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Aimeiの日記

2006年11月12日入籍、2007年6月10日「時の記念日」に結婚式を挙げました。

2007 9月7日~9日 御蔵島

2007-09-10 21:50:51 | 御蔵島

台風9号が発生した時に「あー、駄目だ。行けない」と思った今年の御蔵島・ドルフィンスイム。しかし…台風9号が駆け抜け、行けましたー(^o^)/ 昨年の10月も台風で行けなかったので約1年3か月ぶりです。 行きの東海汽船は条件付きだったので到着するまで無事に着くかややビクビク無事に着いて良かったー。下船すると桟橋からイルカが見えました\(≧▽≦)丿 ウェルカムっていうことかしら?

迎えの車で宿へ。 1回目のドルフィンスイムは8時半なので2時間程休憩時間。

宿でイルカのDVDを見たりしてイメージトレーニング。そして宿の隣にある神社に手を合わせて御蔵島の神様にご挨拶。

そして海へ。船は新しくなった吉栄丸。船長とは昨年の事故以降、初めてお会いしましたがお元気そうで良かった。 船が走りはじめると皆のテンションが上がっていく。船から見る美しい御蔵島や青い空、太陽の光でキラキラしている海などなど、見るもの全てがワクワクする気分に繋がっていきます。 イルカもたくさん!朝ご飯タイムが終りやや休憩モードに入っていたようで通り過ぎてしまうイルカの群れが多かったですが、イルカに会えたーといううれしい気持ちでいっぱい! イルカにアイコンタクト光線を送ると頭を上下に振り、遊びモードになってくれて2周ほど一緒に回ってもらえました\(≧▽≦)丿 ほんとに幸せ~! あっという間に時間が過ぎ、そろそろ島一周というとこで、転覆した場所を通りました。改めて見て、事故のあとによくこの山を登ったなーと感心してしまいました。足場のような板しかなかったとこはスロープのようなものが作られていました。改めて、海と御蔵島の神様に感謝です。 そして、お昼は島で唯一の食堂へ。私は一口カツ定食と抹茶あずきミルクかき氷。このかき氷、御蔵島のお水を使っているとの事でめちゃめちゃうまいです!完食(^_^)v 昼寝をしたあと午後のドルフィンスイムへ。イルカもお昼寝が終わったのかたーくさんいましたー。水温は低かったけどイルカを見ると気にならないのは不思議。 初日のドルフィンスイムは終り、宿で夕飯。かなり豪華です そしていつもなら御蔵島に来たときは20時前には爆睡してますがこの日は船長夫妻が経営している御蔵島唯一の居酒屋「カンブリ」へ。 昨年の七夕にオープンしたステキなお店です。私がお世話になっているダイビングショップ「エターナルフィールズ」も確か七夕がオープン記念日だったような。不思議な繋がりを感じます。 お店は木の香りがしておしゃれでアットホームな感じです。お酒の種類も多いしお料理も美味です。お父さん船長も合流し和気あいあい。楽しかったー。 帰り道、夜空は星がたくさん見えて天の川もきれいに見えました。そしてオオミズナギドリが流れ星のように飛んでいて幻想的でした。海の向こうには三宅島。三宅島には明かりが灯っていました。まだ雄山が活動している中で生活している島の方々の力強さを感じました。22時半、就寝ZZzz。。.. 翌日5時半過ぎ起床。早朝のドルフィンスイムです。海はべた凪(^o^)/ 今日はお父さん船長で船はそう栄丸。船が走ると桟橋のとこにすでにイルカが\(≧▽≦)丿テンション上がる。 船長の「いいよー」という声で入るとイルカたちが!群れが行ったあとゆっくり1頭が近付いてきた。船長から「アトカケだよー」と。御蔵島のイルカには固体識別により名前が付けられていてアトカケとは背びれの後ろが欠けているのでアトカケと呼ばれています。多分結構お年を召していると思います。別の群れにはマエカケと赤ちゃんもいました。赤ちゃんめちゃめちゃかわいいです。 こんな感じでドルフィンスイムを大満喫しました。 楽しかったー。 朝ご飯を食べて時間があるので山へ。台風で結構、木がなぎ倒されてました。屋久島にあるような人が入れそうな木もあります。森の上のほうから流れてくる水はきれいです

