ミカンのカラス対策に今年は早くから「ドン(爆音機)」を使ってやろうと考えていました。カラスがミカンを食べ始めてからでは、効き目が弱いからです。食べ始めると「餌場」として執着心が強くなるためなのか、しつこく襲撃してきます。そう思っていた所、想定していたよりも早くカラスがやってきました。10月初めのまだ色もつかないミカンを襲ったのです。
被害が出た明くる日、その名も「バードキラー」という、げに恐ろしげな装置を仕掛けました。

画像:バードキラー一式
プロパンガスを燃料にし、爆発させて大音量を発生させ、鳥を殺す(うそ)驚かすという装置です。音量と、爆発間隔は調整できます。7~8分間隔で鳴るように調整してありますが、これが問題です。すっかり忘れて作業中に近づきカラスではなく自分が死んでしまいそうになることがあります。本当に飛び上がるほどの大音量なのです。胸を押さえて「やられたー」とたおれそうです。
装置の名前はバードキラーなのですが、効き目があるのは私とカラスだけです。ミカンに食害を与えるにっくき鳥たちはメジロ・ヒヨドリなどもいます。かれら小鳥はカラスほど一羽が沢山食べることはありませんが、なにせ数が多いので被害甚大なのです。
どうしてカラス以外の小鳥には効き目が無いのでしょうか?なーんでか?
ヒント●実は耳が聞こえない。●耳栓をしている。●かれらは耳くそが詰まっている。●無神経で厚かましくその上バカだから。
答え:●無神経で厚かましくその上バカだから。です。(被害に遭っているから口がわるいのはしかたがありません。普段は紳士です。うそ。)
この装置を2箇所しかけてあります。ところが数日すると一方のバードキラーがぷすんともいわなくなったのです。
「5万円以上もするのに、なんというこだ、なんで鳴らんのだ」などとぶつぶつ言いながら見に行きました。何と、リモコンの中心部から発火用のプラグへの配線がプツンと切られています。ペンチで切ったような切り口です。そういえば昨年も一度だけこうして切られたことがあります。
私は人間の仕業だと思い込んでいました。本当にペンチかニッパーで切ったような切り方だったのです。
修理道具を持っていなかったので家まで取りに帰りました。往復40分もかかります。いったい誰がこんな悪戯をするのだろうと考えましたが、山奥のミカン畑であり、わざわざここまで悪戯しにくるような奇特で立派な人は思い浮かびません。
さて、修理が完了、大音量で鳴り始めました。やれやれと思ったのですが、何と翌日にはまたも鳴らないではありませんか。
なんだ、なんだこれは?
見に行くと、またもプラグへの配線が切られています。その上プラグの配線の近くにあったアース線まで切られてるのです。
なんだ、なんだこれは?
またもぶつぶつ言いながら修理をしました。まだ人間の仕業だと思っていました。ここまで念入りにやるとなると、ひょっとしてかなり悪意をもった執着心が強く執念深い「いやらしいやつだなあ!」と思っていたのです。私のような善良な人間にこれほど執拗に悪戯をしかける人間は思い当たりません。
それが、翌日には2つのバードキラーの「ドン」が聞こえないのです。もうぷんぷん@ぽ/?&%です。
切られた配線をみてやっと納得しました。こんどは敵も切っても切っても直されるので癪に障ったのか線の皮膜がぼろぼろにされていました。
ははあ。これは獣の仕業だったのか。
ミカン畑には大はイノシシ、シカ、ニホンカモシカ、小はハクビシン、タヌキ、ウサギがせっせとミカンの木、ミカンの実に被害を与え続けています。
ドンは昼間しか鳴らないように設定しています。獣たちはヒトを恐れてほとんど夜間に出没していますのでそれほど気にならないと思ったのですが、考えてみますとはっと思い当たりました。どうもカラスが音を止めてくれとタヌキに頼んでいったようなのです。
あっぱれ!鳥獣連合。


画像:噛み切られたプラグの配線
タヌキはイノシシと同じ道路(ケモノ道)をよく通っています。イノシシ用のワナに時々タヌキがかかることがあります。ほとんどはかからずに空うちでバネが弾いただけということが多いのですが、2回ほどこうした空うちを繰り返すと反撃してきます。なんとセンサーを噛み切ってしまうのです。釣り糸のラインやエナメル線などをセンサーに使っていますが、これを見事に引き金を落とすことなく、そうっと噛み切るのです。こうなると、線が細いだけに近くにいって目を凝らさないと切られていることに気づきません。いつまでたってもイノシシが通ったとしても金輪際ワナは作動しないのです。ワナを見回りに行って、いつまでたってもイノシシの足跡はあるのにバネが弾かない、そんな時はほとんどタヌキの仕業です。
「たぬきにばかされた」。
修理は配線の皮膜を除いて中の銅線を出し、それを繋ぎ直してからビニールテープでグルグルと覆うのですがなぜかその修理をした場所は噛み跡がないのです。かれらはビニールテープの糊が嫌いなのかもしれません。それともぐにゃぐにゃした感触が嫌いなのかもしれません。「ドン」の装置にはプラグへの配線の他にも何本か配線があります。その配線は中が空洞でつまむとぷよぷよと柔らかいのです。
そこで、プラグの配線とアース線をビニールテープで全てぐるぐる巻きにしました。
結果おーらいでした。それ以降「どん」とにぎやかになり続けています。
被害が出た明くる日、その名も「バードキラー」という、げに恐ろしげな装置を仕掛けました。

