外湯は午前5時から入れると聞いていたので、今日も早起き。
午前4時半。
それでも、もう窓の向こうは少し明るくなってきました。
浴衣から着替えて、お風呂セットを持って、先ずは一番近い昨日も入った「十王堂の湯」へ。
階段を登って二階の男湯に行くと、一番乗り。
「まだ熱いよ」
準備をしている当番のご近所の方。
源泉が熱いので、水をいれて冷ましている。
ちょっと指をつけてみると、熱い。
多分、60度以上はありますよ。
ここの湯船は大きいので、時間がかかるそうです。
仕方がないので、ここから次に近い外湯へ。
新田通りを通って、「新田の湯」
準備が終わっているみたいで、誰も居ません。
一番風呂、朝風呂をいただいて、
この早朝に入る温泉が大好きです。
旅をしている気分が最高潮。
やっぱり宿泊は、温泉のあるところがいいですね。
火照った身体を、少しひんやりとした北信州の風で冷ましましょう。
街はまだ眠りから覚めていないみたい。
観光地なのに、誰も居ない早朝はいいですね、大好きです。
ペットボトルのジュースを飲みながらブラブラと。
今度は「中尾の湯」
外観も浴槽も、一番立派な外湯です。
温泉街から外れているので、入浴する人も少なく、ほんと穴場。
ここが一番良かったです。
でも、こんな張り紙が。
「ある程度、我慢、ガマン、がまん、、、、、、デス」
って、いろいろあるのでしょうね。
地元の人が利用する共同浴場ですから、外からお邪魔した者は勘違いしないように、少しは遠慮深く。
野沢温泉の端まで来たので、今度は戻ります。
坂を登って、「秋葉の湯」へ。
ここは誰も入っていなかったので、ちょっと内部を撮影。
朝から、綺麗に準備して下さっています。
ご近所さんが交代で。
朝風呂は気持ちいいけど、少し温泉に疲れてきました。
「まつばの湯」に来たけれど・・
入るのをやめて、少し朝市を見物に。
まだ午前6時。
早朝から賑わっています。
「横落の湯」を横目で眺めながら
散歩ついでに、ユリシーズの様子も見てきましょうか。
このお宿は、屋根つきのガレージにバイクを入れてくださるので安心ですね。
温泉に次いで、これもお宿を決める時の条件。
お宿に戻って、朝食の準備で忙しくいているオヤジさんとコーヒーを頂きながらお話。
同じく商いをやっている者にとっては、いいお話でした。
:
「朝食の準備が出来ましたよ」
厨房から声が。
:
つづく
外湯巡りを中断して、宿に戻ってきました。
午後6時半。
部屋に戻り網戸を開けて、窓際に腰掛けて暮れていく信州の山々を眺めていました。
遠いところに一人でいるのだなぁと、少し寂しくなったり。
明日はどこへ行こうかと、胸が高鳴ったり。
テレビもつけずに、ボォ~と。
一人旅は、この何んともいえない静粛が好きです。
:
「グゥ~」
景色もいいけど、食事はどうなっているのでしょうか。
下に下りて、女将さんに
「もういいですか」
「すみません、もう少し待って下さい。お呼びしますから」
あらあら、宿泊のお客さんが多いのでしょうか、調理場はてんやわんや。
急がしそうで・・でもお腹がすいた。
部屋に上がって、お茶菓子でもよばれようかと、お茶を入れていたら
「どうぞ、お待たせしました」
:
食堂では、まだ誰も。
ボクが一番乗りみたい。
周りを見ると、みんなグループ、家族連れみたい。
テーブルに一人前しか並んでいないのは、ボクだけか。
ちょっと寂しい気分になったけど、料理をみて元気になりました。
「ビール下さ~い」
料理が多いので、二本目の大瓶を追加して。
旅の疲れと、外湯の疲れでいつにも増してほろ酔い気分。
少し身体が揺れているみたいで、テーブルの端に左手を載せておかないと倒れそうです。
向こうのテーブルでは、おばさんが
「ここのご飯が美味しいと聞いてきたから、食べたいけどもう入らないわ」
