僕と空と真っ赤なウソとホント

幅広い志向と視線でクラクラするほど遠くまで見渡す事を試みる美しき日々

歌声よおこれ(サンボマスター)

2007-06-17 13:02:09 | 随筆


あ、どーも 魂マエストロです。




家庭訪問が始まり、プールが始まり、
予定していた遠足が延期、
文化祭的な行事を目前にひかえ、
日課は連日イレギュラー。
テンションが上がったまま落ち着かない子供達、


やがて 臨界点を迎える。

給食の直前の話、
机に糊を使って鉛筆を固定し芸術作品を作ろうと試みるという、
大人にとってはとんでもないと思える発想を行動に移した男児が
別の男児による常識的な制止行為(鉛筆が本来あるべき場所へ戻す)に
腹を立て、教室から脱走。


その一匹の子羊を捜索・奔走、見つけ出し、
担いだ子羊を職員室に連れて行き、給食を食べさせる。


他の児童が給食を食べているはずの教室に戻ると、武神降臨。


一騎当千には及ばないが「○○君がゼリーをくれなかった」という
自分本意の理由から大暴れの男児に僕は思わず大笑い。






お前は関羽か!(笑)




まぁ、こんなツッコミ、子供は笑わないし笑えないんですけど。


実写版の関羽が千人斬りを敢行している。
倒れたはずの多くのザコキャラは再び復活し、再び関羽に斬られる。
そんな赤壁の戦いのジオラマも長くは続かない。

僕は笑っていましたが、彼らにとっては真剣で

「お前、自分のゼリー食べただろ!」
「○○君もゼリー食べたかったんだよ!」
「喧嘩するくらいなら私に言ってくれれば良かったのに!」
「もうゼリー出さないでって、校長先生に言ってくる!」
「ゼリー全然美味しくなかったよ!安い味がしたよ!」

なんて、とても真っ当なことを言って終戦交渉を行う。

おさまらない関羽は、あろう事か僕にまで殴り掛かってくる。

残念ながら、もう落とすしかない。



”ヒロシマ”




ポツダム宣言の後のGHQである僕は暴れん坊将軍男児にこう聞く、

なぁ、いっつも言ってるよな?気に入らない事は全部先生に言えって。



「だって、我慢しようと思っても、暴力しちゃうんだもん」



僕の膝の上で、ポロポロ大粒の涙を流し、僕にしがみつく。

いいのか悪いのか、抱きしめてあげて僕は大笑い。



まぁ、ちょっとずつ直していこうぜ。


「うん。」

何を隠そう、この児童は前回のブログで紹介した「千を引く」の男児である。



明くる日、ようやく家庭訪問も終わり自分の仕事ができるはずの長閑な放課後。
少しウトウトしながら教室でテストの○付け。

そこへ、2年生の若手の先生が走ってくる。

「事件です」



前日の脱走児童が下校中、2年生の女の子のランドセルを奪い、
隠し去るという事件勃発。


プリンカップを顔にぶつけられて、むしゃくしゃしてやった。
今は済まない気持ちでいっぱいだ。

ただ一言、あやまって欲しかった。

それだけの理由。

この男児Kは家庭訪問期間中、毎日僕に付いてくるほど僕が好きで
普段、こいつが遊んでいる場所や秘密基地やらを経由しながら
次の家庭までナビしてくれる優しくて、笑顔のいいヤツなんです。


まさか、と思いながらも、この事件の事実関係に疑いは無いようで、
連日のこの児童の捜索。


別の児童と遊んでいるKをマンションの6階に発見。

お~い、Kちゃん。ちょっと来て。


まぁ、何かを察知したのでしょう。再び逃走。

隠れたまま逃げる。


Kを見失った僕は、とりあえずランドセルの捜索へ。
他の先生達が闇雲に捜す中、僕は2分で見つける。

例の秘密基地でした。


とりあえず、ホッとしたのもつかの間、最悪の事態を避けるため、
逃走中のKを見つけ出さねば。


2時間の捜索からようやく発見。

事の顛末を聞き出し、僕はこう言う。


百匹の羊を持っている人がいて、その99匹を野原に残して、
見失った一匹を見つけ出すまでは探し回らないだろうか(ルカによる福音書)
あなたはわたしのもの、わたしはあなたの名前をよぶ。(イザヤ書43)


