どうも!首もとがだらーっと伸びたTシャツを着ています、あかるんです!
今実家から東京に戻る電車に乗っているわけですが
隣にメンズ二人組が座ってたのね。
社会に出てまもない感じの。
マキシマムザホルモンが好きそうな感じの。
(『ぶっ生き返す』のジャケ良いよね)
その私に近い方のメンズが唐突に小躍りをはじめたの。
あら愉快な人、と思って横目で見ると、
メンズはいっそう激しく動きだし
ちょっとただごとではなさそう。
あの動きを何かにたとえるなら、生きながら焼かれるイカ的な……?
(ア、イカ焼き食べたい)
ただのご機嫌な小躍りではないような空気だったので
え?なになに?
と横を見た私の頬に、ん?何かがアタック。
とても小さな粒みたいなものが私の痩けた頬に埋まり(肉がないのでバウンドできない)
そのまま私の膝元に落ちました。
ブブ……ブ……
(羽音)
瀕死の虫でした。
瞬間的に流れを察知しますと、
虫、車内を浮遊中→メンズの近くを浮遊→メンズビビる→メンズあばれる→メンズ虫にアタックする→アタックされた虫が私にアタックする
ああなるほどね、わかったわかった、
と納得しているうちに虫は無事息を吹き返し、
また違うところに飛んでいきました。
ブブブ……
吉田戦車の漫画に出てくる虫を思い出しつつなんとなく虫を目で追っていると
隣のメンズが小躍りをやめ、
「やっべ、まじやべぇんだけど。俺まじできらいなんだけど。まじちょうきめぇ。手に羽あたったし。まっじきめぇ。」
と、蠅のように手をこすりあわせて嘆いていました。
その、羽が当たってまじきめぇ手によって、頬にそのきめぇ虫をアタックさせられた女がお前の隣におりますよ。
乗り換えの時、私と一緒にメンズ二人組も降りるようだった。
電車をおりたその時、
小躍りメンズの背中に
ブブブ……
今度は違う虫がとまったのを、
私ももう一人のメンズも見逃さなかったが、
暗黙の了解でそっとしておいた。
今実家から東京に戻る電車に乗っているわけですが
隣にメンズ二人組が座ってたのね。
社会に出てまもない感じの。
マキシマムザホルモンが好きそうな感じの。
(『ぶっ生き返す』のジャケ良いよね)
その私に近い方のメンズが唐突に小躍りをはじめたの。
あら愉快な人、と思って横目で見ると、
メンズはいっそう激しく動きだし
ちょっとただごとではなさそう。
あの動きを何かにたとえるなら、生きながら焼かれるイカ的な……?
(ア、イカ焼き食べたい)
ただのご機嫌な小躍りではないような空気だったので
え?なになに?
と横を見た私の頬に、ん?何かがアタック。
とても小さな粒みたいなものが私の痩けた頬に埋まり(肉がないのでバウンドできない)
そのまま私の膝元に落ちました。
ブブ……ブ……
(羽音)
瀕死の虫でした。
瞬間的に流れを察知しますと、
虫、車内を浮遊中→メンズの近くを浮遊→メンズビビる→メンズあばれる→メンズ虫にアタックする→アタックされた虫が私にアタックする
ああなるほどね、わかったわかった、
と納得しているうちに虫は無事息を吹き返し、
また違うところに飛んでいきました。
ブブブ……
吉田戦車の漫画に出てくる虫を思い出しつつなんとなく虫を目で追っていると
隣のメンズが小躍りをやめ、
「やっべ、まじやべぇんだけど。俺まじできらいなんだけど。まじちょうきめぇ。手に羽あたったし。まっじきめぇ。」
と、蠅のように手をこすりあわせて嘆いていました。
その、羽が当たってまじきめぇ手によって、頬にそのきめぇ虫をアタックさせられた女がお前の隣におりますよ。
乗り換えの時、私と一緒にメンズ二人組も降りるようだった。
電車をおりたその時、
小躍りメンズの背中に
ブブブ……
今度は違う虫がとまったのを、
私ももう一人のメンズも見逃さなかったが、
暗黙の了解でそっとしておいた。