Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

茶道具愛

2010年01月28日 00時00分47秒 | 各種メディア
毎月、月末になると楽しみにしているのが読売新聞のコラム。
第4水曜日の朝刊に掲載の『山田芳裕の茶道具愛』。

去年4月に始まって、もう10回め。
博物館や美術館に納まっている“名器”を毎月1つずつ、紹介している。
取り上げる対象も山田氏の好みが反映されているのか、ちょっとユニークなものが多い。
織部茶入(銘「餓鬼腹」)とか志野織部茶碗、絵唐津沓茶碗etc

切り口も面白いというか、新鮮。
既に観たことがあるお道具だと「へぇ~。こんな観どころもあったのかぁ」と感心したり。

例えば。昨日(1/27)掲載分の「織部洲浜形向付」。
織部焼の向付は形や絵付が“遊んでる”ということは、既に先入観としてある。
取り上げられている五島美術館の器についても、確かに先日観たばかり。
たしか、「1枚1枚描いてる絵が違う」くらいしか思わなかった。

なぜ、こんな形なの? なぜ、幼稚な絵なの?
料理を盛ってしまえば見えなくなる部分なのに、なぜ絵を描くの?
なんて、ツッコミを入れる感動はなかったナ。

そっか、洲浜は松の形にも見える。梅の花はそのままだけど、格子は竹垣。
松竹梅のおめでたい絵柄が込められている。
最初は隠れているけど、食べていく内に絵柄が見えてくるのが楽しい。

なるほど。懐石道具を観る“ツボ”にもこんな楽しみがあったのか。
と、毎度毎度、目からウロコを落とされている。

そういえば「へうげもの」第10集、まだ買ってなかったワ。

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