コンパクトペダルの世界基準BOSSの新アイテム「CP1-X」。最近のBOSSは自らモディファイする上質なブツのリリースラッシュ。そんなコンパクトエフェクターの中で渋い存在のコンプレッサーをハイエンドにチューンナップしたのがCP-1X。しかし、これは単なるモディファイではなく別物の新商品です。コンプレッサーは現在のギタリストが使用するペダルでは少数派になっていますがハイエンドメーカーでも新作のコンプレッサーを出すなど密かに熱い分野になりつつあります。
レコーディングやDAWでは無くてはならないのがコンプレッサー。ギター単体用コンプといえばMXRのダイナコンプと相場は決まっていますが独特のコンプレッション、カッティングでの粒をそろえる等の限定的な使用方法しかありませんでした。付随するノイズやダイナミクスの低下で使い方を間違えるとダメなギタートーンに陥る難しいアイテム。それを使いやすくしたのがBOSSのCS-3ですがCP-1Xと比べるとかなりレトロな質感です。現在はこれだけ高品質なドライブペダルがあるのでコンプの出る幕はありませんが他のドライブペダルとうまく混ざり合って自然な太いギタートーンを送り出します。ノブのコントロールでクラシックコンプも出ますが全体のマスタリング的な使い方が本機の醍醐味でしょう。
特にこれがBOSSの最新デジタル技術によるXシリーズというのがポイントです。ビンテージ推奨派はどうしても馴染めないデジタルエフェクトですがそんなボーダーを軽く超えるのがBOSSの技術。数年前から使用しているOD-1Xはオーバードライブの究極の姿かもしれません。ハイゲイン、ローゲインすべてが使える音で完成されている音の微調整をするような使い方がベストでしょう。デジタル、アナログを超越したところにBOSSの底力があります。完成度が高くコントロールが少ない分BOSS臭いとか仰るギタリストも多いですが。Xシリーズのトーンの完成度からするとアナログに拘ったハイエンド「技クラフトシリーズ」は多少中途半端な印象を受けてしまう程。
CP-1Xはギターコンプというよりギタートーン全体のマルチバンドマスターコンプの風合いです。あくまで自然でコンプレッション感が無いようでピークを的確にセーブする効き方。クリーントーンでのシングルノートにクリーンブーストのような太さを与え、ボリュームカーブを滑らかに変化させる感じです。劇的に変化させるのではなく馴染ませるようなアプローチ。コンパクトペダルでは無かった実に高品質な大人向けのエフェクトです。少し前にリリースされているベース用コンプBC-1Xも地味ですがデジタルで一つ上をいくサウンドというのがこのXシリーズのコンセプトのようです。
これは実際に現場で使ってみてまた新たなポイントが見つけられるペダルのようです。技クラフトとXシリーズの融合。BOSS専用ボードでそろえるといい感じに原点回帰です。
やはり入手しましたか(笑)。
BC-1Xは使い方がかなり理解できるようになってきました。
最近は「パコーン!」感を抑えたかけ方にハマっています。
一般的なアナログストンプと違って奥が深いですよ、このコンプ。
きっと強力な「武器」になります。
噂の通り、かなりいいですね。コンプの概念が変わります。
かかっているかわからないくらいの設定が素晴らしい。
トラッドコンプの押さえつけるのではなく浮き上がらせる独特な感じ。癖になります。クリーンでは強い武器になりますね。ノイズが無いのがこれまた恐ろしい。