画像:バードキラー一式
プロパンガスを燃料にし、爆発させて大音量を発生させ、鳥を殺す(うそ)驚かすという装置です。音量と、爆発間隔は調整できます。7~8分間隔で鳴るように調整してありますが、これが問題です。すっかり忘れて作業中に近づきカラスではなく自分が死んでしまいそうになることがあります。本当に飛び上がるほどの大音量なのです。胸を押さえて「やられたー」とたおれそうです。
装置の名前はバードキラーなのですが、効き目があるのは私とカラスだけです。ミカンに食害を与えるにっくき鳥たちはメジロ・ヒヨドリなどもいます。かれら小鳥はカラスほど一羽が沢山食べることはありませんが、なにせ数が多いので被害甚大なのです。
どうしてカラス以外の小鳥には効き目が無いのでしょうか?なーんでか?
ヒント●実は耳が聞こえない。●耳栓をしている。●かれらは耳くそが詰まっている。●無神経で厚かましくその上バカだから。
答え:●無神経で厚かましくその上バカだから。です。(被害に遭っているから口がわるいのはしかたがありません。普段は紳士です。うそ。)
この装置を2箇所しかけてあります。ところが数日すると一方のバードキラーがぷすんともいわなくなったのです。
「5万円以上もするのに、なんというこだ、なんで鳴らんのだ」などとぶつぶつ言いながら見に行きました。何と、リモコンの中心部から発火用のプラグへの配線がプツンと切られています。ペンチで切ったような切り口です。そういえば昨年も一度だけこうして切られたことがあります。
私は人間の仕業だと思い込んでいました。本当にペンチかニッパーで切ったような切り方だったのです。
修理道具を持っていなかったので家まで取りに帰りました。往復40分もかかります。いったい誰がこんな悪戯をするのだろうと考えましたが、山奥のミカン畑であり、わざわざここまで悪戯しにくるような奇特で立派な人は思い浮かびません。
さて、修理が完了、大音量で鳴り始めました。やれやれと思ったのですが、何と翌日にはまたも鳴らないではありませんか。
なんだ、なんだこれは?
見に行くと、またもプラグへの配線が切られています。その上プラグの配線の近くにあったアース線まで切られてるのです。
なんだ、なんだこれは?
またもぶつぶつ言いながら修理をしました。まだ人間の仕業だと思っていました。ここまで念入りにやるとなると、ひょっとしてかなり悪意をもった執着心が強く執念深い「いやらしいやつだなあ!」と思っていたのです。私のような善良な人間にこれほど執拗に悪戯をしかける人間は思い当たりません。
それが、翌日には2つのバードキラーの「ドン」が聞こえないのです。もうぷんぷん@ぽ/?&%です。
切られた配線をみてやっと納得しました。こんどは敵も切っても切っても直されるので癪に障ったのか線の皮膜がぼろぼろにされていました。
ははあ。これは獣の仕業だったのか。
ミカン畑には大はイノシシ、シカ、ニホンカモシカ、小はハクビシン、タヌキ、ウサギがせっせとミカンの木、ミカンの実に被害を与え続けています。
ドンは昼間しか鳴らないように設定しています。獣たちはヒトを恐れてほとんど夜間に出没していますのでそれほど気にならないと思ったのですが、考えてみますとはっと思い当たりました。どうもカラスが音を止めてくれとタヌキに頼んでいったようなのです。
あっぱれ!鳥獣連合。


画像:噛み切られたプラグの配線
タヌキはイノシシと同じ道路(ケモノ道)をよく通っています。イノシシ用のワナに時々タヌキがかかることがあります。ほとんどはかからずに空うちでバネが弾いただけということが多いのですが、2回ほどこうした空うちを繰り返すと反撃してきます。なんとセンサーを噛み切ってしまうのです。釣り糸のラインやエナメル線などをセンサーに使っていますが、これを見事に引き金を落とすことなく、そうっと噛み切るのです。こうなると、線が細いだけに近くにいって目を凝らさないと切られていることに気づきません。いつまでたってもイノシシが通ったとしても金輪際ワナは作動しないのです。ワナを見回りに行って、いつまでたってもイノシシの足跡はあるのにバネが弾かない、そんな時はほとんどタヌキの仕業です。
「たぬきにばかされた」。
修理は配線の皮膜を除いて中の銅線を出し、それを繋ぎ直してからビニールテープでグルグルと覆うのですがなぜかその修理をした場所は噛み跡がないのです。かれらはビニールテープの糊が嫌いなのかもしれません。それともぐにゃぐにゃした感触が嫌いなのかもしれません。「ドン」の装置にはプラグへの配線の他にも何本か配線があります。その配線は中が空洞でつまむとぷよぷよと柔らかいのです。
そこで、プラグの配線とアース線をビニールテープで全てぐるぐる巻きにしました。
結果おーらいでした。それ以降「どん」とにぎやかになり続けています。