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ヌマジ一緒に学ぼうの会~盲導犬との関わり方について 第2回~

2021-07-02 | 盲導犬

こんにちは
「ヌマジ一緒に学ぼうの会」盲導犬担当者からの投稿です。

先日、日本盲導犬協会 神奈川訓練センターの方にオンラインでお話を伺う機会をいただきました。
実際にお話を聞くと、やはりこれまでネットで調べてきただけでは知ることができなかったことなども、たくさん知ることができました。
また、私たちのような知識のない人に対しても、とても分かりやすくご説明頂き、新たな発見がたくさんありました。そして何よりお話を伺って、より多くの方に知っていただくために発信していくべきだと意を強くしました。

そこで今回は伺ったお話の一部をご紹介します。

まず初めに、視覚障害のある方で全く何も見えない全盲の方は全体の約1~2割だということを教えていただきました。
視覚障害者と聞くとなんとなく、何も見えないのかなと思っていました。しかし実はそうではなく、視野が極端に狭い方やまぶしさを強く感じすぎてしまう方、全体が暗くゆがんで見える方など、いろいろな視覚の障害があるそうで、視覚障害のある方のうちの多くは視力がゼロなわけではないそうです。
盲導犬以前に視覚障害者の方についても知らないことがたくさんあるのだと感じました。

それを知ったうえで盲導犬についてのお話を伺いました。
まず盲導犬の役割は「曲がり角を教える」「段差を教える」「障害物を教える」ことです。
そのため勘違いされている方がいるかもしれませんが、盲導犬が道を案内するわけではありません。
ユーザーの方が頭の中に描いた道をスムーズに進むための手助けをするのが盲導犬の役割になります。
また、盲導犬は、信号機の判断をすることができないということを皆さんはご存知でしょうか?
盲導犬は、信号機の色の判断ができないのでユーザーの方が信号機の音や、車の音、人の足音で渡ることができる状況なのかを判断しています。
ただその判断も完全ではありません。視覚に障害がない私たちでも事故にあうのですから、周囲の歩行者やドライバーの方の協力や理解が、より一層必要です。

このことから、私たち車の運転を教える者や車を運転する人が
「盲導犬は案内犬ではない」ということや「行動はユーザーが判断して行っている」ということを理解することで安全な交通社会を作るための第一歩になると思いました。
盲導犬を連れている人を見掛けたら、周囲の歩行者の方は「信号は青(赤)ですよ。」や、「今渡れますよ」、「お困りですか?」と声をかけてください。一方、車を運転するドライバーの方は、横断歩道では必ず止まって横断するまで待ち、それ以外の場所では前後の車両の状況を見て判断をして安全を確保するようお願いします。
このように、歩行者や車を運転するドライバーは、「盲導犬について」や「盲導犬を連れているユーザー」のことを知って、どのような手助けが必要なのか、何をしなければいけないのかを知っておくことが大切だと思いました。
私たち沼田自動車学校は日々の教習の中で技術面だけでなく、こうしたマナーや思いやりといった気持ちの部分もしっかりと伝えていき、安全な交通社会を作るために尽力します!!

次回も引き続き学んだお話を元に投稿をしていきます。

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