☆五島美術館 サイト
『至高の陶芸』 ※10月25日(日)まで
1年9か月ぶりに五島美術館へ。(チケットは金券ショップで調達)
私がゴトビを訪れる時はほぼ茶道具が展示されている時に限るとはいえ、
コロナの休館などもあったので、久しぶり感が強い。
展示室に入ると懐かしい逸品が並ぶ。
黄瀬戸の立鼓花生「ひろい子」さん。←つい、「さん」付けで呼んでしまうほど好きな花生。
瀬戸黒茶碗「武蔵坊」。いかついけど、立派なところがいい。
鼠志野茶碗「峯紅葉」。 根津美術館の鼠志野茶碗との競演をサントリー美術館でみたっけ。
黒織部沓茶碗「わらや」。織部らしくていいなぁ~といつも思う。
重文指定の古伊賀水指「破袋」。久しぶり。独立ケースで360度一回り。
横から後部にかけての破れっぷりが大胆すぎて。
瀬戸肩衝茶入「神無月」。瀬戸の分類では真如堂手になるらしい。(本歌の茶入が真如堂所蔵という由来)
長次郎赤楽茶碗「夕暮」。熟したような、夕陽のような色合いに目が引く。 グッズ化(タオルハンカチ)も。
のんこう黒楽茶碗「三番叟」に光悦茶碗の赤楽「十王」と黒楽「七里」。
伯庵茶碗2碗「冬木」「朽木」がそろいぶみなのがすごい。(いずれも重要美術品指定)
重文指定の青磁鳳凰耳瓶、青磁筍形瓶(砧青磁) いずれも龍泉窯。
黒釉木の葉文碗(吉州窯)は大阪市東洋陶磁美術館にあるのに比べると小ぶりだけど、品がある。
重要美術館の唐物文琳茶入「本能寺」。小さくてかわいい。銘は信長が本能寺に寄進したことに由来。
朝倉義景が所蔵したことに因んで朝倉文琳とも。朝倉氏を滅ぼした時に信長の手に渡ったのだろうか。
五彩寿字花鳥文瓢形瓶(金襴手) 景徳鎮窯。 ポスターでみたこともあるけど、思ったよりずっと大きくてビックリ。
これを小さくした写しもの(?)で徳利にしたものを永楽保全が造ったものがあったかも。
染付辻堂香合。香合番付で西の大関に位置する。
祥瑞の蜜柑形水指。炉の長板一つ置にしたら、さぞかし見栄えするだろうなぁ。
粉青粉引祭器。形に見覚えがあるなぁと思ったら、同型のものが大阪市東洋陶磁美術館にもあるらしい。
井戸茶碗「美濃」は松平不昧、酒井宗雅も所蔵したらしい。
井戸茶碗「九里」は平戸松浦家に伝来したもの。
いずれも以前に拝見したものばかりだけど、改めて鑑賞して「いいなぁ」と思う。
茶道具を鑑賞する楽しさが何度見ても変わらない。
第2展示室は更紗。
箱を包んだ状態で展示されていて、その脇にはどの道具(の箱)を包んでいる更紗なのかが紹介されている。
かつての所有者が道具に合わせて、箱を包む更紗も選んだのだろうなぁ。
道具のパネル写真と更紗の柄を見比べてナットクしたり、感心したり。
想像するのも、また楽し。
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