透明人間たちのひとりごと

アリとセミの物語 <1>

 「現在の私たちには、貧弱な選択肢しかないというなんとも
不幸な二大政党制下の日本にあるのでしょう」 hi と嘆かず
にはいられませんが、それが現実なのですね nose3ase

 逮捕されぬままに任意の事情聴取(土曜・日曜はない)が
つづいて、きょうで6日目になるという異例も異例の事態に
「自分が流出させた」 と告白した海上保安官に対する罪状
(国家公務員法上の守秘義務違反)と国民の『知る権利』 と
のはざまに漂う問題に侃侃諤諤(かんかんがくがく)です。

 尖閣諸島沖での中国漁船衝突の映像流出事件の顚末、
否、急転直下の新展開にともなう賛否両論の嵐のなか …

 横浜での APEC も無事に終わり、きょうも、この話題と
APEC での菅首相の応対ぶりに持ち切りなのが、今朝の
透明人間(エイドクルー right エイドマン)たちの様子です。
 

  《秘密保全》 か 《知る権利》bomb2

 このことの個人的な見解に触れる前に、最近の永田町の
動きというか、世界に発信される情報や政治的な対応には
誤解を招きかねないという不安要素がたくさんあって、一般
の私たち国民の不満とストレスは溜まる一方の状態でした。

 そこに持ってきての今回の中国漁船衝突映像の流出事件
には拍手喝采とまではいかないまでも、その多くが胸のすく
ような感覚にとらわれていたのではないでしょうかeq

 充満するストレスを払拭してくれるような、あるいは国民の
『知る権利』 に応えてくれたような気持になった国民
は少なくないでしょう。

 投稿者名 《sengoku 38》 の意味について、件の
保安官は、仙谷官房長官の名前でもあり、日本を取り囲む
状況が戦国時代だという意味合いもあるが、本当の意味は
自分の胸の中にあるとしています。

 そこに、何か重大な目的と意味を持ち合わせているような
思わせぶりな言い回しには、秘密のひとつくらいはあっても
いいのではと嘯(うそぶ)く確信犯の臭いが漂います。

 とまれ、海上保安任務が平時でも戦国状態下にあることを
白日のもとに示す目的とその事実を隠蔽(いんぺい)しようと
する仙谷官房長官を揶揄したハンドルネームであったことは
明らかでしょう。

 symbol2 特に 《38》 の意味合いには、興味が注がれます。

 喧喧囂囂(けんけんごうごう)の透明人間(エイドマン)たち
の揣摩臆測(しまおくそく)では次のように推察されました。

 1 結束・血判した同志が38人いる
 2 「38」は左派の意味
 3 仙谷さんパー(38)の意味
 4 「38」には中国でバカ・アホの意がある
 5 憲法第38条(いわゆる黙秘権等を規定する条項)
 6 どう転がるのか、赤か黒かのルーレットの目数
 7 沖縄が返還されてから38年間、海上保安官たちが
    尖閣諸島を守っている年数
 8 3+8=11right尖閣諸島を管轄する第11管区の事件を
    8-3=5 right 第5管区の海上保安官が告発する物語

 いやはや、出るは出るは

 個人的には 78 が、件の保安官らしい 周到 さを
感じさせますが、 1 も絡んでいるのだとしたら物凄い事件
として歴史に残ることになるのでしょう。

 そうなれば、  

 彼ら(件の保安官たち)は、まさに イソップ物語 での
「アリとキリギリス(セミ) の 『アリ』 でもあり、また
憐れな 『キリギリス』(セミ)でもあるのですが …。


 それはさておき、

 かつての日本はともかくも、今の日本(2010年11月現在)は
どう見ても 『キリギリス』(セミ)ですね。

 領土問題における中国とロシアの対応を 『アリ』 のようだと
表現するのは、いささか気が引ける思いがしますが、国益や
国家の将来に対する貪欲なまでの備えという観点からは、
あの有名なイソップ物語の 「アリとキリギリス」 に登場する
『アリ』 のようにも見えなくもありません。


   ――― 『アリとキリギリス(セミ) ―――

  冬の季節(雨期)にアリたちが湿った穀物を乾かしている
 と、夏のあいだ歌ってばかりで食物をたくわえてこなかった
 キリギリス(セミ)が腹を空かせて物乞いにやって来ました。

  すると、アリたちは、あざ笑って 「夏の季節に歌を歌って
 いたのなら、冬には踊っていればいいのに」 と言いました。

  ああ、哀れなキリギリス(セミ)はどうなるのでしょうか

  symbol2symbol2 簡略化しましたが、おおよそは、こんな話ですネ。

 つまりは、飢えて死んだキリギリス(セミ)はアリの餌食に
なったというわけです。

 原文では 「セミと蟻たち」 で一般にキリギリスとされている
のはセミ(テェティクス=ツクツクボウシ)のことです。

 ギリシャの北に位置するヨーロッパの国々やアルプス以北
にはセミがいないので伝播・翻訳されていくうちに 『セミ』 が
『キリギリス』 へと代わってしまったのです。

 そしてそのことが、この物語の真意を紛らわしくさせている
元凶となったわけなのですが …。

 ところで、中国やロシアを 『アリ』 だと表現したのは

 せっせと将来(冬の時代)のために、いまから怠りなく準備
をしている戦略的な 『アリ』 だという意味ですが、一方の
日本は、その場しのぎの無為無策に終始している、なんとも
能天気で享楽的な 『キリギリス』(セミ)そのものです。

 見方を変えれば、強欲な大男が隣に暮らす小男の土地を
無理やりにでも横取りしようとしているようで、いくら正当性を
主張しても聞く耳を持つ相手ではなく、腕ずくでも奪い取って
やるといった姿なのです。

 領土(二国間だけの)問題は、夫婦ゲンカ(犬も食わない)
に似ていて、理屈は通らないから結局のところ最後には実力
で決まってしまうように思えてならないのです。

 ところが、これまた視点を変えると今度は日本が 『アリ』 で
中国やロシアが 『キリギリス』(セミ)になります。

 それは、極めて日本的(勤勉で誠実で社会的)な 『アリ』 に
対する自分勝手で騒々しく厚かましい 『セミ』 (キリギリス)と
いった構図を世界に示す方法ですが、果たして菅内閣には
どんな戦略があるというのでしょうか

 exclamation 先ほど、件の海上保安官の 逮捕断念 された
という旨のニュースが入りました。

 まさに、『アリ』 にしてやられた 『セミ』(キリギリス)のような
菅内閣の様相です。 

 アジアと環太平洋の21カ国・地域が参加した APEC
閉幕にとしている場合ではありません。

 今後、アジアと環太平洋地域の戦略的な関係は、ますます
比重を大きくさせていくわけですし、中国、ロシアも虎視眈々
の構えです。

 このままの菅(セミ or キリギリス)内閣では、

 菅、大変よぅ (環太平洋) です。

 これで、ホントに APEC (えーぺっく)

 … なんちゃってネっ

 さてと

 次回も継続して 『アリとセミの物語』 の続篇を
2号5号たちの協力を得て続けたいと思いますので
中途半端な今回には 「どうかお許しを …」 ase
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