これは写真を撮っているインストラクターのSさんを撮りました。汗をたくさんかきましたが海も山も満喫! 皆で写真を撮るのになぜかジャンプ写真をということになり何度もジャンプ!私は今までの写真はジャンプが多いのでお得意(^o^)/何をするにも楽しい。帰り支度をして港へ。船長夫妻が見送りに来てくださいました。このお二人と出会えた事をすごくうれしく思います。ステキなご夫婦です。お互いに新婚。幸せになりましょうね(*^_^*) 帰りの東海汽船では爆睡。 竹芝にはマリンさんが迎えに来てくれてました。夫殿ありがとうございました。 何度も何度も行きたくなる場所、御蔵島。また行きます

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6/9~6/11 in御蔵島 パートⅡ

2006-07-04 02:33:16 | 御蔵島
6月11日(日)

朝、5時半。男部屋から電話が入る。電話をとるのに起き上がるのでさえ痛くて時間がかかる

Sさん「どぉ?」。
私「痛い、けど行きたい」

結局、Sさん、N2さん、同僚のEさん、私はドルフィンスイムに行きました。

私はトラウマになりたくなかったのと、やっぱりイルカに逢いたいという気持ちが強かったんです。

今日のボートは若船長のお父さんのボートです。
4人で貸切状態です。

昨日とは逆の方向から出発。少し走ると昨日の転覆場所へ到着。改めて見てみる。今日はとても静かで昨日のことが嘘のよう。

船長が「ここでお酒はないが、お茶でお神酒の代わりをしよう」と言い、一人ずつお茶を海に流す。そして静かに海に入り4人並んで泳いでみる。透明度は良い。海の底には流されたものはない。
海も怖くない。
一度ボートに上がり、みんなで転覆場所に手を合わせる。
「御蔵島の神様ありがとう」思わず大きな声で言っていました。

その後、イルカを求めてボートが走り出した。
すぐにイルカの群れと遭遇

海に入るとイルカのテンションも高そうでキューキューと鳴いている。
その中に体にイレズミのようにきれいな模様のような傷のあるイルカがすごく気になった。すごく遊んでくれる。目はとても優しそう。「アソボー」と声かけてみる。昨日、息こらえの限界を知ったからか、かなり長く息を止めて泳いでいる自分がいた。体はまた、不思議と痛みを感じていない。
かなり長く遊んでくれて行ってしまった、、、、、
と思ったら戻ってきた。それもさっきより多い。イレズミちゃんもいる(勝手にイレズミちゃんと呼んでいる)。
このイレズミちゃん、いなくなったーと思ったら、また別のイルカを連れてきてくれるというのを何回かしてくれていた。
多分、そうだと思うの。

イレズミちゃんありがとう

かなりたくさん遊んで宿へ帰り、みんなへ報告。

帰りの船に乗るまでに時間があったから、同僚と若船長がかなり落ちこんでいるみたいだから手紙を書こうということになり手紙を書いた

・・・・私は無宗教だけど、今回は私たちは御蔵島のドルフィンスイムをするにあたって少し忘れかけていた自然の偉大さ、怖さ、安全面の部分で御蔵島の神様に「もう一度考えよう。怖い思いをさせたけど、あとはみんなが困らないように準備はしたからね」と選ばれたんではないかなーなどと思いました。不幸中の幸いではあったけど、そのあとは私たちが困らないようにちゃんと、道しるべがあったし、、・・・・・という内容の手紙で、船長のボートに乗りたいから復帰してね!とエールを送りました。この手紙を港で渡し、なんだかいつもよりかなり感慨深く、御蔵島をあとにしました。


本当はお椀をひっくり返したような形をしているんですが雲が厚くかかっています。御蔵島は崖が多いので御蔵島自体が崖に当たった水蒸気で雲を作り出し雨を降らしているんだそうです