自家栽培のお米が、お櫃の中でキラキラと輝きながら立っています。
美味しそうです・・けど、ボクももう入りません。
それでも、お茶碗に3分の1ほど入れて、野沢菜をつまみます。
う~ん、美味い。
確かに、炊き方もいいのでしょうけど、お米が違うような気がします。
おかわりして、もっと食べたいのですけど・・
ビールを飲んだことが悔やまれます。
明日の朝食で、しっかりとご飯をいただこうと、満腹のお腹を揺らしながら
「ご馳走様でした」
今夜は良く眠れそうです。
:
つづく
二湯目でのぼせてきたので、少し風にあたろうとお土産屋さんが軒を連ねる道を。
すると、ガイドブックの表紙に使われていた「大湯」発見。
野沢温泉のシンボル的な外湯です。
写真からは、道後温泉の温泉本館をイメージしていましたが・・小さい。
立派な木造の建物ですけど、小さい。
しかも次から次へと入っていく人に、中の混雑が目に見えるようです。
やめました。
ここは、外観からだけ眺めるだけに。
温泉は、のんびりと寛ぎたいですから。
少し寂しい外湯を探して見ましょう。
探してみるとすぐそこに有りました。
無茶苦茶寂れた外湯?
どこかで聞いたことのある名前「千人風呂」
ガイドブックを見るも、千人風呂ってありませんよ。
路地を上がって、入り口探し。
見渡すけれど、入り口らしきものが見当たりません。
ガイドブックに載っていないくらいですから、営業されていないのでしょう。
気を取り直して、細い路地を登って「松葉の湯」
二階が入り口・・
女湯?
いえ、右側に男湯の入り口があります。
ここも小さい湯船・・中を覗くとたくさん入浴中。
もっと空いている外湯を探して、もっと街から外れた「秋葉の湯」の方へ足を運びます。
:
つづく
外湯巡り
案内所に行って、外湯の案内地図を頂いて
案内所から一番近い温泉は・・横落の湯
入り口から地下に降りていきます。
どの温泉も泉質が違うみたいで、効能も違います。
ここは皮膚病によく効く温泉らしい・・ シャンプーやボディソープを持ってきたけれど、洗い場が小さくてちょっと気が引けます。 とにかく、身体だけは洗わなくてはと・・ 椅子が有りません。 良く見ると、皆さん洗い場の床に直にお尻をおろして洗っている。 床が汚いというわけでは有りませんが、さすがに直にお尻を下ろすのは・・躊躇いました。 結局、雲子座りで足をプルプルいわせながら、身体を洗って。 自宅から800kmの行程を走り通した身体をさっぱりと洗って。 湯船に入ると・・「うわぁ!熱い」 かなり熱いお湯です。 それでも、みなさん真っ赤な顔をして、寡黙に湯船に浸かっています。 1分も入ると、湯船の中と外の境目がくっきりと身体に。 首から下が真っ赤か。 たまらず次の温泉へ。 : ここも小さな・・ 男湯は階段を登って、 あら、誰もいない。
外観とは裏腹に、浴槽も広くて穴場です。
ただここも、椅子がありませんけど・・
まあ、身体はしっかりと洗ってきていますから、お湯だけ身体にかけて、
「ザブ~ン♪」
やっぱりここも熱かった。
けど、ひとり占めできたのでゆっくりとのんびり入れました。
といっても熱い浴槽から出たり入ったりしながら5分ほど。
まだまだ次の温泉に行かなくては・・湯あたりしそう。
:
つづく
たどり着いた野沢温泉。
ナビに任せて、お宿に向かいますが、道が入り組んで急傾斜の坂。
何度も辻を曲って、やっと今日のお宿に到着。
インターネットの口コミで評判の良かった宿です。
小さな宿ですけど、口コミでは
「食べきれないほどの美味しい食事」
「女将さんとご主人の温かいお人柄」
本当に、親しい親戚の叔父さんの家に遊びに来たみたいな雰囲気。
一人旅には、温かいもてなしが心に沁みます。
いいお宿です、「民宿 モリ」
