Naneuに起きた普通ではない三つのこと

2022-08-24 20:02:15 | エッセイ
最初の一つは、2019年の中頃だったか。ということはナヌーが一歳を過ぎた頃のことだったと思う。まだ猫はナヌーしかいない頃。ある日外から戻ってきた時にの様子がおかしかった。右の後ろ足を浮かせ、3本の足で歩いている。見てすぐに思ったのは、骨折ではないかということ。どうするか。骨折の治療に病院に連れていくことになる?  などということを思ったけれども、とりあえずそのまま様子を見ることにした。そうしてその日の夜、骨折としてもどんな具合になっているのか浮かせているナヌーの足を見てみることにしたのである。そして分かったのは、骨折によるものなのではなく足の中ほどの膝裏の皮が抉られ肉が見える状態になっていること。血は流れていないのだが痛々しいほどの抉られ方。そんな状態でよく裏庭から戸の高さまで上がってこれたものだと思ったけれども、やった相手は野良猫ということだろう。そんな猫も思い当たらなかったし、そこまでの攻撃をどういう状況で受けたのか、想像もつかない。ただ私は近くの運動公園にウォーキングなどでよく行っていて、野良猫たちのけんかによる傷などを見てきていた。皮が剥げ肉が見えるほどの抉られ方をしている様子を見てきていたし、時間とともに自然治癒して元の姿に戻るところも見ていた。というようなことがあって、傷はひどいけれども、ナヌーも同じように元に戻ると思った。その日からナヌーは押し入れの中 に入り、食べる時以外はそこから出なかった。何日めかに膝裏の状態を見ると、肉の見えた抉られた部分もそれなりに自然治癒の段階にあるものと思わせた。時間だけが必要というところで。確か押し入れにいたのは1週間ほどだったと思う。歩き方が普通になっていることに安心し、もう大丈夫と思った。


二つ目。2020年の2月末にヌック、ビックたちが生まれてから、それまでナヌーだけだった環境が変わって行動が変化した。8月19日から25日までの6日間戻らなかったのもそんな影響の延長の上にあったように思える。だが翌年2021年の7月24日から8月2日まで9日間戻らなかったのは、不可解に思えたし、もう戻らないのではないかと思った。だが戻ればいつもと変わりのないナヌーがそこにいる。どこでそんなに長い日数なにをしていたのか。謎。


三つ目。昨年の秋の頃だったと思う。午後戻ったナヌーの姿が異様だった。体の背の右側一帯に広くべったりと何かしらこびりついている。よく見ると表面の粘つきはないが付着すると取れないような塗料を塗られた感じ。毛を拭いて取れるようなものではない。人の悪意を感じた。誰かがやったものである筈。近隣にナヌーを嫌っている者でもいるのか? それはどういう理由で? ナヌーはおとなしい子だし、外で悪さをるとも思えない。拭いてもとれない塗料であることであることが分かって、塗られた部分の下一帯をハサミで切ることにした。 それから毛の伸びるのを待つことになった。以降、被害はない。




道路に出ていたNuck

2022-08-14 09:10:49 | エッセイ
  隣家の人に前に聞いたところでは、外に出ていた飼い猫を事故で亡くしたことがあったことから、もう外には出さない(今いる一匹は訳あってヌックと同じ母猫のシャムの子)ことにしているということだった。それを考えなくはないのだが、そうはできない形で来ているし、一番気になる車の通る道路にでることについては、そういうことはないだろうと希望的に見てきている。裏庭に来る野良猫が道路を横切っているところなど見てきているが、ナヌーやNuckはそんなところには行かないだろう、と。イメージできないのである。

Nuckが外にばかりいる子になって1か月半位になるけれども、裏庭から入ってくることもあるし、鳴き声に気づいて玄関から入れることもある。戸を開いても入らないこともあるので、抱いて入れることもあるが、入りたい時には裏庭からも来るのでそのままにして戸は閉めてしまったり。ともかく室内に入るのだけれども、食べたりなどした後じきに出てしまう。結局出たり入ったりで、一日のトータル30分も室内にいないのではないか。というような現状でこれは変わる気配がない。

もう一週間位前だろうか、夕方家に戻る時に、見ると前方の道路上、中央より少しこちら側に白っぽい毛色の猫がいる。近くの野良猫に見ない毛色に思えて、どういう猫? と思ってからもしやヌック? そう思ってもっと近づいて見たら、そうだったのだ。その時には車の通りはなかったが道路に出ているなどというのは、あるべきことではなかったのだ。ヌックは私の方に向かって歩いてきた。分かっていることに安心したが、そばに来たところで抱いて帰ろうとして腕を出すと、なぜか離れていく。道路わきの駐車スペースに入ってそこで抱き上げようとするのだが、また離れてそこにある柵の向こうに入った。それではどうしようもないので、自分で戻るのを待つしかないな、と放って歩き出したらヌックが柵からこちらに来て、そのまま私の後についてきた。車道沿いを歩き、階段を上がり、家の玄関の前に立ち、一緒にやってきたヌックを中に入れた。

その時が特別で、ヌックは夜の時間も道路に出て行ったりはしない、と私は思っている。考えられないのである。そういう行動。それはナヌーにしてもそう。


裏庭のヌック