すぐ近くにある世界:野鳥,昆虫,航空機などの写真

都市部の近隣でも身近で見られる野鳥を中心に、
捏造(餌付け、ヤラセ)のない「本当の世界」の
写真を載せています。

コシアキトンボ飛翔 ...というか ホバリング|動体?静体?

2024年07月06日 | 昆虫・“虫”の類
水辺に行けば たいていの場所で見られる コシアキトンボ。





成熟オスは、 縄張りの限られた範囲を行ったり来たりしながら 頻繁にホバリングする。

被写体が同じトンボなら、 たいていは、 動いているところを写すよりは、 止まっている方が 難度が低い。
動いているものが止まるのも 急な変化...ではある、が...
具体的な いつ、どこで、は不意でも、 そのうちには高確率で動きが止まると知って見ていることには わりあい反応し易い。
それが、 実際は殆ど止まっていても「飛翔写真」ではあるので、 枝や草に“とまっている”ところとは 印象が かなり違ってくる。
動的な写真を狙える選択肢が少ない向きには、 見せられる持ちコマの毛色を幅広くできることに好都合な狙い目...かも??

クロスジギンヤンマ飛翔|翌日には

2024年06月08日 | 昆虫・“虫”の類
前記事の翌日。



口元の“シミ”が濃くなっているかも?

前日とは動き方が違って 遠めだったので、 主には鳥撮り用想定の大砲レンズで。
使っているレンズの値段でいうと、 前記事の分より 何十倍も高額。
その威力で、 安価なレンズなら『圏外』で見送るところも 写せる状況に使えている恩恵はある、のだが...
被写体が 静体をはじめ動きが少ないものなら 光学性能の恩恵が丸々表れても、 機敏で不規則な動きを追うのには 難も大きい。

まぁ、 トンボは 種類によって行動の特徴が色々。
定位置にとまって待機して 必要と判断すれば出動する種類なら、 動きを追わなくても「飛翔」と表せる状態は写せる、が...
動きを連続して追って捉える飛翔写真では、 高額な機材さえ使えば結果が良くなるのを買えるほど単純にはいかない。

クロスジギンヤンマ飛翔|自然への嗜好で 実際の“自然”は好まれない矛盾...

2024年06月01日 | 昆虫・“虫”の類
すでに 昆虫が活発な季節...ながら、 期待するイメージで写せる状況が なかなか無くて...
こちらも、 過去分を整理した中にあったものの供養を x x x

自然な状況の姿を捉えるのは、 距離、動き方、光、背景、 多面の組み合わせが揃ってくれないと、 期待度が高い状況にならない。
「いる」だけなら 色々を見られても、 何を どう写せるかは、 巡り合わせ次第の部分が大きい。





顔に“シミ”が目立ち気味の個体。

自然にある万物の姿は、 先天的にも個体差があるところから、 劣化や老化もすれば 後天的な損傷も増えていく。
そんな、 各部に標準形の理論ベストを合成して描かれた見本像からは外れた要素が色々ある方が“自然”。
これは 『人』でも同じ... なのだが・・・

写真は、 『人』が見ることが前提で、 その印象は それぞれの勝手な主観によるもの。
『人』の嗜好では、 不揃いだったり“破損”的な箇所が見えると 印象が悪くなるのが 大勢の感覚。
一般的な写真では、 定形外が見えて、 かといって メッセージ性の要素に使うイメージでもない個体は、 避けたくなりがち。

こういう選別は、 個々の写真自体は 全て実際のありのままでも、 全体では 実際より『人』の勝手な嗜好に偏った世界観になる。
これは、 個体の容姿だけに限らず、 上で当然のことのように書いている、 周囲や背景も印象が良い画を意識するところでも同じ。
あるいは、 ありがたがられる種類や定番シーンには熱心でも、 それ以外は無関心、とか。

『人』の見方でのハイライトを選抜すれば、 好まれる断片に偏向して その他の存在が矮小化するのは 必然的、とはいえ...
自然は 『人』の勝手な嗜好とは無関係に実在して、 無数の状況で構成されているもの。
好まれるものだけに傾倒するのでは 「現実を歪曲」して見せることにもなるのが、 自然に向き合う意識として 悩ましいところ。

