スマイル日和+

子育ては「自分育て」。smile流「自分育て」の日々をつづります。

「赤ちゃんってどうやってできるの?」に答える絵本

2005-09-04 | smile bookshelf
私達の世代には
まともな性教育なんてありませんでした。
女の子だけ教室に残されて
「生理」についての話があって
なんだかこそこそしなくちゃいけないことでした。

逆に、男の性については保健の時間に
単なる講義のように説明だけがされて終り。

今でさえ、きちんと教えているとは思えませんが
一昔前の学校ではほとんどの先生達が、
性教育を「性の氾濫」を促すと思って
きちんとした性教育をすることに批判していたようです。

この本は、ねーちゃんが2歳頃に
男の人と女の人の違いに「?」を持ち出した頃に
購入したもの。

小さい子ども向けに性を説いたよい本は
なかなか見つからないのが現実ですが、
この本はからだの部分についてきちんと説明があり、
「性」が「生」と密着したものであることを
しっかりと伝えています。

小学校に入るくらいになると
すでに男女の性差に恥ずかしさを持ち始めますが、
男女のからだの違いや生命の誕生のメカニズムを
きちんと話してあげると素直に理解してくれます。

高学年になると大人の世界からの情報も多く
きちんとした情報を得ることにもためらいがちです。

この本を大人が見るときに何度か
「や!子ども向けなのにストレートな描写!」
と思われる場面も多いと思います。
でも、子どもにとってはひとつひとつが
自分が生まれてきたルーツをたどることになり
なにもいやらしいこととは感じていません。
大人にはそれまでに蓄積された性への先入観があるので
性への偏ったイメージから
「いやらしい」と思いがちになります。

私はよく自分の気持ちに問いただします。
「何で、今いやらしいと思ったんだろう」
「何で、嫌だなーと思ったんだろう」

<sexがいやらしいことなら
 私達はみんないやらしいことから生まれてきたの?>

命をつむぐこと、はぐくむこと
妊娠や出産はおめでたいことなのだから
sexだって決していやらしいことではないはず。

「子どもに説明するのは恥ずかしい」
「どういう風に教えたらいいの?」
性教育入門のパパ・ママに是非呼んでほしいですね。

性教育前に、子どもと一緒に性を考える
良いきっかけを作ってくれる本です。


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 ぼくのはなし

        和歌山 静子 さく
            (童心社)     


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