つづきは想像の中で・・・・・・・

2017-07-20 21:34:57 | 日記

あれ、おんなじことをしている。
と、思ったんだね。
何ということなく名前に記憶があって買った埴谷雄高という人の1995年の一冊。
「虹と睡蓮」。
書いた人に悪いかな。
20円。
僅か20円。
古書店の店先にありました。

ベッドにゴロリとしながら本など読もうとすることが多い。
そしていつも、ちょっとストレスがくる。
なぜなら、そこ裏の部屋のガラス戸のそばながら、光が足りない。
樹木が立っていて光の邪魔をする。
ベッドの端に体を寄せるなどして、光を求め本の行を追う。
疲れる。
だから本を脇に投げて、仰向けになる。
何もしないで横になっている方が、心地良い。
何もしないのがいちばん。
というような時、読んでいて頭に残ったものをなぞったりする。
読んでいることの延長をそちらでする気分。
それに浸る。

あれ、おんなじことをしている。
2ページに満たないような短なエッセイなのだが
タイトル「トルキスタン旅行」。
行ったことがあるんだと先ずは思って読み始めたら、
「体の具合が悪く寝込んでいたので、さまざまな本を
雑然と読みふけったが、書物を支えている手が疲れることから、
できるだけ想像に頼る読書法をとってみた」
そういうことで、トルキスタンに行っているわけもなく、
旅は想像の中・・・・・・・。

ガラス戸のそばのベッドなのになぜ、
特に曇りの日などは大きなルーペなど使わないといけない?
持っている手だって疲れるし続かない。                                                                                 だから手放して、想像の中・・・・・・・・。