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土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

アカメは外道

2010-04-27 17:36:00 | 続アカメ日記
 2010年4月21日、浦戸湾を守る会の事務局長 田中正晴さんからメールをいただきました。

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 4月18日にアースディが行われ、私も参加して町田先生から
お預かりしています浦戸湾の生物の写真を展示して、通行さ
れる方々に浦戸湾がよみがえっている話をしました。その中
で浦戸湾でチヌ釣りを40年近くされている方がおられ、その
方が話されますには、昨年あたりから釣り上げたチヌがアカ
メに狙われることが増えてきたと言われていました。かつて
はアカメはチヌ釣りをするときの外道と言われた時代があった
と聞きます。どうもそれが現実になりつつあるのではないで
しょうか。浦戸湾にアカメが相当数生息始めたのではないで
しょうか。そんなことを感じております。


 田中正晴さんから許可を得て転載しました。

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 この話はチヌを釣っていて、釣ったチヌがアカメに横取りされそうになったり、横取りされるということですが、私も以前、知り合いの方から「アカメの若魚はむちゃくちゃいてチヌを釣っているのにアカメばっかりきて、餌を無駄にされるので困ったことがよくありました」。と聞いたことがあります。私が聞いた話は昔話ですが、いまや昔話が現在の話になってきたような感があります。

 こうした釣りの獲物を横取りされそうになったり、実際横取りされたという話は土佐湾一帯でよくあります。

 もう一昔以上前のことです。私がアカメ釣りをやっていた頃。土佐湾東部でアカメを狙ってロッドを担いでポイントに行こうとしていて、年配の釣り人から声をかけられたことがあります。「何をつりにいくがぜよ?」、「アカメを釣るがです」、「おお、そりゃあえい!、あいつらあをやっつけてくれ、チヌをびっしり(頻繁に)横取りされる」。
 「あいつらあ、ときたま、ぼーっと昼寝をしよるけんど、餌をとるときはこじゃんと早い」ということでした。

 アカメが絶滅危惧種1Aだと聞いたら大笑いされることでしょう。

トラは死んでも皮を遺すが

2010-04-27 08:04:00 | 狩猟とナイフ
 虎とはちがい、イノシシは石けんになって泡となります。
  
 久しぶりのご褒美に妻と二人で物部村の別府峡温泉へ出かけました。ご褒美はもちろん妻だけではなく勤勉に励む私にもです。

 安芸市からのみちのりは、国道55線を西に芸西村、香南市の夜須町、香我美町、赤岡町、野市町から国道195号線で香美市の土佐山田町、香北町と通っていよいよ旧物部村という行程になります。別府峡温泉のある旧物部村の隣町「香北町」には有名なアンパンマンミュージアムがあります。
 
 アンパンマンミュージアムのすぐ前、道路に面して産直市があります。私たち二人は産直市ファンで、時間さえあれば、各地にたくさんできている「市」に立ち寄るのが楽しみです。さっそくここにも寄ってみました。沢山ある品のなかから私は晩柑の「せとか」を買いました。これは味見で仕事の延長です。見て回っていると、何と、「イノシシ石けん」というものがあるではないですか。手に取ってしげしげと眺め回しました。原料名は沢山あるのですがその中に「イノシシ脂」が確かに書かれています。製作所在地はこれから向かう旧物部村です。個人でつくられているようです。値段はなんと800円、牛乳石けんの2/3ほどのサイズですのでかなり高額ではないか?と思いました。しかし、個人が手作業で作るとなると手間やコストから見て、また希少性からこれ位の値段になるのかとも思ったのですが、これから向かう温泉にも置いてあるだろう、地元だからひょっとするともう少し安いかもしれない?などと思いながら棚に戻しました。
 
 さて、別府峡温泉に到着。

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 物部川の源流・奥物部に静かなたたずまいをみせるべふ峡温泉。初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色…。ここは美しい自然に恵まれた別天地です。木をふんだんに使った本館の他、渡り廊下でつながるバンガローも。温泉は、
湯上がり後、体が長い間ポカポカすると評判です。ゆっくり温まったら、奥物部ならではのアメゴ料理やイノシシ鍋に舌鼓。仲間や家族といっしょに、心のそこからくつろいでください。

宿泊料 朝 食 夕 食 奉仕料 合 計
大 人 \4,700 \800 \2,100 \760 \8,360
小 人 \2,900 \800 \2,100 \580 \6,380
幼 児 \1,700   実費     \170  \1,870
※宿泊料(PM4:00~AM10:00)を超過し休憩する場合は、別に休憩料をいただきます。
  但し連続して宿泊する場合は無料となります。
※年末・年始及びゴールデンウィークについては上記料金と異なる場合がございます。

 青文字は別府峡温泉HPより引用

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 入浴だけの料金は一般が大人600円、小人300円、家族風呂が1,700円でした。

 秋には紅葉などの紅葉が素晴らしく、たくさんの観光客がありますが、4月はそれほどでもないため、600円払って入った温泉は独り占めでした。物部川の源流域のきれいな流れを見ながらゆっくりと楽しみました。
 
 やっぱりありました。「イノシシ石けん」。

 値段は同じ800円。

 山に入る時、この石けんで身体を洗っておけば、ワナを設置してもイノシシに警戒されなくなるのではと期待をして買った。のではアリマセンが結局購入。香料も色々と入っているのでこのような期待は無理なようです。

 ここのレストランでは、ニホンジカの肉を料理してだしています。妻は「シカ肉バーガー」を注文し、私は「シカカツカレー」を食べました。
「これがたまるか、ぶったまげた」というほどは旨くはなかったのですが、まあ、それなりに美味しかったです。シカ肉は、他のお肉に比べ、脂肪やコレステロールなどが少なく、タンパク質や、鉄分を豊富に含んでいるので健康食品として推奨されているのです。

 温泉につかって、シカを食べて、イノシシ石けんを買って、さて。

 昨年秋のこと。

 別府峡から奥へ奥へと車を走らせ、この道はどこに行くのだろうと、みちなりにどんどん、ドンドン山を登りました。

 狭い道でその上、路上のわきには大きな岩、ちいさな石がたくさん落ちているのです。ガードレールはそれらでぐしゃぐしゃになり、ひん曲がり、千切れたりしています。道の上も、道から下も断崖絶壁というようなところがたくさんあります。

 妻は「引きかえそうではありませんか」としきりに口にするのですが、なんとかと煙は高みに登りたがるといいます。もう少し々と、「こりゃあスリルがありますなあ」とのんきなことを言いながらどんどんドンドン上って行くと「白髪山登山口」という案内板がありました。近くの木々には、ぐるりとネット状のものが巻かれています。
 ははあ。これはシカの食害防止ネットかとなっとくしました。
 
 こんどは下り道です。どんどんドンドン下って行くと、三嶺登山口がありました。そのまま進むと大栃にでて、もと来た道に合流。

 別府峡はもちろん道中もきれいな紅葉で堪能しました。春に来たら木々の芽吹きが見事だろうと思ったことでした。

 そこで今回もまたも同じ道をたどりました。

 今回は雨、落石のスリルは前回を凌ぎます。
 
 前回と違ったのは、シカの食害のひどさです。稜線を走る道路わきの、木々の皮が食い剥がされて、あわれな姿になっているのです。駆除も行なわれているようですが増える方がそれを上回っているようです。

 新緑を期待していたのですが、少し早すぎたようです。

 イノシシ石けんはいまだ未使用です。正月にでも使ってみようかな。