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「鳥貴族」の次は「丸源ラーメン」が標的…今も昔も飲食業界「模倣は文化」

2015-06-21 11:49:48 | 地域外食関連ニュース

「鳥貴族」の次は「丸源ラーメン」が標的…今も昔も飲食業界「模倣は文化」

産経新聞 6月19日(金)15時2分配信

 看板や内装、メニューに至るまで「そっくり」と話題の焼き鳥居酒屋チェーン「鳥貴族」と「鳥二郎」。鳥貴族が類似標章の使用差し止めを求める訴訟を大阪地裁に起こしたが、鳥二郎側は「模倣は珍しくない」と徹底抗戦の構えだ。

さらに、鳥二郎の運営会社が出店したラーメン店が、大手チェーンと酷似しているという新たな疑惑も浮上。営業差し止めを求める仮処分を申し立てられた。

「模倣は文化」とも揶揄(やゆ)される飲食業界。“パクリ”はどこまで許されるのか。

 ◆鳥貴族VS鳥二郎

 首都圏や関西圏で約400店舗を展開する鳥貴族(大阪市)が2月、大阪地裁に起こした今回の訴訟。

訴えられた鳥二郎の運営会社「秀インターワン」(京都市)側は、こんな主張を盛り込んだ答弁書を提出し、反論に打って出た。

 「鳥二郎が鳥貴族の営業形態の一部を取り入れようとする意思があることは否定しないが、飲食業界では数え切れないほどの模倣がなされてきた。あくまで自由競争の範囲内だ」

 訴訟記録などによると、鳥二郎は昨年4月以降、大阪、京都、神戸で12店舗を相次いでオープン。うち4店舗は鳥貴族が入居するビルの真上や真下のフロアで営業している。

 鳥貴族、鳥二郎ともに看板のロゴの「鳥」は象形文字のようなデザインで、高さがふぞろいの木材を使った内装や、黒一色の店員の制服も共通する。

価格は鳥貴族が280円均一、鳥二郎は270円均一。生ビールの呼称も鳥貴族が「うぬぼれ生」なら、鳥二郎は「プライド生」だ。

 インターネット上では以前から「紛らわしい」と話題になっており、鳥貴族側は「顧客吸引力にただ乗りする行為で、不正競争防止法違反だ」と主張する。ただ、鳥二郎側は「飲食業界は模倣が前提。互いに模倣し合って外食産業は発展してきた」と訴える。

 ◆「肉そば」も酷似

 両社の法廷闘争は始まったばかりだが、鳥二郎の運営会社には新たなトラブルも生じている。

 全国に100店舗以上を展開する人気ラーメンチェーン「丸源ラーメン」の看板メニューや外観とよく似た店を出したとして、

チェーンを運営する「物語コーポレーション」(愛知県豊橋市)が5月、営業差し止めなどを求める仮処分を大阪地裁に申し立てたのだ。

 問題の店は、兵庫県西宮市の「にく次郎西宮店」。物語コーポレーション側は、丸源ラーメンの代名詞である「熟成醤油(しょうゆ)肉そば」と全く同じ名前のメニューがあるほか、

店の外観や店員の服装が酷似していると指摘。丸源ラーメンと混同した客を意図的に呼び込もうとしていると訴える。

 ◆和民、魚民は和解

 消費者からは、こうしたビジネスに対し「さすがにアウト」といった声も上がるが、法律家の見方はいささか異なる。

知的財産訴訟に詳しい堀田裕二弁護士(大阪弁護士会)は「過去の判例を考えれば、鳥貴族にとって決して簡単な訴訟ではない」と指摘する。

 鳥貴族側が不正競争防止法違反との主張を認めさせるには、(1)鳥貴族の看板や営業形態などの「周知性」(2)客が似ていると認識してしまう「類似性」(3)店を間違えるほどの

「誤認・混同の恐れ」-の3要件を立証する必要があるからだ。鳥二郎側もこの点を踏まえてか、均一価格が10円安いことを強調し、「誤認・混同の恐れはない」などと主張している。

 「模倣は文化」という風潮もある飲食業界では、これまでもたびたび同じような問題が訴訟に発展してきた。

有名なのは大手居酒屋チェーンの「和民」と「魚民」の運営会社が、赤地に白抜きの看板の類似性などをめぐって争った訴訟だが、

平成16年に魚民側の看板使用を中止する義務がないことを和民側が認める内容で和解した。

 堀田弁護士は「鳥貴族側の立証のハードルが高い一方、鳥二郎側も訴訟が長引くほど模倣したのではないかというマイナスイメージがつく。

今回も双方が早期決着を図った方が得策だと判断し、和解する可能性がある」とみる。


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