見守っていた平和な日々
と、ある朝。。。

親鳥がまたピーピーと半狂乱のようなすごい騒ぎよう。。
少し気になって、犬の散歩ついでに巣を見上げると、ゲッ…

一羽の尾っぽが見えてるけど微動だにせず、です。
いつもは全員顔をちょーんと覗かせてご飯待ちしているのに、こんな姿初めて

まさか死んでる

あらぬ想像をあれこれしていた所へお隣さんが現れたので、すかさず状況説明、様子を見てみようということに。

きっと死んでると思っていたので、このまま放置するよりは埋めてあげようと思い、巣の中に手をいれると、、温かい。
一羽めを出すと、ぐったりはしているものの生きている

「生きてる!生きてるー!!」思わず叫びました!

お隣さんの大きな手に包んでもらい、2羽、3羽、4羽、と全員取り出すと、4羽中2羽は虫の息のよう。。。
毛並みもわるく動こうともしない。
暑すぎたんだ…
すぐにそう感じました。


眼差しもしっかりしていて元気な2羽は元へもどし、あとの2羽は、、、迷わず一時保護することに

自然のものに人の手を介在させてはいけない事は重々承知していますが、ほうってはおけない性分で


私が子供の頃は、30度を超す日は夏休みでも8月の数日間で、7月のこの時期に35度を記録するなんて考えられない事でした。

それらを思うと、燕の予想を超す暑さ、このサイズの巣に対しての育った雛のサイズと数のバランス。

我が家の壁の構造はコンクリートでも木材でもないパワーボード仕上げで夜間でも熱を逃しにくく風通しも悪い。

雛の弱り方をみると原因が一目瞭然のよう感じ、間違っていてでも助けるゾ!と決心




粉が吹いてしまった表面を丁寧に拭い、少し休ませてから水を飲ませました
命水。

お花の水やり時に使用する注入容器が先が細いために役立ちました
口をこじあけ飲ませるの繰り返し。

「生きて」
というと、通じたのか、頑張って飲んでくれます。




燕について調べあげて、すり餌を購入しにいき、スポイトですり餌を何度かあげ、エネルギーになるように、、と様子をみました。

手に乗せ体を拭ったりしていると、雛が私の腕をよじのぼり、服の袖口に顔をうずめてきたり、そのままどんどんよじ上って、ついには肩まで来て、じーっとしてしまいました
可愛い
そのまま少し家事ができるほどチョコンとしてます。
その子は羽に穴があいていて、この後飛べるようになるのか、と心配でなりません
どうか与えられた生をまっとうしますように...




あまり保護しすぎて親鳥が育児放棄してはいけないと思い、だけどあの巣では、また戻しては元の木阿弥。。
スイートルームになってしまいますが、親鳥がこちらの子にもエサを与えてくれることを願って2羽はかごへ、かごは糞よけの棚へ。

2羽ずつ涼しく、ゆとり育児へと方向づけましたが、作戦成功

翌日、糞よけには2羽分くらいの糞、new★Roomの籠の下にも2羽分くらいの糞♪
ちゃんとご飯を貰って食べている模様

ひと安心です

相変わらず親には敵とみなされてますが、結果オーライ

時々かごの淵まできて涼んいるかのようで、毛並み(羽並み?)も良くなり、眼差しもしっかりしている元気な姿を見れて、こちらの顔もほころびます


7月27日。。。巣立ち
見出し画像の写真は巣立ち前日のもの、まさかこんなに早くお別れがくるとは


夕方にみんな揃ってすごい騒ぎようで、そうだ糞の掃除をしなくては、と、玄関へ行きシートを交換しようと籠を持ちあげようとすると、、、
バタバタバタ~
2羽とも飛びました
上手くとまれず、壁にしがみついてバタバタしているので心配して見上げるしかなく、、(きっと羽に穴があいてる子だ!)
屋根にも先に飛び立った兄弟が見守っている様子でした。

しばらくして、すぐに、建物の間をぬって飛んでいき、親が慌てて追いかける、皆一斉に大移動というあっと言う間の出来事でした


騒いでいたのは巣立ちを促していたのかも。
私がキッカケを与えてしまい飛び立った


これから、もっと飛ぶ練習をして、狩りを覚え、力を蓄え、秋が深まる頃には全員無事に南国へと旅立ってほしいと願います

突然の巣立ちに安心感と寂しさで、すこし涙目になってほろっとしていた夕暮れに、みんなピヨピヨ集まってきました。
バイバーイ
と、挨拶されたようなモンです


自然のなりゆきに手を加えた私の行動は正しかったのかそうでないのか、、

だけど、そもそもこの気象が不自然なことのように感じ、
“助けたいと思うことは自然な心理。。”(←ある人に言われたセリフ)

あまり心を奪われないように忠告されていたので、“巣立ち”にて燕騒動は幕を閉じました


燕に学ぶことはなんだったのか、、、?ちょっと気づいていますけど、燕のように本来の目的を純粋にまっすぐまっとうできるまで、また前進です


この燕が舞う田園風景の残る町並みが、減るどころか増えると素敵です
各自治体にて“燕プロジェクト”でもくめば、よりよい地域づくりになりそうですねー

ではではまた次回は、どんな生き物に出会うのかお楽しみにです。

































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