部屋も一人旅には何も問題の無い広さ。
綺麗に掃除されて、汚いオッサンが旅で汚れた服で入るのに気が引けるほど。
網戸からそよぐ風が北信州の趣を送ってきます。
このまま風に吹かれて、横になっていたい気分ですけど。
そうもいきません、とにかく13の温泉巡りをしなくては。
午後6時半の夕食まで、あと1時間半。
旅の疲れと汚れを洗って、お腹を空かしてこなくては。
温泉街の中心地に近い宿ですから、近くの観光案内所へ。
ガイドブックを頂いて、さあどの温泉から入ろうか。
:
つづく
霧で真っ白な奥志賀林道も終盤。
思っていたよりも随分早く到着しそうです、午後4時過ぎ。
途中で休憩休憩しながらでも、1時間と少しで70kmを走破。
割と気持ちよくアクセルを開けることの出来た舗装林道でした。
そろそろ野沢温泉かと、ナビを見ながら。
すると真上を何か大きなものが通り過ぎようとしています。
道の上をロープウェイ。
しかも低空で。
ロープウェイをこんなに間近に、しかも真下から見ることなんて初めてです。
ロープウェイを通り過ぎて、目の前に開けた景色。
野沢温泉が眼下に見えてきました。
ここからの夕陽が綺麗なのでしょうね。
野沢温泉の方から吹き上がってくる風が心地よい。
いよいよ今日の終点地、野沢温泉がもうそこです。
この道をジョギングされているランナーが。
野沢温泉まで下りて行くのでしょうか。
つづく
しばらくお休みさせて頂いていた信州旅行記。
またまたお付き合いくださいませ。
:
どこまで・・奥志賀林道からでした。
志賀高原からホテル街を通り抜けて、奥志賀林道。
ガイドブックによると、
「全長70km。全線走破は、半日かけてゆっくりと」
なんて書かれていたから、きっと酷道で路面もダートに戻りつつあるような道ではないかと。
そんな心配をしながらの突入です。
時間は午後4時前。
普通に走れば70kmの距離なら、2時間弱。
だといいのですけど、野沢温泉がまっています。
出来れば暗くならないうちにたどり着いて、温泉巡りをしたいところ。
</object>:
しばらくは二車線の、「ここ本当に林道?」
志賀高原を離れるにつれて、いよいよ舗装林道に。
ただ、路面は良く整備されていて、落石など全然ありません。
</object>幅員も1.5車線ぐらいで、車どおしでも対向出来るくらい。
ただそんな道ですから、対向してくる車もバイクもそれなりのハイペース。
正面衝突が一番怖かったです。
交通量が少ないだけに、つい対向車が来ることを忘れてしまいますから。
</object>:
途中、秘境秋山郷へ抜ける林道の分岐も。
機会があれば、この道を通ってまた行ってみたいものです、秋山郷。
20年前に秋山郷に行ったときには、まだこんな道は無かったような。
行き止りでまた新潟の方へ戻りました。
だんだん野沢温泉に近づくにつれて霧が発生。
前が全然見えなく、しかも夏真っ盛りなのに、寒いぐらいの気温。
「寒い寒い」と言いながら、今夜のお宿野沢温泉を目指します。
:
つづく
嬬恋パノラマラインを走り終わって、草津へ。
有名な草津温泉です。
寄り道して、温泉にでも入ってこようかなぁと思っていましたけど、やめました。
温泉客と観光客で両脇の道はいっぱいだし、車も身動きがとれないほどの渋滞。
しかも、路肩が無いので通り抜けが出来ません。
ひたすら暑い夏の太陽と、熱いBuellの空冷ビッグツインの空気とで頭がクラクラ。
対向車線も車が渋滞しているし、「来なけりゃよかったのに・・」と後悔。
これだから観光地は嫌いなのです、まったく。
もう二度と来ませんよ・・でも女房となら来てもいいかな。
:
渋滞と人ごみの草津を抜けて、やっと志賀草津道路の国道292号。
すぐに乗用車が道を塞ぎますけど、追い越したら少しだけ快走路。
