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あひこの糞

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BUMP OF CHICKEN 「ユグドラシル」レビューその①

2005-04-16 21:55:36 | 音楽
私が音楽を知るきっかけになったのがL'Arc-en-Cielだとしたら、Jポップの素晴らしさを教えてくれたのはBUMP OF CHICKENだ。
そんなバンプの最新アルバム「ユグドラシル」のレビュー(って言っても、感想程度だが)します。

①asgard
ラストの「midgard」と対になっているオープニングのインスト。私がアルペジオを好きになったのはバンプがきっかけ。藤くんのアルペジオはマジサイコーです。
たしか、ユグドラシルが世界樹のことで、その世界樹が結ぶ地上をasgard、天をmidgardだったか。


②オンリー ロンリー グローリー
バンプってホント早口が多い。でもよく聞くと、一言一言選び抜かれた言葉がギュウギュウに詰っていることがわかる。
ほとんどずっと鳴り続けているギターが疾走感を与えているライヴ映えする曲。二回目以降のサビでのドラムのタムの響きが曲に広がりも持たせていて気持ちイイ。
曲の各所で使われる鉄琴の可愛らしい音もアクセントになっているのが◎

Aメロ、Bメロなどかなりの転調・転調な進み方がバンプ独特のものでもあるし、そこがかなりの魅力。でも見事にサビではキャッチーに収まる。
そう、シングルにもなっているからキャッチーなイメージがあり実際そうなのだが、よく聴くとかなり複雑な曲。どこからこんなメロディー考えつくのだろうと思わされる曲の展開が面白い。

そして歌詞。初っぱなから「そしてその身をどうするんだ」ときた。自分がどうなるかは全て自分次第。夢とか希望とかそんな曖昧なものではなくもっと確実なものがあることを思わせる言葉の数々。
「孤独」「殺した」「死んだ心」など、キツイ言葉もいくつかあるが、その言葉の意味をを逆手にとるほどの前向きな歌詞だ。
個人的に好きなのは、『笑われる事なく 恨まれる事なく 輝く命など無い』という一節。


③乗車権
バンプの中では今までにはなかった感じの曲調。厳しい言葉使い、叫ぶほどの口調、そして音。曲の入り方も今までにはない入り方だ。
(良い意味で)暖かみのないタイトなドラムも曲に合っていて好きなのだが、この曲に関してはやっぱりギター。そしてベース。そしてその二つの絡み。
それほど激しさはないが、恐さを感じさせるくらいの、おどろおどろしいギターサウンド、そして途中では悲鳴のような音を立てるギターが一層曲を引き立てている。
間奏でのうねるベースも曲に怪しさを加える要因に。そしてそのギターとベースが同じメロディーで合わさって鳴らされるところがまたまた◎。

物語調の歌詞はバンプではよく見られるが、このタイプは珍しいと思う。全体的に切羽詰った感にある言葉と口調。
でもホント面白い。『乗車権』や『人間証明書』などの言葉のアイディア。
最後のアルペジオの終わり方も面白い。暗めだけれど、一風変わった不思議な世界を感じさせてくれる曲。
斬新な一曲。新鮮な一曲。バンプがこれからもっと曲調的に面白く広がる可能性を感じさせる一曲だ。

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