と。


「自分で教頭先生に報告したい」というので、
学校へ連れて行き、報告。

関係学年の先生はみんな残っていてくれて、
僕はそれぞれの先生に迷惑をかけた事を詫び、
Kの家に報告。

週明けに、ランドセルを奪われた2年生にKと謝りに行く。


このK、何を隠そう、前回紹介した漢字プリントの男児Kだ。



なかなか、楽しい仕事です。










笑わせるじゃないか(中島みゆき)

2006-03-04 14:49:47 | 随筆


名湯・下呂温泉

名湯なんだけど、どーも・・・僕です。



生活が変わっても、環境が変わっても
いつまで経っても変わらないものがある。

僕という人間の根幹を形成したものに対する
懐古の念、あるいは郷愁に近い思いというものが
きっと誰にでもあることだろう。

人によってそれは区々だ。


あ~、素敵な女性・・・
と思った人が、初恋の幼稚園のときに先生に似ていたりとか、


あ~、素晴らしい考え方だ・・・
と思った思想回路が、昔影響を受けた歴史上の人物と似ていたりとか、


あ~、なんかすっごい気持ち悪ぅ・・・
と思った形が、初めて見た動物の死体のシルエットに似ていたりだとか、


あ~、奇麗だなぁ・・・
と思った目映い光の煌めきが、生まれた瞬間の世界の眩しさに似ていたりとか、


そんな様々な瞬間の対象の一つとして
あ~、緩くて面白くて幸せだなぁ・・・
と思った瞬間を与えてくれるのが、僕にとっては






    タモリ





そう。あのグラサンの。

そう。あのお昼の顔の。

そう。あの。





久々にタモリに会った。




ん?もちろんテレビを通してね。




まぁ、でも僕はエンターティナーとしてのタモリではなく、
一人の人間としてのタモリが好きなんだなぁ。


多趣味で、博識で、独自の世界観を持っていて、
他者からの評価は関係なく自分が面白いと思ったことを表現する。

他人の目は気にせず、傍目からは恥ずかしいと思われることも
自分が面白けりゃそれでいいって感覚で何でも楽しみながらする。

自分の世界を誰に強要するわけでもなく、
他者の世界を批判するわけでもない(むしろ受け入れる)。

力強く生きるでもなく、力無く語るでもない。


抜群のバランス感覚の中で
他者と自分の距離をとり、他者の中に混ざり込む。

それでいて他を圧倒する確固たる存在感を放つ。



うん。なんてでかくて遠い存在なんだろう、タモリ。




タモリについて考えていたら昨夜眠れずに
テンションが上がってしまった僕が昔、
安斎肇のような髪型をしていたのは
タモリのそばにいたいと思ったからではなく、
タモリとジョン=レノンに共通する何かを見出したからで、
安斎肇に対する羨ましさからではなく、
タモリになりたかったからだと言うことを
分かってもらいたいと思います。


タモリに近付こうとするとジョン=レノンみたいになる。


きっと、安斎肇はタモリになりたいんじゃないだろうか。



そう思うと、安斎肇の笑い方が可愛く見えてくる。







さすがにそれはナイか・・・。






You're Beautiful(James Blunt)

2006-01-29 12:57:59 | 随筆



I'm ready for the blue.