まずまずの車の流れで、思いっきり楽しめるところまではいきませんが、まあそこそこ。
活火山の白根山が近づくと、硫化水素ガスが火口から吹き出ているみたいで、緑がまばらで、白っぽい景色。
殺生河原といわれるだけに、地獄のような荒涼とした風景・・地獄に逝った事はないけど多分。
「危険なので立ち止まらないように」とのことだけど、前の車が景色を眺めながらほとんど徐行運転しているので、
道を塞がれて生身のバイクも徐行運転。
これがまあ、硫化水素ガスをいっぱい肺に吸い込むことに。
「ゲホゲホ」と少し咽びながら、それでもカメラを構えようと走りながら。
結局、ピンボケで何を撮影したのか分からない・・
代わりに硫化水素ガスをおみやげに肺に溜め込んで。
殺生河原を過ぎた辺りから、ますます前の車が動きません。
後ろを振り返ると、数珠繋ぎで蟻の行進。
せめてもの救いは、この渋滞があの硫化水素ガスのところで無くてよかった。
:
しばらく大人しく車の後ろについていましたが、全く動かなくなってきました。
抜こうにも、ここもまた路肩が無し。
路肩が溝になっていたりして、対向車線もカーブが多くて視界不良。
もう午後2時。
奥志賀林道には、遅くとも午後3時には入りたい。
どうしようか、奥志賀林道を諦めて、毛無峠にでも行くか・・
と考えている時に、バックミラーにZ750の影。
対向車線を走って、渋滞の車をパス。
前から車が来たら、無理やり渋滞の列に入り込んでパス。
おお、素晴らしい。
こんな手があるか・・お行儀が悪いけど。
近くに来たので、声をかけると、地元のライダーみたい。
「上の駐車場まで車が混んでいるだけだよ。夏はこんなもんさ」
標準語じゃない、群馬訛りで。
説明が終わるか終わらないうちに、また対向車線の隙間をぬってダッシュ。
ボクも遅れずに、Z750の後ろにピタリ。
お行儀の悪いライダーが二人、ランデブー。
するとボクの後ろにも、同じようにバイクが引っ付いて・・
お行儀が悪くても、みんなで渡れば怖くない?
渋滞の乗用車のドライバーからは、ひんしゅくの目。
「すみません、先を急ぐもので」
と心の中で叫びながら、ひたすらヘルメットを前後にゆすって「ご勘弁を」
:
おかげでなるほど、駐車場に入ろうとする車で混雑していたみたい。
その駐車場を過ぎると、一気に快走路。
Z750ライダーさんとは、手をあげて挨拶して別れます。
こんな些細なことでも、小さなふれ合いが嬉しいものです。
:
空を見ると、今にも雨が降りそうな雲。
お願いだから、もう少し持ちこたえて。
霧のような雲の中に入ると、あんなに暑かったのが嘘のように。
メッシュジャケットを通る空気が、山岳空気。
寒いほどの清々しい空気が身体を通り抜けます。
2000mを越えている国道ですからね。
:
道は車さえ無ければ、最高に走りが楽しめるヘアピンカーブの連続ですけど・・
如何せん観光地。
抜いても抜いても、立ち塞がる車。
ここは早朝、午前4時とか5時ぐらいに来ると最高でしょうね。
観光地の嫌いなボクにとっては、わざわざここを走りには来たくありませんけど。
:
渋滞を抜けて、しばらくすると奥志賀林道の案内板。
時間も予定通り午後3時前。
順調順調。
この奥志賀林道を全線走破するのにどのくらい時間がかかるのか見当がつきませんけど・・
まあ、得意なクネクネ舗装林道ですから・・出来れば2時間ぐらいで。
野沢温泉でゆっくりと散策する為にも、先を急ぎます。
:
つづく
暑いですね、額からの汗が目に沁みます。
外に出る度に、シャツを着替えないとベトベト。
といいながらも、8月。
あと一ヶ月。
お盆も過ぎれば、少しはすごしやすくなるでしょうか。
暑いのに、仕事がつかえて、ブログを書くのをおさぼりしていました。
仕事に追われていると、7月の連休に行った信州がもう遠い昔のような。
