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Guitars On Broadway

洋楽とエレクトリックギターの旅路

Marshall Class5

2011-05-17 21:03:30 | AMPLIFIERS

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マーシャルの小型チューブアンプClass5.。数年前に小型プレキシとしてリリースされ巷で話題になったがキャビネットの共鳴等のノイズ発生という問題も抱えたためバックパネルのマイナーチェンジを施したが、ヘッドアンプとして独立させたニューバージョン、マークⅡを出すはめに至った問題のアンプのファーストバージョン。

「マーシャルと言えばディストーション」と相場が決まるほどフルテンで弾きたがるギタリストがほとんど。小型でも豊かなローエンドを出すために半密閉キャビネットにしたのは設計上当然だがそれをこぞってフルテンにするものだからノイズも出るに決まっている。市場がそれを望むため打開策としてバックパネルを開放型に切り替えたが後の祭り。基本設計を変えるくらいなら別なモノを作ってしまえとヘッドアンプ。それも悪くはないがコンパクトという概念からかけ離れるのもありで少しだけ中途半端な感じが否めない。デビューから何かとあったクラス5だがやはり開発時のバージョンを嗜んでみよう。

コンパクトといってもフェンダーチャンプの倍はある大きさ。出力5W、1チャンネルとヘッドをシンプルにしてキャビネットでトーンを作る王道パターン。A級動作といってもVOX、マッチレスなどのブリティッシュブライトじゃなくロンドンの天気のように重くダークだ。シングルコイルが図太く鳴りだす。ミッドに豊富な倍音がまとわりついたクリーン、クランチが妙にいい。これは最高にいいクランチに焦点を合わせた作りでディストーションのザラつきを求めるとちょいとずれる。無理にフルテンにするより上質なブースターをヴォリューム半分状態に流し込むほうがスムースな感じ。アンプフルでギター側を絞る渋いスタイルもハマる。ということは腹八分で堪能する大人用アンプということになる。ハンドワイヤード1974Xに通じるマイルドなコンプレッションはブルースブレーカーからのマーシャルコンボアンプの伝統。ハンドルも太いラバーで安定感抜群。

ひとつ言わせてもらうとヘッドフォンジャックと変なClass5のロゴ。これって必要?ヘッドフォンを使うなら小型トランジスタの方がノイズも無くて十分なはずなのに。さらにセンスの悪い上部のロゴ。これはマーシャルのコンパクトエフェクターについている変なロゴバッチと同じデザイナーだと思う。これほどキャビネットやトータルなコンセプトがいいのに何故でしょう。最新のヘッドアンプマークⅡには前面にこのロゴがきてしまうのが悔やまれる。

電源ケーブルが本体とセパレートになるタイプなのでケーブル選びも楽しみの一つ。相変わらずBASSのコントロールのききが浅いのもプレキシだ。ハムバッカーとシングルコイルはトレブルとミッドでの調整で決まるがどちらもマーシャル伝統のサウンドを維持できるのが素晴らしい。小型アンプにありがちな線の細さは全くない。アンプのボリュームゼロでパワーSWを入れた時の唸りは中級クラスのチューブアンプの感じ。

しかし、イギリス本国で製造している割に価格がリーズナブルだ。アジアメイドで最終確認を本国なのか。であれば輸送費にかなりかかってしまうのでやっぱりイギリス製?謎だ!わざわざ本国製とうたっているのも怪しいが「ジムさん!信じるよ」


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