透明人間たちのひとりごと

自業自得、因果応報?

 きょうは、朝から大騒ぎです。

 尖閣沖での漁船衝突の瞬間ビデオが You Tube
流出したとかで、その映像を見ましたが、皆さんもボクも … 
そして、おそらくは日本国民の大多数の人々はちょっとだけ
スッキリとした気持ちになったのではないでしょうかeq

 事の真偽や流出の経緯、機密の保持や危機管理、果ては
外交上の問題など、これからいろいろと取り沙汰されるのに
相違はありませんが、どこか溜飲の下がる思いがします。

 逃げる為というよりも明らかにぶつかることにその目的が
あるようにも映るその行為行動に穿(うが)った見方をすれば
、際限のない憶測を呼びそうですので軽々には語れません。

 そんなこんなでこの話題で持ち切りでいると …、

 昨日までどこか元気のなかった1号さんが、まさにこれぞ
、 『ヤギとヤギ飼い』 の話だなと一笑しました。


     ――― 『ヤギとヤギ飼い』 ―――

  ヤギ飼いは、群れから逸(はぐ)れたヤギを連れ戻そうと
 やっきになっていました。

  彼は、口笛を吹いたり角笛を吹き鳴らしたりと、大わらわ
 でしたが、ヤギは知らんぷりで全く埒(らち)が開きません。

  痺れを切らしたヤギ飼いがヤギに向かって石を投げつけ
 ると、石はヤギの角に当たって角が折れてしまいました。

  ヤギ飼いは 「このことは主人に内緒にしてくれ」 とヤギに
 頼みましたが 「たとえ私が黙っていても、この角が黙っては
 いませんよ」 と、ヤギは答えました。


 教訓: 事実を隠そうとしても無駄だということです。


 さてと、そんな 透明人間1号 さんですが …
  
 「まっ、まずいぞ。  『ハーバード白熱教室@東京大学』 の
後編(NHK教育 10/10放送分)を見忘れてしまったexclamation2nose4ase2

 … と、残念がっていたので、「大丈夫ですって、NHKなら
再放送が多いから、きっとまた近いうちにみられますョ!」
と、なぐさめたのですけれど …

 あれから3週間以上が経過しても、一向に再放送の兆しが
みえません。

 注意深く丹念にチェックしているわけではないので見逃して
いるのかもしれませんが、「逃した獲物は大きい」 的な心理
が働いていたのか、楽しみにしていた分の喪失感に幾分か
苛(さいな)まれていたのか、妙に元気がなかったわけです。

 その前後の行動について尋ねると、当日は PM 4:30 から
NHK古代史ドラマ・スペシャル 『大仏開眼』 の後編をみて、
そのままの流れで PM 6:00 のニュース中にテレビ番組欄の
世界遺産(民放)に目が移り、そちらにチャンネルをあわせて
しまったのだそうです。

 その裏(NHK教育)が、件の番組だったというわけですね。

 でも、それって、言ってみれば、身から出た錆(さび)、自分
で蒔いた種なんだから、自分で刈り取るのが筋も筋、当然の
ことでしょう。
 
 つまりは 《自業自得》 ってことなんだから、くよくよと
嘆いても仕方ない、きっぱりと諦める心積もりであれば、天
(神様)は案外と天邪鬼(あまのじゃく)だから、思わぬ時に
ひょこりと見られる目もあるのかもネ …

 要は、《因果応報》 right (そこまで言うことでもないけど)

 「なんだか1号 さんが次回に予定しているって言ってた
イソップ物語の 「アリとキリギリス」 = 「アリとセミ」 の話
の教訓にも一脈通じる感じですね」

 … と笑いながら水を向けると、

 「甘いなぁ、5号くん。 イソップの原典では 『セミ』 あって
『キリギリス』 ではない以上、その指摘(教訓 right 自業自得)
は当たらない。確かに 『ハーバード白熱教室@東京大学』を
視聴できなかったことは、その経緯から見ても 《自業自得》
だけど 『セミ』 が死ぬのは飢えではなく天命(寿命)だからね
。 まあ、その辺は次回以降で詳しく」 と、どこかよそよそしく
いつもは呼び捨てなのにボクをくん付けにしたのです。

 「アリでもキリギリスでもいいけど、話の主旨は 《自業自得》
や 《自助の精神》 を強調する内容ですよね」 などと、

 知ったかぶって追求すると、《自業自得》 に相当する話は
イソップの寓話集』 にある話のほとんどがその対象となる
そうで、大抵の場合には 《ロバ》 に主役を張らせることが
多いのだそうです。