当然ながら・・・、
これは、 写す全てが その場所なりの自然にある 実際のありのままでも、のこと。
プロ・アマ問わずの多くが 『人』の嗜好に都合良く飾り付けたヤラセを当然の大前提としているのとは、 全く別の話。
そもそも自然ではない創作を 実在の生態かに見せようと謀る『捏造』で『現実を歪曲』するのは、 偏りとは 根本から意味が違う。

ウスバキトンボ飛翔|状況次第

2023年11月18日 | 昆虫・“虫”の類
ようやく、 お盆の頃の 同じ日の分が終了の回。







今シーズンの トンボの飛翔写真は、 いくつか持っていた狙いパターンの どれも“当たり”が無かった感。

自然の写真では、 そこに実在するものしか写せない。
写真の世界観が“証拠写真”だけなら、 何かが『いる』『ある』とか『見た』を示せれば足りているところ。
でも、 “写真”としてでは、 条件が悪い状況しかないと 無理に写したところで 好結果に繋がることは少ない。
「何を どう写せるか」は、 状況の巡り合わせ次第。
その 必要な色々は、 そういつでも都合良くは揃ってくれない。

“写せる状況”に遇えても、 種類や個体も 角度や背景の組み合わせも、 希望とは違っても 実際にある情景の中からしか選べない。
その実際にあるものを見つけるのは、 知識的なスキルと 行動した労力の総合で得られる成果。
そして、 同じ状況にも より良く写せる方法を見つけられるのも スキル。
そこが 撮影者によって差がつく要因でもあり、 本当に『無い』のか「見つけられないだけ」なのか、 とはいえ・・・
希望的に期待するような画が写せる可能性の有無のところから、 写す側の能力や努力で得られるとは限らない部分もあるだろう。

ウスバキトンボ飛翔|まだ“夏”の分が

2023年11月11日 | 昆虫・“虫”の類
暦では立冬を過ぎて、 リアル世界の体感でも すっかり秋も深まり、の時節ながら・・・







お盆の頃の同じ日に写した分から用意していた画像が、 まだ 残り1回...

感覚的にも文字的にも 季節感が交錯状態 x x x

ギンヤンマ飛翔|根拠ある要素と偶然の合計

2023年10月28日 | 昆虫・“虫”の類
ホバリングではなく 飛び回っているところの、 実時間では 0.5秒程度だろう分の 連写コマから。













動体撮影で「写っている」コマの確率には、 状況、撮影スキル、機材の総合性能、など...根拠ある色々な要素が複合して影響する。
とはいえ、 実際の具体的な結果の当たりハズレは、 偶発的な“運”次第で 良くも悪くも転ぶバラつきが大きい。
客観的に根拠ある部分の優劣に関わらず 『結果は 写してみないとわからない』こと...
そこには、 他者視点での見られ方がどうであれ、 誰でも “超級の大当たり”まで 希望も期待も持てる。
のだが・・・
最低限以上には「写っている」コマが皆無なのが標準的では、 いつか“劇的な幸運”に恵まれる可能性はあっても、 現実味は...
だからこそ、 テイク数を多く、各テイク毎の確率を高くできる根拠を向上させることに効果が期待できる、ということになる。

ウスバキトンボ飛翔|“量産型”が繋がる x x x

2023年10月14日 | 昆虫・“虫”の類
夏の終盤から秋に移っていくあたりの時期に 色々な場所で群翔しているのが目につき易い、 あの黄色いトンボ。
「 秋 + トンボ = ○○ 」みたいな連想で “赤トンボ”と混同して見られがち?





トンボとしては例外的な超短期間で成長するから 体を形作っている素材は脆い ・・・のか?
構造物の強度は割り切ったことで 超短期間で急速に成長できる ・・・のか?
は ともかく...
“量産型”体制で アクシデントに耐えられる強度では脆弱でも、 代わりに軽いのが 飛行能力には好都合らしい ウスバキトンボ。
それもあってか、 はばたかずに滑空する時間が多いので、 同じような形で写った“量産型”のコマばかりになりがち度も高い。

シオカラトンボ飛翔|ちょっと遠い x x x

2023年10月07日 | 昆虫・“虫”の類
前の土曜日のトンボ写真は X ( 旧Twitter ) の方で供養 x x x





とまって待機しながら、 別のトンボなど“気になる飛翔体”や「獲物?」に狙いをつけると出動するスタイル。
飛翔写真を狙うことでは、 ギンヤンマや ウスバキトンボのように ずっと飛び回っている種類より 機会そのものが大幅に少ない。
前後の“流れ”のような脈絡がなく突発する 予測できない状況に 瞬発的に即応する必要があるのも 難しい要素。