今回のことで御蔵島の方にとてもお世話になりました。
「ありがとうございました」
また行きます


これは今回のツアーでインストラクターのSさんがみんなに買ってくれました。みんなでお揃いです

そうそう、この転覆事故はテレビや新聞でも取り上げられていて、実家でとっている新聞には名前まで載っていました。マリンさんが電話で教えてくれて、親は心配しているだろうと朝9時過ぎに電話をしたら二人とも前日が結婚記念日だったので飲みに行っていたためか二日酔いで見ていなかったです。まあ、心配かける前に自分で報告できてよかった

帰りに船ではニュースで知っていたのか、知らない方より「あんたたちが事故に遭ったのかい?」などと聞かれました

20時過ぎ、竹芝へ到着。マリンさんが迎えに来てくれてました。心配掛けてごめんね。

本当にみんな無事でよかったね。


後日談:先日、海上保安庁の方から事情聴取というのを受けました。怖いイメージがありましたがそんなことは全くなく、優しい方たちでした。何時から会議なので、、、と最初に言ったので焦らせてしまいすみません。でも、会議に間に合うように車で送ってくださいました。ありがとうございました。本物の海猿さんは優しかったです


わー、久しぶりに書いたら長くなっちゃった。自己満足の世界ですね~。
コメント (13)
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6/9~6/11 in御蔵島 パートⅠ

2006-07-04 00:28:04 | 御蔵島
お久しぶりのブログです先月は仕事も忙しく、慣れない5日勤で(月~金まで。)しかも日勤なのに(7時半過ぎには病棟にいます)家に着くのが連日23時を過ぎ…休みを指折り数えてしまう、そんな月でした。5日勤というのはナースの世界では逆につらい。間に夜勤があったり休みがあったほうが都合が良かったりするんです。平日をフルで働いているOLさんの気持ちがわかります。5月のことも書き残しがあるのに気付けばもう7月。もうすぐ梅雨が明けますね。今月は少し時間に余裕もできるかなーと思われるし書き溜めておいたことをたくさん書こうと思います
まずは6月に起きた大事件。一番のトピックスです。

6月10日(土)、御蔵島にドルフィンスイムをしに行き、ボートの転覆事故に遭いました

東京を出発するところからこのブログを書いていきます。
6月9日(金)竹芝桟橋にドルフィンスイムツアーのメンバーが集合。
私は職場の親睦会があったので一番最後の21時半くらいに合流しました。
メンバーは男性陣は、お世話になっているダイビングショップのSさん、顔見知りのN1さん、N2さん、初対面のTさん、女性陣は一度お会いしたことのあるIさん、同僚のEさん、そして私の7名です。
TさんとIさん以外はドルフィンスイムは経験者です
22時乗船開始。


船は「サルビア丸」。御蔵島までは条件付きの出港です。条件付きとは、海洋状況次第では御蔵島には到着しないで次の港である八丈島に行く可能性、もしくは東京に戻ってくるかもしれないという意味です。だいたい、いつも条件付きでの出港になります。出港できないときももちろんあります。御蔵島に行くときはいつもスリリングでドキドキです。デッキは一番船底に近いところです。そこで明日の御蔵島に到着してからの流れをSさんにしてもらって消灯前に就寝。酔い止めを飲んだせいかかなり爆睡しました。

6月10日(土)
朝、5時前くらいに船内が一度明るくなり、三宅島で降りる方たちの下船準備が始まります。三宅島はまだ雄山から有毒ガスが発生しているためみなさんガスマスクを装着しての下船です。雄山が噴火する前は三宅島にStayして漁師さんの船で御蔵島に行って・・・というパターンが多かったのです。三宅島に何度か行きましたが、サンゴもきれいだし食べ物はおいしいし、人は温かいし素敵な島です