というか、ほとんどもう忘れています・・
忘れかけていた記憶をもう一度たどりながら・・
:
嬬恋パノラマライン。
浅間山北側の嬬恋高原を走るワインディング。
なだらかな丘に植えられたキャベツ畑が、まるで富良野のよう。
まあ、北海道に行ったことがないので、富良野はこんなんじゃないかという想像ですけど。
とにかく、北海道を思わせるような穏やかに起伏する高原道路。
一面キャベツ畑の向こうには、浅間山。
去年は、浅間山の反対側を走る「浅間・白根火山ルート」を走りましたから、二度目の浅間山。
オートバイレース発祥の地という浅間。
なんだか、普通の山をみるのとは違う思いで見てしまいます。
嬬恋パノラマラインは、二車線で車も信号も無く、快走路。
まあ、農免道路みたいなもので・・
気をつけなくてはいけないのは、砂。
気分良く走っていると、一面アスファルトの上に砂が。
スピードが乗っていたら、そのままキャベツ畑にダイブです。
一番気をつけなくてはいけないのは、脇見運転かもしれませんが。
とにかく、綺麗な風景。
紀伊半島では、絶対に見られない風景なので、ワインディングを飛ばしたいし、脇見もしたいしで・・危ない。
そんなときは、パノラマラインの脇道からキャベツ畑の中に入って、ゆっくりのんびり景色を堪能することです。
今回のツーリングで、美ヶ原高原道路に次いでよかった道でした。
キャベツ畑の中の道に入って、浅間山を眺めながら、
コンビニで買ったお弁当を広げての昼食も、何でもないお弁当でもとっても思いで深いです。
ランチを食べに、嬬恋パノラマラインへ!?
時計は、まだ午前1時。
朝が遠い、このまま出発しようか。
前日の午後9時頃から寝間に入ったが、何だか興奮して眠れない。
うつらうつらしながら、1時間おきぐらいに時計を見ている。
目をつぶっても、新しいまだ見たことの無い景色に出会える喜びでワクワク。
トラブルが起こっても、遠いツーリングの先。
何かあっても、全部自分で対処しなくてはいけないドキドキ。
そんなワクワク、ドキドキでなかなか熟睡が出来ない。
:
意を決して、うつろうつろの世界から脱出。
横で寝ている女房を起さないようにそっと、ベッドから抜け出して午前3時。
熟睡出来ていない身体は不満そうだが、頭からは眠気は全く無く、シャキッと。
ひとり、物音をたてないように、トーストとコーヒーを入れて急いでまだ起きていない胃に流し込む。
前日に用意していたウェアに着替えて、ガレージへ。
ユリシーズには、もう荷物は全部積込んでいて、後はセルボタンを押すだけ。
:
ガレージのシャッターの音に、女房が起きてきて、心配そうに
「やっぱり行くん。気をつけて」
まだ半開きの目で、お見送り。
早朝なので、暖機運転もそこそこに出発。
:
メッシュジャケットの穴から通り抜ける風がまだ冷たい。
高速道路の長いトンネルに入ると、ホッとする暖かさ。
「そのうち暑くなるだろうから」
薄いナイロンのインナージャケットをウエストバッグに入れているけど、不精してしばらくこのまま。
バイクで走り出したら、止まるのが億劫になります。
今日はいい天気になりそう。
朝陽の出ていない時間に、外にいるのは本当に久しぶり。
夏の早朝、この時間はとても気持ちいい。
昼間になれば、一杯になる駐車場もまだ睡眠中。
この駐車場で夜を明かした人達が、一足お先にお目覚め。出発の準備中。
ここでたまらずインナージャケットを着込み。
やっぱり、初めから着ておけば良かったのにと後悔するほど、薄いナイロンのありがたさ。
夏といっても、まだ初夏の早朝は寒い。
:
岸和田S.Aでガソリンを入れて、だいたい150kmぐらいを目安に、休憩を兼ねてS.Aに。
ユリシーズのタンクは16リッターほどあるので、燃費の悪い道を走っていても航続距離は250km以上。