出動して ひと絡みしたら、 (メスをゲットした以外では、 たいてい) また 元の区域に戻ってくる。
行った先を見ていれば 復路があるのが予測できるので、 往路よりは待ち受け易い。

低空を飛ぶことが殆ど。
ここでは エントリークラスの望遠ズームで写すには遠い x x x
実寸は近い 中空を飛ぶウスバキトンボと比べて、 高度の分が遠いだけで 写るサイズが小さくなる差の影響を感じる。

ギンヤンマ飛翔|AFが利けば...

2023年09月23日 | 昆虫・“虫”の類
Auto で Focus が合うのが AF ... とはいっても、 いつでも どこでも 何にでも AFをアテにできるのではない。
そして、 トンボの飛翔写真では、 AFが利いているように見えている状況で写しても、 ピンボケになるコマの方が 遥かに多い。
連写しても全滅が続くのも 普通に起きる。
テイク数でも コマ数でも 多く写した中に 少ない当たりが散在する加減の感覚のところは、 飛行機の流し撮りと似てもいて x x x

それでも、 ピントが合っているコマが 不規則な断続的でも連続することもあるのが、 MFでは殆ど逢わない、 AFの特徴的な結果。







移動体は、 位置関係のタイミング次第で、 自然物も含めて 写真の都合では邪魔で“ゴミ”的な“何か”が写り込むことは多い。
もし 被写体の写り方が良くても、 背景が悪い重なりになっていると 使えない没コマになってしまうのが厳しいところ。





この5コマの間の実時間は『1秒ちょっと』のはず。

写る形や 背景との重なりは 写す側ではコントロールできない一瞬なので、 結果は「運」の要素が大きい。
・・・ もちろん、 写せていれば、の上でのことながら x x x

ギンヤンマ飛翔|「当たり」は いつでもは出ないからこそ

2023年09月09日 | 昆虫・“虫”の類
この日の行動パターンでは 写せる空間に来てくれる頻度が少なかったギンヤンマ。







トンボが飛ぶ動きで「はばたき」と「滑空」の比率は、 種類ごとに傾向が違って、 そこに 個体差もあれば 状況によっても変わる。
全般的な傾向として、 はばたく頻度が ウスバキトンボよりは多そうに見えるギンヤンマ、でも...
角度や はばたきの形が良いタイミングに ピントが合うのが揃ったコマは、 いつでも当たってくれるものではない。
だから、 トンボの飛翔写真を狙うのに重要な要素は、 好条件のテイク数が多くある状況に逢えるか、の比重が とても大きい。

ウスバキトンボ飛翔|水面の影も

2023年09月02日 | 昆虫・“虫”の類
X ( 旧 Twitter ) の方では、 前の土曜日の分がありつつ
あちらでは だいたい「これ」のアスペクト比で。

こちらは 引き続き、 もう一段前、 お盆の台風翌日の分を x x x
まぁ、 シーズンの冒頭とかならともかく、 この時期では 速報性が意味を持つような写真でもないので。

通過するのを上から見る角度で 背景が水面の 順光だと、





下コマの方が “順光の方向の中心”に より近付いて、 左下に トンボの影が写った。

順光では 被写体の見えている部分の殆どに光が入って 影になって暗く沈む範囲が少ないので、 全体に色が良く出て写る。
ただし、 もっと完全な“順光の方向の中心”になりすぎると、 撮影者の影の中を通って 陰ってしまうので使えない x x x

ウスバキトンボ飛翔|同じようなコマ x x x

2023年08月26日 | 昆虫・“虫”の類
トンボの飛翔写真は、 当分、 前記事と同じの日の分が続く見込み x x x





ウスバキトンボは、 “大量発生”して飛んでいるのを 色々な場所で よく見る。
たくさん飛んでいる種類だから、 いつでも飛翔写真を簡単に写せそう?