三宅島を出港して、40分くらいでしょうか。御蔵島です。無事に港に着けそうです。さるびあ丸の船長ありがとう


着いたー♪

御蔵島上陸~。

上陸したということは。。。帰りはどうなるかわからないと覚悟をする瞬間でもあるのです。(欠航する可能性もありますから)。

サルビア丸ありがとう

そしてお世話になる御蔵荘の車へ
急坂を登り、宿へ
早朝ドルフィンのため、すぐにウエットスーツに着替えてフィン、マスク、シュノーケル、カメラを用意。

乗船する船の車が迎えに来てくださり再び港へ。乗る船は「吉栄丸」。船長はここ2年くらいお世話になっている若船長です。その前は若船長のお父さんのボートに多く乗っていました。
そこには私たちとは別に男女2人がいまして船長含め10名でボートへ乗り込みました。
乗ってすぐに出発。座りやすいように3人ずつくらいが腰掛けられる椅子が3列あります。私は初めは2列目の左端に座りました。三宅島を左に、御蔵島を右側に見ながら島を時計周りするように走り始めました。

私の前には男女2名とN2さんが座り、男性とN2さんは初対面ながらも和気あいあいと話しているのが印象的でした。
御蔵島は雨が多く、水が豊富で、島のあちこちで自然な滝が見られます。

とても幻想的で大好きな景色です。島を半周くらいしたところだと思いますが黒潮に当たり、海の色が変わったのがわかりました。

しかし、、、イルカに出会えない、、、

いつもなら、割とすぐに会えるのですが、島を半分以上周ったのに、、、。
まあ、野生の生き物だし会えないのも仕方がない、今までがラッキーだったんだーとも思っていました。

そうそう、御蔵島は世界的に有名なドルフィンスポットです、イルカが御蔵島周囲に回遊ではなく定着している貴重な場所です。イルカの研究家たちもたくさんやってくるそうです。ジャック・マイヨールさんやモイヤー先生も生前は何度か訪れていた場所です。

話を元に戻しまして、、、

かなりの時間、イルカと会えないまま、ただ時間だけが過ぎていました。三宅島の端が見え始めたのでもうそろそろ島を1周してしまう、早朝ドルフィンはこのまま終わりかーと思った矢先、、、
「いた~、イルカ」。いました。イルカの背びれが何頭か見えます

船長が私たちが無駄に泳がなくてもいいようにいい場所に船の位置を整えてくれて「いいよ~」と合図。

みんな、海の中へザブン。私はとりあえず「お邪魔しまーす」と心の中で言いながら海の中へ。イルカがいました、いました。ちびっ子イルカもいる
何頭か、からんで遊んでくれた。わーい

数分後、イルカたちは去ってしまいました。でも諦めかけてたとこに会えてよかったー

さあ、ボートに上がって次の遊んでくれそうなイルカさんを探しに行こうと思い、ボートのほうへ泳ぐ。

んっ?

少しうねってる。ボートがうねりを受けてかなり高低差があるわ。
早く上がったほうが無難だ。

はしごを使い、一番にボートへ上がる。すると船底に水が入っていて置いてたカメラも浮いている
かぶるような波なのか、、、。
続けてTさんが上がる。そのあと、同僚のEさんが上がろうとするけど、うねりがあり、なかなかはしごに近づけない。船長が浮き輪を投げ、Eさんは浮き輪につかまりながらボートに近づく。Eさんが上がるのをお手伝いし、そのあと、順番に全員上がる。
結構、みんなこのボートに上がる動作でやや疲れた感じ

私は2列目の右端に座り、隣にいたEさんに「船の底に水があって、映画の海猿みたいだったよー」なんて話をしていました。そしてボートが再び走り始めました。

しかし、走り始めなのに早くない。岸の方に向かっているけど、、、と後ろで操縦している船長の方を振り向いた時、
「えっ?」

今まで見たこともないような高波が真後ろにあったんです。ビルの3階位の高さはあったんではないでしょうか?結構背の高い船長が小さく見えましたから、、。
よく、テレビでハワイのサーファーのこととかの特集の時に、サーファーが波のトンネルをくぐっていくでしょ?
あんな波です
よくわからないまま、前を見たら更にスピードがアップしてて、本当に岸に乗り上げちゃうよ~と思った途端に、ド~ンと強い衝撃を受けて海の中へ
頭に着けていたマスクとシュノーケルが飛んでいったのはすぐにわかりました。そのあと、いろんな人にぶつかりながら、まるで自分が洗濯機の中にいるような、体勢もどんな風になっているのかもわからないまま、どこか上なのか下なのかもわからず、波の勢いにのまれてました。

