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ファズフェイス自体のトーンはダークである。歪を極力避けたアンプ作りが主流だった60年代。大音量化に伴い巨大なキャビネットとスピーカーユニット。フルチューブサーキットのなかにトランジスタが使用され始めてクリーンブライトの傾向がより強まった。しかし、ギタリストの求める究極がコンプレッションの効いたディストーションなのは避けては通れない。そんなときに開発されたのがファズである。歪まないスタックマーシャルやデュアルショーマンのブライトでピーキーなトーンを太く粘らせるにはダークなフィルターが必要ということになる。
チューブアンプをフルテンでドライブさせたトーンのOD-1のデビューは70年の末。プリアンプで歪ませるブギーの登場もも70年代中盤。ということはロック黄金期の60年代末から70年代中盤のハードロックサウンドは全てファズということになる。ジミーペイジ、ジェフベック、デイブギルモアもみんなファズだ。
ただ爆音にするのがファズじゃない。ギタートーンに多彩な表情をつけるのがファズ。その手本になるのが1970年のジミヘンドリックス「ライブ アット ザ フィルモア イースト」だ。ストラトのスイッチング、ヴォリュームコントロールとファズのオンオフが生々しい。これを聴くとただブーストするのではなく全てのエフェクトや旋律とリズム、ヴォリューム感のトータルで曲を表現するのがよく判る。
最近リリースのファズは大変使いやすい。ほとんどオーバードライブだ。倍音も綺麗でどんなアンプにでも鳴ってくれる。でもそれはバンドの中ではあまり主張しないまろやかな歪だ。やはりファズは繋いだ瞬間、収拾がつかない!というぐらいじゃないとだめだ。それを何とかコントロール出来たときにロックギターがやってくるのだ。
要するに、昔の音は良い音だって事でいいでしょうか(笑)
まろやかな音作りが歓迎される時代だからこそ、骨太な【キーポンロッキン】な音作りに惹かれちゃいます・・・。
じゃじゃ馬の様に乗りこなすのが大変だけど、自分だけしか使いこなせないっちゅ~モノこそが男のロマンでしょうか。
日本語で地味変と訳されても、彼の音楽は決して地味じゃないですね・・・変ですけど(笑)
そうですね。昔の音は間違いなくいい!といえますね。
結局、エレキギターは木と鉄弦と真空管と電気ですから
超アナログ楽器なんですよね。それなのにデジタルの
モディファイエフェクターなんていうのを通したらその時点で
偽物になっちゃう気がします。
その違いは歴然だと思いますが。