画像:2009年3月5日、コナラの実を探しにきてワナにかかった23キロの♂
ミカンの剪定作業をしていると、携帯電話がなりました。猟の相棒からでした。「ちんまいシシがかかっちゅう、20キロばあじゃけんど飼うかよ、今から奥のワナを見てくるきに1時間ばあして来てくれ」といいます。
生かして連れ帰る準備をして行きました。待ち合わせ場所につくとまだ相棒は来ていません。見回りに手間取っているようです。あとで聞くと「イノシシが何カ所も出没してワナが空撃ちしちょった」そうです。空撃ちしているとワナを仕掛け直さなくてはならないため時間がかかるのです。
小さいシシなら一人でも何とかなるだろうと相棒を待たずにイノシシがかかっているというワナを目指しました。
到着してワナに近づくとなるほど20キロ余りの子供のイノシシです。しかし、よく見るとワナのワイヤーがかかった左の前足が折れて骨が皮を突き破りとび出ています。これでは飼育を始めても回復せずに死んでしまう可能性が高いように思いました。時々三本足のイノシシがワナにかかりますが、こうしたイノシシはワナにかかり足を引きちぎって逃げたものが回復した場合が多いようです。これまで10匹ほど足が傷ついたイノシシを檻に入れて飼育を試みてみましたが約40%は回復せずに死んでしまっています。
しゃーない、仕留めよう。
家に帰ってハカリに乗せてみると23キロでした。