初めて、水の中で苦しいと思いました。死んじゃう?とも思いました。でも、多分放り出されて何十秒だとは思うのですがその中で、「死にたくない。帰りはマリンさんが竹芝に来てくれるのにー。約束してるもん」などとも思っていたんです。
そしてようやく顔を海の中から出したとき、みんなの顔も見えました。でも、それと同時にまた大きな波が後ろから迫ってきて飲み込まれました
波の中でどうにもこうにもならず、なすがまま、、、苦しい、、、。今度は両親の事が頭に浮かびました。「死にたくない」。
2回目、顔を上げると、目の前にひっくり返っているボートがありました。これにぶつかったら怪我をする、なんてとっさに顔をガードしたのを覚えてます。
また波にのまれ、次に顔をあげると目の前に大きな岩がありました。
これもよけなきゃいけないと思ったのですが、運良くぶつからず、確か次の波で岸にたどりついたように思います。私の斜め左前に船長がいたのと右斜め後ろにN2さんがいて、N2さんが「岸に上がったほうがいい」という合図をしたので、そこからは力を振り絞ってウエイトベルトとフィンをはずして、立ち上がって波がかからないところまで行きました。呼吸を整えたあと、海のほうをみると、Eさん、Iさん、Sさんがまだ海の中にいました。
3人が海にいるのを見てインストラクターのSさんがいるから大丈夫とも思いながらも、上がってこられるのか心配でした。もしかしたら先日受講したACLS
講習で学んだことを実践しなければいけないかもしれないとも覚悟しました。私はただ、「ガンバレー」といいながら3人が流されていく方向に必死に付いていこうと岩場を歩きました。
かなり流されながら3人が上がり、呼吸もちゃんとできているのを確かめてホッとしました。ただ、Iさんは唇を切って流血していました。私も手の甲を切っていました。ブーツの代わりのウエット生地の靴下のようなものは岩場を歩いたせいか穴が開いていました。N1さんは転覆したときに船のロープが足に3重にからまり、あの波のなかで解いていたそうです、だからか岩の上で仰向けになってかなり体力を消耗していました。

みんな、とりあえず、歩ける状態で無事。良かった。みんな助かった。
船長が「みんな、ごめん」と頭を下げ、謝る。でも、今はそれよりもみんな助かった、それがうれしかった。
気付いたら左手の人差し指にしていた指輪もなくなっていた。私の身代わりになってくれたのかな。

そして、ここからどうやって帰るか。。。その前に塩水を飲んだせいか口の中が辛くてのどもカラカラ。
御蔵島はいたるところで滝が流れているのですがここにもありました。船長に飲めるか確認すると問題ないとの事。顔を洗ったり水を飲む。ペットボトルもあったのでそこに水を入れる。

滝のそばにロープがあり、その先に足場のような、階段のようなものがある。
船長より、「山を登れば工事現場があるから作業している人がいるはず。ここが唯一村に通じるところです」
みんな、体力は消耗しているけど歩ける。ここしか帰る手段がないなら行くしかない。ブーツもなくした人もいて裸足の人もいる。
慎重に、登る。一番は最後まで海にいたEさん。体力はかなり消耗しているはずなのに「ここはぬかるんでいるから気をつけて」などと注意を呼びかけてくれる。
途中、斜面が90℃のところを登ったり、かなり古い足場を渡ったりして怖かったけど、そんな私たちを和ましてくれたのがアジサイやらたくさんのお花でした。
30分以上登ったでしょうか?
ようやく登りきって広場のようなところへ。

