定年夫婦のイタリア・スイス旅日記

あこがれのローマ,ルネッサンス発祥の地フィレンツェ,そしてツェルマットへ

フィレンツェ2日目

2012-05-30 05:03:30 | 日記
2012.5.29(火)

 いよいよフィレンツェ2日目,今回の旅行の最大の目標であるウッフィッツイ美術館への訪問である。7時30分に朝食を済ませ美術館へ急ぐ。今日の入場券は予約済みだ。8時15分頃に着いたが,すでに多くの人が並んでいる。係の人にバウチャー券を見せると,「ドアナンバー3」と教えてくれる。いよいよ入場。オーディオガイドを借りて,ワクワクしながら妻と二人階段を上っていく。三階の廊下に出ると,端から端までギリシャ・ローマ時代の彫刻群が所狭しと並んでいる。それを見ただけでも何か圧倒されてくる。展示室に入っていく。フィリッポ・リッピの部屋は,前々から見たいと思っていた部屋で,『聖母子と二天使』等の作品があり,思っていたとおり素晴らしい。すっかり魅了されてしまう。次の部屋が,ボッティッチェッリの部屋で,『ヴィーナスの誕生』『春』が素晴らしい。よく本等で見ているが,実物に接することはこんなにも大きな感動を与えるものとは,やはり「百聞は一見にしかずで」ある。この二枚の絵が,完全にこの部屋の他の作品を圧倒している。観客もここに多く集まっている。
 部屋を進むにつれて,次々に有名な絵画がこれでもかこれでもかと現れてくる。ダ・ヴィンチの『受胎告知』,ラファエロの『ヒワの聖母』,ティツアーノの『ウルビーノのヴィーナス』,ミケランジェロの『聖家族』,クラーナハの『アダムとイブ』等々,この様な体験は初めてだ。ウッフィッツイ美術館は撮影禁止なので,ガイドを聞きながらじっくりと鑑賞して回るが,あまりにも多くて次から次と忘れていくようだ。
 3階の部分を見終わり12時過ぎに,3階の端にあるミュージアム・カフェで軽い昼食を取り,2階の部分の鑑賞に移る。2時半頃ようやく見終えて,昨日通ったヴェッキオ橋を渡り,ピッティ宮殿のパラティーノ美術館に行く。ここには,リッピの『聖母子』やラファエロの『小椅子の聖母』がある。その後,サント・スピリト教会に行き,ホテルに帰る。
 今日は,何百点の美術品を見たことであろうか。体はくたくたになったが,頭は興奮している。帰りに,八百屋でトマトとスモモを買って来て,部屋で食べたが,くたくたになった体に,元気与えてくれた。
 6時30分にホテルを出てレストランに向かう。イタリアはサマータイムを導入しているので,まだまだお日様は高い。妻が調べていたシニョーリア広場の所のレストランに入るが,日本人の客が半数以上であった。皆『ララチッタ』の本を見て来ているのであろう。妻が食べたい食べたいと言っていた,「ブルスケッタ」「リッボッリータ」そして「ビスカッテカ・アッラ・フィオレンティーナ」を食べながらワインを飲む。おいしく充実した夕食であった。
 8時半頃,レストランを出てもまだ明るい。シニョーリア広場でしばらく時間を過ごす。座っていると,ギターの演奏をしている人がいたり,隣には若い女の日本人がいる。「どこから来たの」と聞くと「ここに住んでいるんです。」とのこと,仕事をしてるのだ。互いに写真を撮り,分かれる。「良い旅を」と言ってくれたことは,妙に心温まることであった。
 その後,夕焼けに染まるアルノ川とヴッキオ橋を見ながらホテルに帰る。俺も妻も大満足の一日であった。
 

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1 コメント

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地震に気をつけて! (rammy)
2012-05-30 07:01:05
北イタリアで地震が続いているようですね。死者も出たし、歴史的建造物にも被害が出ているようだとか。
今後ミラノに向かうということなので、予震にはくれぐれも気をつけてくださいね。
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