それでも、150kmぐらいを目安にガソリンを入れておかないと、ガソリンスタンドのあるS.Aから次のS.Aまで離れていることが。
100kmぐらいの余裕を見ておかないと、不安。
もっとガソリンタンクの大きいバイクだと、いいんですけどね。
アフリカツインは23リッターほどガソリンが入りましたから。
:
S.Aによっても、混雑したレストランには入る気はせず、もっぱらガソリンスタンドでトイレとコーヒー休憩。
この時期でもガソリンスタンドの休憩室は、ひっそりとしたものです。
ただ、もうすぐ高速道路も終わりという、約500kmを走り終えた頃。
綺麗な北アルプスに目を奪われて、初めて休憩。
S.Aの建物の上にある丘に登ると、
ずっと向こうの方に、雪を被った北アルプス。
感動しました。
夏だというのに、白い山の頂をみれるなんて。
見ているだけで、目だけ涼しくなります。
同じように感動して眺めておられるご夫婦。
鍛え上げられた大きな背中に寄り添うご婦人。
なんとも微笑ましいというか、羨ましいというか。
幾つになっても、仲のいい夫婦で過ごしたいものです。
こんな風に。
:
信州といっても、さすがにお昼になると暑い。
インナーを脱いで、空を見上げると暑い日差し。
思わず木陰を探して。
木陰の涼しい風が撫でていく芝生に横になって。
目を瞑ったつもりが、少し眠ったみたい。
ほとんどガソリンを入れる以外は、休憩無しで500kmの高速道路を気合を入れて走ってくると疲れるみたい。
こんな旅も、歳とともに無理が出来なくなるのだろうか・・なんてちょっと思ってみたり。
まあ、歳をとればとったなりに、その歳でしか出来ないツーリングがあるとは思いますけどね。
とにかく、若くないのに背伸びをして若い人の真似をしないように。
マイペース。
:
高速道路を下りて、初めて走る楽しみな「嬬恋パノラマライン」へ。
つづく
野沢温泉で、朝5時からやっている外湯を巡ってあとに朝食。
午前8時に出発。
まずは、国道117号で上信越自動車道の豊田飯山I.Cへ直行。
今日は、美ヶ原の方を徘徊予定。
:
長野自動車道の豊科I.Cを下りて、美ヶ原高原道路へ。
昨年の5月に行って、あまりの美しさに一番感動したところです。
特に分岐から玉ヶ頭までの2000m級の尾根道は、なだらかな高原道路と北アルプスを望む眺望が素晴らしい道です。
この道を走るためだけに、美ヶ原を訪れても間違いないと思います。
その後は、ビーナスラインを美ヶ原から下っていきます。
最初はタイトなコーナーが続きますが、すぐに走りやすい、適度なカーブに。
上手いライダーも下手なライダーも気負い無く楽しめるワインディングです。
もちろん眺望も、北アルプスを眺めながら。
ビーナスラインは有名ですし、ボクもアフリカツインや四駆でも何度か訪れています。
多分、今回通れば6回目。
有料道路だったときは、通行料が高かったような気がします。
今は無料。
この景観の素晴らしいワインディングが無料ですから、走らずにはいられませんよね。
でも今回は、美ヶ原高原道路とビーナスラインは、ワインディングもさることながら、ゆっくりと写真を撮りながらのんびりのんびりと行きたいところです。
野沢温泉のお宿から、長野道岡谷I.Cまで約200km。
お昼頃には、帰宅に向けて高速道路に。
岡谷I.Cから自宅まで約480km。
夕方、午後6時ぐらいには帰宅予定。
渋滞情報を見ると、これよりも遅くなると、京都、大阪で渋滞に捕まりそうなので、早い目の帰宅。
往復1400kmから1500kmぐらいになりそうですね。
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<noscript></noscript>:
