★出光美術館 サイト
『松平不昧 生誕370年 茶の湯の美』 ※5月23日(日)まで 事前予約制、当面の間は臨時休館
緊急事態宣言が出たことで、4月27日から臨時休館中。
出光に限らず、三井もサントリーも五島も静嘉堂も、都内の美術館はほぼ休館になっているのではないかと思う。
1週間前に訪れておいてよかった。
不昧公ゆかりのものちうことで御茶器帳(雲州蔵帳)。畠山記念館で見たものは違う。難しそう~という印象。
光悦の赤楽兎文香合や遠州茶箱「桜」など、「へぇ~ これも不昧公に所縁があるんだぁ」。
奥高麗茶碗に絵高麗梅鉢茶碗、仁清のさび絵富士山茶碗、瀬戸大海茶入れ「置紋」。
古今名物類聚に載っていたような。(離れた場所にスケッチのパネル展示あり)
→最近は国立国会図書館のアーカイブで閲覧できるようになっている! →こちら
そして、茶の湯の名品の数々。
香炉、花入(花生)、水指、香合、掛物、茶釜、蓋置、茶入、茶杓、茶碗と道具別に出光コレクションの逸品が並ぶ。
どれも既に一度は拝見している(はず)なので、なんとなく懐かしいような、「あれ、こんなんあったっけ?」と思うことも。
瀬戸肩衝茶入「山内」は土佐の山内家伝来のものだけど、容堂公に所縁があるようで。
毛利井戸やら瀬戸唐津茶碗「飯塚」やら、銘から推測するに大名家から出たものかなーというものが多いような印象。
茶箱一式も3組出ていて、見ごたえあり。
懐石のうつわは点数が少ないのが残念。(所蔵はもっとあるのだろうけど)
最後に板谷波山の作品7点をはじめ、富本憲吉、川喜田半泥子らのもの。
波山は「命乞い」という赤い茶碗が好きなのだけど、今回は展示されておらず残念。
松田権六の鶴亀蒔絵棗が展示されていたのはうれしかった。
いつも立ち寄る陶片室は閉鎖。休憩スペースも椅子がポンポンとまばら(ソーシャルディスタンスをめちゃ重視)という配置に代わり、
無料の飲料コーナーも使用中止。
なんとも淋しい限りで、座っていても落ち着かなかった。
出光美術館は2年ぐらいご無沙汰していたのだけど、隔世の感ありというか、いやいや今の状況ゆえ仕方ない。
休憩を経て、展示室をもう1回一巡した。
次にここを訪れることができるのはいつになるのかなぁと思いつつ、館を後にした。
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