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鈴木彩子(SAICO) 希望の鐘,Tomorrow,愛があるなら

2020年05月21日 | その他(鈴木彩子,アマビエ様風味?,雑記など)
SAICO (鈴木彩子)」の、 『ALL TIME BEST ALBUM』の発売(2020/05/27)が 近付いて...

以前は、 このアーティストの作品の発売日は、 何故だか、 たいてい 21日だった。
バドミントンが 1ゲーム21点先取だから、なのか、 20世紀の時代には 「21」は未来の印象がある数字だったから、なのか・・・。
バドミントンに何の関係が?? という向きには、 中学では 全国大会ベスト8とかの、 かなり アスリートだったらしい、というところから。
でも、 今回は 27日発売。

前にも ベストアルバムでは “シード枠”のような曲を いくつか挙げましたが、 これも 主要な曲。

ただ、 同じ曲を聴くのでも、 元のアルバムを聴かないのでは 勿体ない・・・と思う曲。

希望の鐘
音楽としての構成の観点から考察しても 興味深い曲だと思う、が、 そこは 措いておくとして・・・

このアーティストの多くの曲を 以前から長く 厚く聴いてきた人の殆どには、 特に重要な曲の1つなのでは。
でも・・・

この曲は・・・、 評価が難しいと思う。
元のアルバムを 厚く聴くのではなく この曲に接すると、 類型的な どこにでもありがちで ありきたりな言葉を並べただけの、 ありふれた 薄っぺらな曲に思えるかもしれない。
少なくとも、 私が この曲を最初に聴いたときの 率直な感想は、 腹立たしいほどに スカスカで カっスカスな印象・・・ だったのだが・・・
その印象は、 ずいぶん後になって、 “感動する曲”に 大転換した。

具体的な説明は なるべく避けたい部分なのだが・・・
この曲は、 元のアルバム『BORO BORO』では 全12曲の最後にある。
元のアルバムを、 厚く、そして 収録されている曲順通りに聴いていた人は、 最後の この曲では、 1曲目の「Generation」という曲に置かれた“いくつかの要素”の効果で、 アルバム全体からの影響を受けているはず。

でも、 そこは、 この曲を単品で聴くとか ベストアルバムにはない要素。

アルバムに収録されている 個々の曲は、 直接的には繋がりはない それぞれ別の世界観を描いている 独立した曲ではありつつ、 アルバム全体での表現要素として機能している面もある。
こういうところは、 近代の環境では、 アルバムよりも 個別の曲だけを聴くことが より容易になったことで、 アーティストが伝えようとする全体像に向き合うよりも 耳に触りが良い曲だけを選り好みした “つまみ食い”的に次々と消費し続ける需要に合い易い楽曲ばかりが求められるようになると、 音楽が持っている メッセージを共有し合える表現手法としての存在意義が 軽薄になっていくことが 危惧されたりもしている要素でもあるだろうが・・・。

アルバム『BORO BORO』は、 エンターテインメントというよりも メッセージ性が強い構成で、 そう 誰にでも気安く薦められるような 手軽で簡単な作品ではないかもしれないが・・・、 ぜひ聴いて欲しいところ。
そして、 “いくつかの要素”に気付いて、 収録されている全曲を聴くと、 この曲で思い描く 世界観の厚さと 希望の輝きは とても大きく違ってくるだろうと思う。


Tomorrow
全体的に 明るめの曲調と、 重さがある心情も 少しは描きつつも 希望に比重が置かれた詞。

スピード感や 勢いがある曲・・・、 たとえば、 多少アレンジすれば 野球なんかでの応援の曲でも使えそう、みたいな感じか。
(たぶん、 ブラスバンド用に アレンジするには 向いていそう... 他では使われていないレパートリーを持ちたいニーズには いいかも。。。)

このアーティストの特徴として、 殆どのアルバムが 毎回 イメージが大きく違って、 他のアルバムの どれとも似ていない、という印象がある。
・・・のだが、 その中にあっては、 この曲が収録されたアルバム『愛があるなら』は、 その前の『BORO BORO』と かなり似ている印象がある。

この曲は、 元のアルバム『愛があるなら』では 最後の曲の前にあるが、 『BORO BORO』では 最後の「希望の鐘」と よく似た位置付けだと思う。
それだけ、 個々の曲よりも大きな アルバムのスケールで表現されるメッセージの サティスファクションのような、 重要な役割を担っている曲だろう。


愛があるなら
このアーティストが発表してきた曲には、 “典型的なラブソング”は 結構少ない。
この曲のテーマも、 恋愛ではない。

この曲では、 演奏が 重要な位置を占めている度合いが とても大きいと思う。

前奏が描くイメージは、 夜が明け始めようとしている情景だろう。
曲が進むにつれて 次第に楽器が加わっていき、 単調だったリズムも 躍動感を増していく構成が、 サビが 後半の一ヶ所に纏められていることで 印象を 際立たせている。

この曲に どういう印象を持つかは、 アウトロ(歌詞が全て終わった後の演奏部分)で インスト的に新たに描かれる旋律に、 聴く人 それぞれによって違う、 それぞれ自身の どんな未来を重ねられるか、で、 全く違ってくるだろう。
ちゃんと頑張ってきた自分がいて、 でも、 現状は 望むものには まだ 届かない、 それでも・・・
そこに描く世界への思いが熱いほど、 この曲への印象も 熱く強くなるのだと思う。

そして、 最後に描かれるのは、 思い描く世界に向かう 新しい夜明けだろう。

この曲は、 元は、 同名のアルバム『愛があるなら』の 最後に収録されている。
“愛”と表される感情の対象は 色々ある。
自分自身、 夢、 仲間、 世の中や社会と表される 漠然とした大きなもの・・・
この曲も、 元のアルバム『愛があるなら』を聴くと、 より多くの世界観が重なった上での、 より厚みがある 印象的な曲に感じられると思う。


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