とこんな感じで、ほとんどが高速道路を走り続けることになりますけど、遠いですから仕方ないですね。
今日は、帰って荷物をユリシーズに積んで、最終チェック。
天気も良くなりそうですし・・心配は、豪雨の被害がどれほどなのか。
通行止めの情報は無いですから、大丈夫でしょうけど。
:
皆さんも連休楽しんできて下さいね。
行けるのかなぁ。
仕事がつかえて来て、週末に向けて奮闘中。
まとまった休みが取れない身分ですから、18日、19日は本当に貴重な連休です。
その連休さえも・・
:
週間天気予報も、ここ数日の豪雨が嘘のように回復みたい。
いよいよ長かった梅雨があけるみたい。
きっと、真面目にブログで遊んでいるボクに、神さまがご褒美をくれたのでしょう・・か。
あとは、本当に休めるかどうか、まったくボク次第です。
少し真面目に仕事に取り組まないと、「海の日」が仕事になりそうな勢い。
:
宿泊は、13の外湯巡りの楽しめる野沢温泉。
ほとんど新潟、群馬、長野の県境ですから、遠いです。
自宅から約700km。
最悪、仕事がつかえて出発が遅れても、高速道路を使えば6時間もかかりませんけど。
せっかく行くのに、高速道路だけなんてもったいないことはしたくありません。
:
第一日目の予定は、
上信越道路の上田菅平I.Cまで、555.2km。
ゆっくり走って、7時間。
出発を午前5時とすれば、お昼頃には到着予定。
上田菅平I.Cから国道144号上州街道を北に向かって、先ずは初めて走る「嬬恋パノラマライン」19.2kmの北ルート。
「浅間山の北側、北海道を思わせる穏やかに起状する嬬恋高原が広がる。この高原をグルリ一周するように走るのが嬬恋パノラマライン」
全線2車線の快走路みたいです。
「右手に浅間山を見ながら、キャベツ畑の中を走る」
去年のGWに噴煙をあげている浅間山を見ましたけど、また見れるのですね。
山の頂上から、煙が出ている景色というのは、紀伊半島にはありませんから、珍しいです。
:
そして、草津温泉にちょっと立ち寄って、志賀草津道路。
国道292号、全長50km。
ここも昨年の5月に、雪の回廊を走りました。
両側に5mぐらいの雪の壁が出来ていて、感動しましたよ。
今回は、7月ですから雪は望めませんが、新緑の、変化に富んだダイナミックな風景が楽しめそうです。
前回、サッと通り過ぎた国道では日本一高い渋峠や、活火山の白根山からの硫化水素ガスで緑がまばらで白っぽい地面の殺生河原をゆっくりと眺めたい。
もちろん、車が少なければワインディングも楽しみたい。
:
そして、ちょっとドキドキの奥志賀林道。
深い原生林に包まれた北信秘境ルート。
全長70km。
かつては有料道路だっただけに、林道といっても路面は良好。
ただ、まったくの山の中を走るので、ガソリンスタンドはもちろんのこと、お店や人家も無いルートです。
いつもこんな寂しいところを走り回っているので、慣れてはいますが。
ここ数日の豪雨で、落石や倒木などの難所があるかもしれません。
ここが、一番危険やトラブルがありそうで楽しみです。
このドキドキハラハラを楽しんだ後に、野沢温泉。
宿へユリシーズを置いて、夕食までの時間は温泉めぐり。
案内所で「集印帳」を買って、外湯で集印。
13の外湯を制覇します。
:
なんて、シュミレーション第一日。
何もトラブルが無ければ、楽勝ですけど・・
いつも何かあるからなぁ。
パンク?振動の多いBuell専科のヒューズ切れ?転倒?
何か有りそうで、ワクワクドキドキです。
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<noscript></noscript>style="font-size: 1.2em;">:
そして、第二日目へ。
つづく