 ある出来事からさもしくもつまらない考えを起こしてしまった
ばかりに思いがけなくとんでもない目に遭ってしまったという
塩商人とロバright (ロバの塩運び)の話も短絡的で実に
あさはかなロバの考えの足りなさを指摘しているわけですが
、それも 《自業自得》、《自分が蒔いた種》 ゆえの結果です。


 ――― 『塩商人とロバ(ロバの塩運び) ―――

  ロバの背に塩の袋をのせて町に売りに行く途中、ロバが
 川につまずき、水の中に倒れて袋を濡らしてしまいました。

  塩が川の水に溶けて軽くなったことに味をしめたロバは
 次の日も、わざと川でつまずいたので、その翌日は海綿を
 背に積み込みました。
  
  ロバは今度もまた軽くなると考えて川でつまずくと海綿が
 水を吸って重くなり、起き上がれずに溺れてしまいました。

 
 教訓: 馬鹿のひとつ覚え、短慮は身を滅ぼす。

 どうやら、

 そうしたつまらない考え方や短慮から自らが招いた災難に
遭遇する役どころにキャスティングされるのが 《ロバやラバ》
のようで …

 たとえば、『ロバとラバ』、『ロバと愛玩犬(マルチーズ)』、
ライオンの皮をかぶったロバ』 といった具合なのですが、
それでは、《ロバ》 があまりのもかわいそうだと思ったのか
ロバとオオカミ』 という話も用意されています。

 つまり、そこでは、オオカミが 《自業自得》 の目に遭うわけ
ですが、《ロバ》 以外にも有名どころでは、「オオカミが来た」
と叫ぶ 『オオカミ少年』 の話も 『肉をくわえた犬』 が川面に
映る自分の姿に吠えかかり、くわえていた肉を川に落として
しまう失態も突き詰めれば、すべて 《自業自得》 の結果で、
《因果応報》 や 《身から出た錆》 の話なのだと言うのです。

 これらの物語には、全く別の意図(教訓)が用意されている
わけですが、ここでは、そのひとつひとつを紹介するスペース
がありませんので、別の機会に譲ることにしても結果となって
現れる 教訓 には、やはり深い意味があるわけですね。

 ところで

 一昨日は 「文化の日」 でしたが 《文化》 って何だろうquestion2
と、衝突する映像を見ながらふと思ったのです。

 日本には事を荒立てずに何事も穏便に振る舞い必要以上
に事実や真実を覆い隠すような 《文化》 もあるのかなぁ~
… なんて感じてしまったわけですね。

 その一方で、

 選択すべき案件や優先されるべき事柄の決定要因のコア
(核)には、常に 《経済》 があって政治の舞台でも物事の
決定を左右する因子の最強なるものが 《経済問題》 です。

 《文化の違い》 や 《国情》 などは、何ら顧みられることなく
経済最優先》 の御旗にひれ伏してしまうことが存外にも
多いようです。

 《文化》《国情》 の違いがあるからこそ、相互に
理解すべく、その違いを主張し合うことの必要性と重要性を
説いているのが、『イソップ物語 (寓話集) であって
、その違いを動物などの特性になぞらえているわけです。

 想定内の事態が思わぬ方向に展開するのも世の常です。

 今回の尖閣問題は、中国にとっての 『ロバの塩運び』 に
なってしまうかもしれませんし、北方四島の領土問題に絡む
メドベージェフ大統領の国後島の訪問は、ロシアにとっての
ロバとマルチーズ』 になるのかもしれません。

 さすがにアメリカは、『ロバとラバ』 のラバにならないように
用心しているようですが …。 

 もちろん、日本も 『アリとキリギリス(セミ)』 の物語に倣う
までもなく領土問題に限らずあらゆる事態を想定しての準備
をしっかりと怠りなく手配しておくべきでしょう。

 さもなくば、何が起こるかわかりません。一寸先は闇です。

 中国もロシアも北朝鮮も隣り近所は赤い国で真っ赤かだし
我が国の仙谷官房長官も何だか赤っぽい気がします。

  これじゃ、みんな 真っ赤か さぁ~って …  

 かつての進駐軍(GHQ)の総司令官は、確か …

 マッカーサー ですが、 だよね。 

 exclamationマッカーサー元帥さん

コメント一覧

すっぽん組若頭
アングロサクソンは息を吸うように偽善が身についている。

マイケル・サンデル教授も例に漏れない。

「ハーバード白熱教室@東京大学」の講義は見事であったというしかない。
ルート1/2
もう随分むかしの話しですが、なるほどですね。

いまさらではありますが ・・・
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