grow 徒然日記

花と緑・・・ときどき犬

続★ GAUDI×井上雄彦×Swallow ★☆★

2015-05-27 18:17:54 | 日記
皆さまこんにちは

お天気が続いて日中は暑いほどですが、窓をあけて吹き込んでくる風はとっても心地よい気候ですね


今回は、前回の続編。。です
少し内容に色をつけて、角度を変えて見ること、それら様々な繋がりに思いをはせて、いろんな事を身近なことに感じられたら良いナ。と。


アントニ・ガウディはスペインカタルーニャ出身で幼き頃の愛称はトネット少年
持病にリウマチをもつ病弱な少年だったため、仲間と遊ぶこともできず、自然の動植物をじっと観察することが多かったと記されています。

リウマチと聞くと、温泉などでよくその泉質に効く病状のひとつでよく見かけてましたが、実際どんな病状なのか知りませんでした。
関節や関節の周囲の骨、腱、筋肉などに痛みが起きる病気をまとめてリウマチ性疾患とか単にリウマチと呼ぶそうです。

そういったハンディキャップをもったトネット少年の見た自然植物世界の一本の木や草花が形成する形の軸となる骨組は、健常者から見るそれとは大きく意味合いが違って見えていたのかもしれません。


ガウディの建造物には柱が多く利用されていて、ただ見栄えだけを追及したのではなく構造上の強度やその躯体から考えるとおのずとでてきたデザインなのかな、とも思いますし、特にサグラダファミリアの高い天井に向かう柱群は森の中を思わせます

宮崎駿監督作品の、“風の谷のナウシカ”で、ナウシカが腐海の底に落ちてしまい、地上とはまったく異なる腐海の底の清浄な世界観が表現されているシーンがあるんですけど、サグラダファミリアの内部構造はそれと似てる。。と思いました



それぞれの柱に縦に細やかな筋がとおり、途中の節からさらに軸が分かれてて天井へと延びてゆく様は、レースフラワーの形を重ねてしまいます

軸の途中を強い節で支え、それらをめいっぱいに上で広がり太陽をたくさんとりいれる、しなやかで力強い姿



リウマチを患うトネット少年の軸や、節に対する人並みならぬ思いが伝わって来るようナ。。


ガウディが生涯を捧げたサグラダファミリア聖堂をはじめ、グエル公園、カサ・ミラなど7点からなる作品群が世界遺産に登録されています。

日本は世界遺産の保持数18。うち、文化遺産14、自然遺産4。


カサ・ミラ


2階部分がオーナーの住居、上階は賃貸住宅。
外観の印象的な曲面は波であり、それを石化した山の波でもあり、2ケ所からなる中庭は採光と換気が1階部分まで行き届くように配慮されていて、今の時代からいうとエコ。

El Cafe de La Pedrera カフェ デ ペドレラ というレストランフロアがあり幻想的な内装のなか頂く食事は最高でしょう


井上雄彦氏は、ここカサ・ミラの一室にアトリエを構え、窓からサグラダファミリア大聖堂の降誕の正面が見えるアパートメントに寝泊まりしながら1カ月に渡ってバルセロナに滞在したそうです。
“ガウディと呼吸を合わせ”共鳴してなされた作品。


井上氏独自で描かれたガウディストーリーの中に、ガウディにむけて親友アントニがかけた言葉が、

“君は世界の人に通じる言葉をもってる”

世界中の人々を魅了してやまないその最高建築は、音のない世界に通じる言葉なのかも


井上雄彦氏もその筆一筋に、私なんかが見ても、もう生を感じる領域ですし、きっと紙と、墨と、筆と、わずかな空気の質量みたいなのをその一筋に込めてらっしゃるんだろうナ。。と、その道を極める凄みには。。でも謙虚

井上氏がストーリーを形成するときには、あらかじめ骨格らしきものを自身のなかで形成するのではなく、自身のなかで感じ、見えたものを丁寧にすくいとるというプロセスがあるようです。

このとき最も大切にしていることが「心の安静」で、心を鏡のような水面の状態にすることで、心が透明になり、彼のマンガのキャラクターは自然と動き出す。


光と風の雲のペイント。


自然のおりなす美しさに叶うもの、それは、その達するものは、素直に謙虚に透明な心でなされた造形美なのかナ。と



GAUDI×井上雄彦、 
素晴らしいコラボレーションに感謝


★燕☆
あの、飛べない子も含め、翌日みんな飛べたようで 昼中大空を満喫した模様
親鳥が何度も巣の様子を見に戻ってくるので、はぐれたのかと、こちらも相当ヒヤヒヤして本気で無事を祈ってたら、夕暮れに5羽ともちょこんと戻っていたので、ホッ。