実際には、 同じ場所でも、 ほんの数日前後するだけで、 多数群れていたり、殆どいなかったり、と、 状況が激変したりする。
この時には、 「いる状況」と「狙い易い状況」が『同時に揃った』のが幸運。

こういう、 全体としては たくさんいる普通種だからといって、 いつでも写せるのではないのは、 案外 知られ難いところかも?
そして、 いつでもはない条件が合った時に集中的に写すと、 角度や背景が同じような画ばかり...になりがち、でもあり x x x

ウスバキトンボ飛翔|ようやく“魔法フィールド”

2023年08月19日 | 昆虫・“虫”の類
台風翌日の晴れ間に写した分。

今シーズンには 殆ど写せる状況がなかった “魔法フィールド”が ようやくの出現。
“魔法”の効果レベルは かなり低めだったながら x x x





自然物の写真は、 写せる状況に逢えないことには どんな機材もスキルも活かしようがないもの。
そして、 短期的にも 長期的にも、 同じように写せる状況があり続けるとは限らない。
だから、 “写せる状況”に逢えると、 その狙いで期待する一生分を確保しておく勢いのコマ数を使ったりも。

その結果・・・
ここの更新パターンで載せるコマ数からすると、 今シーズンのトンボの写真は、 この日の分だけになりそうな x x x

オニヤンマ 飛翔|方向転換の急旋回

2023年07月01日 | 昆虫・“虫”の類
前記事と 同じ日の分。
“単純な飛行状態”よりは「動き」があるタイミングのコマ。

トンボは、 平時の飛び方では、 飛行機や鳥のような 大きく滑らかな弧を描く旋回は あまりないイメージ。
広く見れば曲線的に移動していても、 直進して 一瞬での方向転換から また直進...を繰り返しているのが多い。
大きな角度を回り込むような動きがあっても、 解像感がある画角では、 追うのは難しい上に ピント位置の変化も大きい。
写真で 直線的な飛行より「動き」がある形には なかなか当たらない。



傾きは小さいながら こっちに向いてくる動きの方向は良くて 顔は結構見えても...
体には光が入らない角度になったのが 難ポイント x x x



こっちは、 体には光が入っているが・・・
動きが逃げた方向になったのが 残念 x x x



急角度で右に曲がるところ。
頭が ほぼ水平で、 体は 大きく傾いている姿。

結果的に写った画を見るだけでは、 これが標準的に写せて簡単そうに感じるのかも?
近くて 光が良い位置で、 動きの向きも良いシーンがないことには、 成否は別にした 理論ベストの可能性から来ない。
それがあった一瞬を捉えて、 形のタイミングも良く、 ピントも合って、 ・・・と 都合良くは なかなか揃ってくれない。

オニヤンマ 飛翔...というか 飛行...というか 滑空...か x x x

2023年06月24日 | 昆虫・“虫”の類
前の土曜日に写した分。

オニヤンマ成虫が「いる」だけなら、 この辺りでも 色々な区画で見かけて、 見られる期間も長い。
でも、 飛行を「写せる」状況となると、 周囲や背景との都合も揃った場所で、 狙える頻度も 安定的に多くないと 期待し難い。
この辺りでは、 不規則に散見はしても、 被写体として意識するイメージからは遠めの種類。







この空域を飛び回る頻度が多いのは 期間限定。
梅雨時の特定時間帯に晴天が揃うのは、 そう多くはない。

オニヤンマの飛び方は、 飛び続けられるのが不思議に思えるほど、 はばたかずに滑空する時間が とても多くを占める。
Twitterに 別テイクのコマもある、が・・・
静止画の写真で 動きが感じられる形で写る確率は低くて、 殆どのコマが 標本風味の同じような形で続きがち。

期待として狙いたいのは、 もっと動的なシーン...とはいっても、 そうそう都合良くは 起きてくれない。
そもそも 飛ぶ状況に必ず逢えるとも限らないので、 具体的な期待感を持って構える機会があれば 既に幸運でもあり。

リアル世界(現実世界)に ちゃんと実在している本来の情景のままを写した、 “人の勝手な嗜好に合うように状況を作為的に改変して創作された虚構”のない 絶対非演出スナップです。

野鳥写真:大空を自在に翔ける飛翔写真 = 鳥の行動で「最も鳥らしい特徴が表れた魅力」とも言える 飛ぶ姿を中心に、 カワセミ(翡翠),オオタカなど猛禽類(鷹)といった人気の種類から バードウォッチングで“ものさし鳥”にも使われる普通種まで 幅広く。 多くは ネイチャーフォト系や動物写真系のフォトコンテストでの入選・入賞が出ている場所でのものです。 (撮影地は記載しません)
他に、 昆虫写真や ネコ写真(野良ねこ写真)、 航空機 など...
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