定年夫婦のイタリア・スイス旅日記

あこがれのローマ,ルネッサンス発祥の地フィレンツェ,そしてツェルマットへ

フィレンツェからヴェネツィア1日目

2012-06-01 04:56:50 | 日記
2012.5.31(木)

 フィレンツェ最後の日,朝食後にチェックアウトをしてタクシーを呼んでもらい,ミケランジェロ広場に行く。昨夜夜景を見た時も良かったが,日中も素晴らしい眺めだ。フィレンツェの町並みが一望の下に見える。その中でも,ドゥオーモとジョットの鐘楼,ヴッキオ宮殿の存在感が大きい。タクシーを待たせて写真を撮り,一路駅に向かう。
 駅の荷物預かり所に荷物を預け,フィレンツェ最後の観光に出かける。向かったのは,ドゥオーモ。洗礼堂の天国の門を見て,ドゥオーモの周辺を,名残惜しそうにゆっくりと歩いて回る。これが最後となると何か寂しくなるが,改めてこのすごさに圧倒される。その後,ロレンツォ豪華王が住んだというリッカルディ宮に行く。
 次に中央市場に行き,中の食堂で昼食を取る。ショーケースの中に並んだ色々な料理を指定して盛りつけてもらうのだが,イタリアで今まで食べたことのない物を選ぶ。イタリアの料理の量は日本の倍近くあるが,二人で4皿をとり,見事完食し腹一倍になる。今までの昼食の中では,一番おいしかったし,そして安かった。市場の食堂で食べるということは,旅の醍醐味のような気もする。
 昼食を終え,午後1時25分発のユーロスターに乗るため,駅に行くが,何番線から出るのか分からない。待ちに待ってようやく15分前になってプラットホームの表示が現れる。日本では,とても考えられないようなことであるが,イタリアでは当たり前のことであるそうだ。誰かが言っていたが,イタリアはいい加減な国(?)らしい。物事にアバウトな俺が言うのも何だが,本等にいろんな国があるものだとつくづく思ってしまった。
 ユーロスターに乗るまでは,スリなどが多いと聞いていたので,また,ローマでの二の舞になると困るので,緊張していたが,列車に乗ると疲れてすぐに眠ってしまう。
 海が見えてきて,しばらく走ると,海の上の橋を走り,ヴェネツィアのサンタ・ルチア駅に着く。ヴェネツェアは,シューデッカという島なのだ。駅前からモトスカフィーというモーターボートのタクシーに乗ってホテル前まで行くことにする。ヴェネツィアには自動車も自転車も無いそうだ。運河には,バポレットという海上バスやモーターボートそれにゴンドラがいっぱい走っている。ローマやフィレンツェとは違う雰囲気に,妻も興奮気味。本等に来て良かったと思う。しかし,その後が悪かった。タクシーの運転手には,ホテル名を教え,すぐそばまで送ってくれるように言ったが,降ろしてもらったのは,橋を二つも渡る手前のことであった。「降りてすぐに左に行く,ホテルだよ。」と言われたのに,行って見ると別の名前のホテルだ。そこから大きなスーツケースを持って,太鼓橋を二つ渡り,石畳みの凸凹の道路をスーツケースをガラガラと引っ張りながら歩く羽目になったのだ。ようやくのことでホテルに到着する。  
 チェックインをしてゴンドラセレナーデのツアーに参加する。日本人が9人で2艘のゴンドラに分かれて乗り,一方のゴンドラにアコーディオン演奏者と歌手が乗り,狭い運河を通りながらカンツォーネを歌ってくれた。3階のベランダには若い女の人が座っている。橋の上には観光客が見守り,歌に聴き入っている。
 その後,夕食となり,浜松の新婚のご夫婦と一緒になり,白ワインと貝とズッキーニのパスタ,魚介類のフリッター等を食べながら話が弾み,楽しい会食であった。9時過ぎにホテルに帰るが,まだ薄暗く,サン・マルコ広場や商店街には観光客がいっぱいである。
 

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