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セグロセキレイ飛翔|基本の習得に適した種類、ただし...

2021年06月19日 | 野鳥・鳥類
雛に持って帰る虫を捕らえようと 忙しく飛び回る セグロセキレイ。





鳥写真では 当たり前すぎるはずの話ながら・・・

でも、 当たり前すぎることほど、 いちいち語られる機会もないのが 物事の道理。
だから、 どこでも定番の、 優れた写真を撮れる人に付き纏って 聞き耳を立てて、 聞こえた単語を でたらめに繋いだお噺を
『私は 鳥写真に詳しいから、 これほどのことまでも知っている』
として 復唱し合っている集いでの 支離滅裂なご教義の元ネタになることすら少ない部分なのでは...


セキレイの類は、 大抵 どこでもいて、 見通しが利く 開けた場所で、 活発に活動している機会が多い。
そういう特徴から、 “鳥の写真”の初心者が 基本を習得していける被写体として 「特に」適した種類の1つ。

これは、 もちろん、 シーンが 静的でも 動的でも、 ただ セキレイを写せればよいという話ではない。

『鳥が写っている』とは表せるだけの写真なら、 カメラを 鳥がいる方向に向けてシャッターを切りさえすれば、 誰にでも写せる。
ありがちな、 超望遠レンズで スマホなど他より大きく写せる『才能』のご自慢は、 その機材を使えば 誰がやっても同じ。
そんな『○○が写っている』だけを称え合って得意げでいる 門外漢さん同士での“鳥の写真ごっこ”の集いも 無数にあるが・・・

鳥を写すことを目的に行動するなら、 画に求める価値観は、 その鳥を見た証拠になれば満願でいられるのとは 根本から違うはず。
「鳥が写っている写真」が何でも『鳥の写真』でも 「文言としてだけ」なら 間違いではないが・・・
でも、 そもそも、 「鳥の写真」に限らず、 何かをする意向とは、 極度に要約しすぎた文言の共通を作ることではない。
写ってさえいれば目的達成でいられるのでは、 「鳥の写真」では ズブの素人にも含まれない 無関係な部外者としての 門外漢。

写真として初歩の 最低限の体裁を意識するだけでも、 角度や動きの形、光、背景や周囲、など、 同時に揃えるべき要素は多い。
そして、 鳥の多くは小さいので 超望遠でも なるべく近くから写したい... が、 そうそう いつでも都合良くは いかない。
それらを 偶然頼りではなく揃えるには、 「鳥」、「写真」、両方を複合した「鳥の写真」、と、 多角的な 知識とスキルが必要。
鳥の知識は 種名を言えることだけではないし、 写真のスキルは 被写体を画面に入れて写す カメラの操作だけではない。
そういう諸々を的確に習得していくことで、 基本的な体裁を成した画の撮影を 知的な行動で実践できるように、ということ。

どこででも 膨大にあり続けている、 鳥に近付いて行く繰り返しで 追いかけ回すのは、 完全無知な門外漢の証明そのものの愚行。
鳥が行く所に 先回りして待てれば、 そんな、 自身が写そうとする鳥を わざわざ追い散らして自爆し続ける矛盾には ならない。

自身が鳥に近付いて行こうとするのと、 結果的な状況として 鳥の方が近付いて来た形になるのは、 動きの関係が 逆。
そして、 後から 門外漢が真似て その同じ場所で延々と待ち続けても、 鳥は 警戒して寄り付かない。
これが、 完全無知な門外漢には、 自身の浅知恵と混同した妄想で ご勝手に“餌付け”と決めつけたりされるが x x x
あるいは、 『予知能力!?』とか『鳥を操っている!?』などと “超能力”やら“魔法”かのファンタジー妄想も ありがちだが x x x
餌付けでもなければ、 超能力やら魔法でもなく、 「鳥を知っている人」なら全く当たり前の、 幅広く応用も利く 基本中の基本。

どんな分野でも、 まずは 基本が重要。
しかも、 大抵は、 初歩の基本だけでも、 もう 周囲からは プロ級かに驚愕されることが 「できて当然」になる。

機材を買って 時間も労力も費やすなら、 “ごっこ”にしか暮らせないよりも、 実際に より良い画を写せた方が 魅力的なのでは。

鳥写真では、 関わってくる知識やスキルの多くは、 始める前の まだ やったことがなかったうちは 馴染みが薄かったものだろう。
だから、 ごく簡単なことを 少しでも習得するだけで、 すぐに 写せる画の差になって表れる成果に繋がり易い 即効性がある。
加えて、 動的なシーンを狙えるスキルが上がるほど、 撮影機会自体を 遥かに多くできて、 鳥写真への感覚は 更に別世界になる。
そんな断然のお得さを望むなら、 まずは、 地味でも重要な初歩の基本に 手厚く取り組んでおくのが、 結局は 最短最速ルート。
基本を疎かにして ありがたがられる種類に群がり続けるのは、 ずっと ほんの初歩も知らない門外漢のままの 無限ループ。

でも、 動的といえば 動的でも、 長い距離を飛んでいく状況の飛翔写真には、 事情が違ってくる。
セキレイの飛び方は、 ヒヨドリなどのように、 はばたきが間欠的で 軌道が波型になるので、 難度が高め。
だから、 飛翔写真の部分は、 まずは 大きい種類、 そして 直線的に飛ぶ鳥、と、 難度が低いものから取り組んだ方が良い。

「セキレイは 基本の習得に適している」からといって、 鳥は 何にでも同じ文言を復唱していさえすればいいほど単純ではない。


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1 コメント

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いつもありがとうございます。 (mrfanhm2930)
2021-06-19 14:35:52
毎回の投稿に興味深く見させていただいています。ありがとうございます。
私も少し鳥の撮影をしますが、セキレイの飛行中の撮影は結構難易度が高い(波打っての飛行起動なので)と思っています。
今回綺麗に写されていますね。流石です。
また、コメントの最後の4行は同感です。これからも感動をよろしくお願いします。
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