どーも。僕です。



京都大学アメフト部 集団強姦



「馬 鹿 で す ね ぇ ~(笑)」
と、トゥナイト2の山本監督ばりに笑って言ってしまいたくなる。


京大に入るほどの頭とアメフト部でやって行けるほどの体。

この二つを持ち合わせながら、「強姦」なんてアホ臭い罪で逮捕。

はい、せ~の








「馬 鹿 で す ね ぇ ~ (笑)」




社会的死刑じゃねぇか。



ホントに馬鹿だ。


勉強が誰よりもできるって言う程度の梅干し大の脳みそ、鳥並みの頭脳。
頑丈で並大抵のことでは壊れることを知らない骨と筋肉、猿並みの肉体。

頭が良いワケでもなけりゃ、体が強いワケでもない。


まぁ、仕方ない。彼らも若い、というよりもガキンチョだ。
我慢なんかできないでしょ、目の前にヤれそうな女が無防備でいたら
ヤらずにはいられないのが猿から進化しきれないでいるガキンチョさ。



当然のことながら罪は罪。償ってもらいましょう。


残念ながら才能とこれまでの努力が
たった1度の過ちでガラガラと音を立てて崩れ去って行くね。



でもね、僕はこのガキンチョどもだけが悪いとは思わない。














レイプされた女も悪いよ。



当然だ。

「カワイイ」「綺麗」というのが罪、なんて言うつもりはない。
この二人の女の子には自業自得だと言いたい。


ヤられて当然。


だってそうでしょ?


当然、この強姦は避けようと思えば避けられたはずなんだよ。
と言うよりも、これはもはや、










合意の上でのセックス!!

    





体育会系と自宅での飲み。
この時点で既にセックスのアポは取れてるんだもの。
もう合意の上でしょ?想定の範囲内でしょう。。。


それに
「酒を飲んだ」んじゃなくて「トリップするために酒を使った」ってだけの話でしょ?

Fucking Highを楽しみたかったんでしょ?

そこに少々荒っぽいセックスが絡んだだけ。



いいかい?
お酒ってのはね、「セックスの道具」でもなけりゃ
「合法ドラッグ」でもないんだよ。


「大人の嗜好品」なの。



「子供は飲んじゃダメ!!」っていうのは
こういうことなの。

これが分からないうちは二十歳になっても飲んじゃダメだ。



これが分かった上で飲んでこそはじめて
お酒に、そのお酒としての価値が生まれるんじゃないか。


女を口説き落とすための優しい飛び道具、それがお酒。
男を酔わせるための武器を強化するアイテム、それがお酒。
コミュニケーションツールの一つ、飲みニュケーターなの。


女の潤滑油でもなけりゃ、男のバイアグラでもない。
チ○コやマ○コの反応を敏感にさせるモノじゃない。


ね?
大人の嗜好品でしょ?紳士と淑女のためのモノなワケ。


それが分からないうちは、一人で飲むか
あるいは友人同士でシッポリやれ。




とはいえ、死刑にされちゃったけどな。

社会的な死刑に。

他人事で良かったよ、ホント。



そして、過去の自分も断罪。



どうせ女もブランドにヤられたのさ。

滑稽なり!ブランド志向!!

滑稽なり~!!



ブランド志向の人間はどうも勘違いに陥りやすい。


地位・所属・名声・カネ
どれもこれも着るものである。

取っ払っちゃえば残るのは裸の王様だけ。



身にまとうモノすべてを脱ぎ去った時
はたしてどれだけのモノが残っているか



これがホントの価値だと思うんだけど。
心にブランド品を。




まぁ、いいや。
ブランドを所持した男・将来有望な男を求める女。

じゃぁ女、お前はそのブランドに見合う何を持ってるの?
もっと心にブランド品を。






ケケケ
笑わせるぜ。


浅薄な人間ほど笑わせてくれるぜ。



心のブランド志向 推奨委員会委員長
どーも。僕です。







Fighting Fists,Angry Soul (HI-STANDARD)

2006-01-23 15:13:16 | 随筆


どーも。
最近、以前にもまして
つまらないブログを書いている僕です。



まぁ仕方ない。
元来優しくて気立ての良い僕です。
もともと「おっとり」した性格です。

それが、悶々としてしまっていたんだもの。
吐き出す言葉、書き出す文章、表す感情の全ては、
ほとばしる熱いパトスとなって、
そりゃ残酷な天使のテーゼにもなりますよ。