こちらの部屋の様子をのぞきこんでるのが可愛らしすぎて、愛着わかしすぎちゃいけない、と思いつつもちょっとした親心で見てしまいます



いづれくる本当の巣立ちの日。心にちょこっと穴があかないように、前進です☆


機能性、経済性、立地性をそなえた 燕界の最高けんちく。



それでは皆さま、やってくる夏に備えて爽快な日々をお過ごしください



















GAUDI×井上雄彦×Swallow ★☆★

2015-05-25 15:15:15 | 日記
皆さまこんにちは

梅雨入りまえの爽やかな5月のひととき、いかがお過ごしでしょうか

この時期は特に、お花のバトンリレーさながらに本当に代わる代わる花々がその出番を謳歌しています
いまはバラが最盛期をむかえていますね
いたるところで見事なバラに出会います

grow garden のバラも良く咲き出して、昨年ハウステンボスで購入したバラもプリンスが今年も大輪です




先日、神戸の兵庫県立美術館で開催された特別展、ガウディ×井上雄彦 の展示会へ足を運びました

途中、走っても走っても車内が冷えず、額に汗したときにようやくエアコンの故障かア。。車検出したてなのにと気づき、あきらめて修理に行こうかとしていたのですが、
見に行くのを楽しみにしてたのになぁ。。
と、サービスエリアでしょんぼりしてたら、バスケットボールを持った安西監督が降臨して、「あきらめたら、試合終了だよ」(井上雄彦氏 著 SLAM DUNK より)
というお言葉が浮かんだので、えーぃ って感じで窓全開でゆっくりめに高速を走ったら案外気持ちのよいドライブになりました
★そかそか、この時期は窓あけてエコドライブいぃナ、と


皆さんは井上雄彦さんをご存知でしょうか?私は当時バスケをしていた兄の影響でスラムダンク育ちで(よく読んでた。。という意味です)大人になってからもバガボンドやリアルを読んでファンなのです☆
なので期待度大大。




サグラダファミリアの完成予定が2026年との発表もあり、スペイン日本の国交400年の記念とのことで開催された今回の特別展
世界中の人々を魅了する建築物を改めて知りたいし、その創造主とはどんな人物なのか、そして井上雄彦氏が描くガウディの世界観。。

展覧会に足を踏み入れて、はじめのプロローグにインスパイアされたガウディの生きたメッセージ

“人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する”


こんなにも独創的な建築物をデザインした人が、なにをおっしゃいますか。と思ったんですが、見てゆくうちにだんだん理解ができてきて、
自然をこよなく愛し、自然が創造したものをよく観察・発見したものがガウディ世界で、実はそれらはとても謙虚な精神に基づいていました

ガウディの残した言葉にもその精神はあらわれています。一端をご紹介すると。。
“樹木が自分の巨匠である”
“独創性<オリジナリティー>とは起源<オリジン>に戻ることである”
彼にとっての見るということは、表面的なものを越えて本質をつきつめて見るということ。
なかなか出来ることじゃないけれど、見ようと思えば見えるのでしょう


以前スクールに通っていた頃に教会のデッサンをした時の、私のデザインがちょっぴり似ていて(怒られるヮ)嬉しかった一枚
ちいさい頃から家の物件のチラシとか見るのが好きで、平面図を見てはインテリアの配置を想像して遊んだりしてました
ただなんとなく学生していて、いざ高校受験のとき、モチロンなんのビジョンもなく進路を、なんとなく建築科のある学校にしようかと担任につぶやいたら「そこはムリムリ!」と、あっさり言われたので、あっさり諦めた。という経緯もあり。。

あの時に肩を押してくれていたら道が変わってたのカナ、とも思うし、あっさり諦める程度でそれが運命ってヤツで、建築がやっぱり好きだナ、と思っていればいつか違ったカタチで関われるかもしれないし。。と、ガウディ展を見て、思い返すと自分を重ねて見て感動とともにセンチメンタルな気持ちも


瞬間、瞬間を大切に生きる。その連続でしかないのも分かっていても、ストーリーを求める。
井上氏の描いたガウディのストーリーには身のよだつ高揚感を覚えました
あとで本を読んで分かったのは、和食に次いで無形文化財として世界に認められた和紙に、井上氏自身が着目し、和紙作製から参加して筆を走らせたという経緯あっての感動。。

近頃の身近なストーリーはツバメのこと

今年もヒヨヒヨのヒナ5羽兄弟が巣立ちの時期を迎え、親が促し何羽かは巣を行き来しています
どうしても飛び立てない子にも、親兄弟がピーピー言って激をとばしていて、私もつい拳をにぎり応援してしまいます


産まれて間もない頃。


つい最近。デカっ!


巣立ちの日、お父さん(燕尾が長いのがお父さん)に促されて。


巣から飛べた子たち。


飛べない子たちに激をとばし、待つ。


でも。。やだよー。飛べない子。


でも、結局はみんな巣に帰ってきてしまう始末。
その後も親鳥は促したり、餌を与えたりでアメムチの使い分けで懸命でした

渡してある棒は、夫婦鳥のために私が設置したもので、ご丁寧に滑り止めにフローラルテープを巻いた仕上げになっています
まさか練習台になるとは。

糞の始末も毎日して、つい優しい微笑みを浮かべながら至れり尽くせりなこの環境
親鳥に毎日ご飯ももらえてきて、そりゃ旅立ちたくないヮナ。。と思い、映画「ステラ」のクライマックスのように、愛する子の将来を思い、我が子が自分のもとを離れるために
「やい、やい!」な感じでアバズレっぷりを演じたステラママよろしく、私も「やい、やい!」(古。。汗)な感じな演出をするべきか。。
いや必要ないでしょぅ。とは思いつつ、ゆとり世代なこの子たちの本当の巣立ちを、明日も見守ります

空は、ここなんかより、もっと素敵で無限で楽しいものだから





帰りの空はまるで、井上雄彦氏が筆を走らせたカンバスのよう。


その時間、瞬間に織りなされる色彩をお見逃しなく、どうぞ皆さま晴れ渡るこの日々をお過ごしください