人は、、、いない。でも、車のエンジンの音がする。
船長が「助けてください」とその車の運転手に呼びかけた。

村に住んでるおばさんだ。携帯も持っている。
おばさんに事情を話し、船長と、頭を怪我しているTさんと今日、帰る予定の男女を先に乗せて村に行ってもらった。
残されたメンバーは迎えの車が来るところまで歩いていこうと、ゆっくり歩き始めました。

そしてみんな、興奮気味に「助かってよかった」と口々言っていました。しかし、ここで男と女の違いに気付くとは思わなかったのですが男性陣はカメラを流されたショックがかなり大きかったみたいです。それもそのはず。かなりいいお値段のする品々ですからね。
女性陣は「助かったんだからいいじゃん。命には代えられないよ」と前向き。
男性陣は「女は強いなー」などと感心していました。

しかし、不幸中の幸いというんでしょうか、、、。
転覆したのは不幸でした。九死に一生を得るとはこういうときに使うんだなーと思いました。

しかし、そのあとは、誰か、未来日記でも書いているのではないかというくらい、順調に事が運ばれていたように思います。転覆した場所もあの場所でなければ御蔵島は断崖絶壁の島なのでずっと海の中に取り残されるか衝突して最悪、死亡事故になっていたかもしれまん。それがあの場所で、全員軽傷で助かって、滝があって、村に通じる唯一の階段があって、車と携帯を持った村の人がいて、、、。
不思議でなりません。

迎えの車と合流。迎えに来た観光協会の方も血相が変わっていました。不思議なもので、車に乗って安心したのか、今まで痛みを感じなかったのにいろんなところが痛くなってきました。とりあえず診療所へ。さきほど頭を怪我したTさんが頭の傷を縫合してもらっていました。その時間がかなりかかるということで、まずは宿に戻り。お風呂に入りました。
そのときに感じたのが「お湯ってあったかい」。普段、当たり前に思っていたことがすごく大切に思えた瞬間でした。

お風呂に入ったあとに改めて診療所へ。
私は左手の甲を打ったのか腫れていたのでレントゲンを撮りましたが骨には異常はないとのことでした。それと前胸部を打ったのか咳をしても痛い状況でした。
とりあえず湿布をもらい、様子観察。途中、警察の方から事情聴取される。まじまじとおまわりさんの身に着けているものをみると、手錠ってシルバーではなくて黒なんですよ。新たな発見。

みんな診察が終わり、あんなことがあったけど、やはりお腹が空いている。これも生きているからこそ

村に唯一ある定食屋さんへ。私は餃子定食。おいしー。幸せだー

食事中、1m以上はあるだろう、白のようなクリーム色のような蛇がそばを通りかかる。でもきっと御蔵島の神様の使いかもしれない、、、、。

昼食後、事故の振り返りをツアーの参加者7名で行う。船長に聞きたいことなどを全てSさんがまとめて船長に話してくれることになった。

「今回は最悪なドルフィンスイムになったけど次は楽しいドルフィンスイムがしたい」。それが私たちの願い

あの波は御蔵島の方たちが1000回に1回の波と言っていました

少し、落ち着いた頃にマリンさんへ電話。auは御蔵島は前はつながらなかったけど、今はつながる。ラッキー。
マリンさんは「もしかして御蔵島で降りれなくて竹芝に戻ってきたの?」と思ったみたい。
でも私が事情を話すとかなり驚いていました。そりゃ、そうですね。
両親には毎度のことだからと今回に限って御蔵島に行くことを言うのを忘れていた。でも、心配かけるから言わないでおこうなんて思ってました。
考えてみると6月10日は両親の結婚記念日です。もしかしたら守ってくれたのかな?
ちなみに6月10日は「時の記念日」。両親は「いつまでも二人で同じ時を重ねていきたいから」とこの日に入籍したそうです。ロマンチストなんですよねー。
その日の午後は夕飯を食べたあとおみやげを選んだりして20時には寝てました。翌日は体の状態を見ながら行けるならドルフィンスイムをしようと思っていました。

































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