少年も神話になりますよ。



でも、そんな日常もちょっと環境が変われば
イレギュラーな状況に打って変わる。

それまでは想像もしえなかった現状の環境が日常に変わる。


これはこれで結構怖いものではある。


この日常はきっと壊れてくれるはずでありながら
この日常が壊れてどこかに連れ去られたときに
次は一体どんな日常が僕を待ち受けているのか。




理想の日常を手に入れようとする。

僕のほとばしる熱いパトスが負の感情で覆い包まれていたとき、
僕は失うものなど何もなく、攻めるだけ。

失うものなんてないから、手に入れられれば超ラッキー。
手にしてるものなんてないから、手に入れられなくてもそれは現状維持。

僕はちっぽけなプライドを守ることほど
カッコ悪いことはないと思っている。

そんなちっぽけなプライドの維持が
どれほど自分をスポイルしてしまう行為かというのを知っている。
どれほど自分を傷つけてしまう行為かというのを知っている。
自分の推進力は減速するし、最悪の場合、停止する。

それを僕は知っている。

だから、そんなチンケなプライドは
資源ゴミや廃品回収の日にまるごと捨ててやる。

そして、
多少の汚れ役も、誤解されるような行動も簡単に引き受ける。

何もせずにブーブー文句を言っても始まらないもの。

自分が
「誰にも負けないほど努力して、実力も誰よりあるのに負けた」
ってとき以外は文句は言わない。

何もせずに、何も手にできず、
不平不満を口にするバカにはなりたくない。

策なく啖呵切るバカ、感情埋めきらぬバカ。


まぁ、でもいいんじゃねぇか?
そんなバカを広い心と優しい気持ちで受け入れて、
ほんのちょっとのサディズムで送り出してやるのが、僕の仕事だ。

そんな一連の活動こそ、僕の御業だ。



ヘイヘイ、迷える仔羊ちゃんども、いらっしゃいな。
僕が、なめらかサディスティックに背中を押してあげる。



何も持たずに、何も着ずに生まれてきた僕らです。
色々なものを手に入れなくちゃ損です。

失うこと、拒絶されることに慄くくらいなら
生まれてこなかった方がいくらかマシだな。



だから、お前ら。
したいならする。したくないないならしない。

簡単なことだ。そんな簡単なこともできないのか?










わかる、わかるよ その気持ち。


僕も、以前はそうだった。
でもね、今は違うんです、残念ながら。





どーも。
99匹分の仔羊ちゃんの迷いを抱えながら
何かを乗り越え、勢い良く吹っ切った時
最強になれた気がした15の僕です。








Scenario(A Tribe Called Quest)

2006-01-06 17:50:53 | 随筆


傷つきやすい「凶器」がひとり。
どーも。マインド・アサシン 僕です。



分からないことは何も無い。
どんなに細かい違いも見逃さない。

簡単なことです。



以前、女の子とご飯を食べていると
こんな会話が始まりました。
その子はどうやら髪型を変えたらしい。


「ちょっと!まだ気づかないの!?それとも放置!?」

え?何?(なんで急に怒ってんの?)

「ほら!これ。髪。」

あぁ、ホントだ。(何だ?切ったのか?よくわからんが、)いいよね、それ。

「ホントに思ってんの?」

うん。(よくわからんが)可愛いし似合ってる。

「ホント?これからはちゃんと口で言った方がイイよ」

そうだね。ごめん。

「まぁ、いいけど。これね、『キン』が入ってんだよ」

え!?バイ菌?

「キレた・・・色だよ・・・」

・・・(色が変わったのか)。








これからはちゃんと口で言った方がイイよ。








そんな表面上の出来事に目を向けるほど暇じゃなかったんです、以前の僕は。

今もその辺には無頓着。

やっぱり、僕にとってその辺はあまり重要じゃないのかもしれない。
いや、違うな。その辺は重要かもしれないが、細かい違いは分からない。

まぁ、大雑把に見てオーケーならその辺はオーケーだ。




僕の片付かない部屋は昨日から何の進展も無いが、オーケーだ。
大雑把に見てオーケーだもの。その辺はオーケーだ。







いいのかなぁ、これで・・・


いいのかなぁ・・・